1. ホーム
  2. TOB・MBOの速報・スケジュール・発表銘柄の予定一覧(2024年版)
  3. スノーピーク株のMBO(TOB)はなぜ?今後どうなる?買付価格や株価、上場廃止になるのか解説

スノーピーク株のMBO(TOB)はなぜ?今後どうなる?買付価格や株価、上場廃止になるのか解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年2月27日

2024年2月20日、スノーピーク(7816)MBO(経営陣買収)を実施すると正式発表しました。今回のMBOは、投資ファンドであるベインキャピタルの完全子会社「BCJ-80」を通じておこなわれます。2024年2月16日の終値838円を基準にすると、プレミアムは49.2%です。

なお、スノーピークのMBOの公開買付代理人はSMBC日興証券です。スノーピークの株を保有していてMBOに参加したい方は、口座開設しておきましょう。

SMBC日興証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

スノーピークの2023年12月期決算は?株価動向も解説

MBOに関する報道が出る4日前(2024年2月13日)、スノーピークの2023年12月期決算が発表されました。売上高は257億円(前年比▲16.4%)、営業利益は9億円(同▲74.3%)、当期純利益は100万円(同▲99.9%)となっています。

<スノーピーク 2023年12月期決算>

スノーピーク 2023年12月期決算

(出典:スノーピーク 2023年12月期決算短信[PDF])

減収・減益となった理由として、決算短信の中で下の4つが挙げられていました。

スノーピーク 2023年12月期決算のポイント

  1. コロナ5類移行でアウトドア以外のレジャーを楽しむ人が増え、売上高が前年比で減少
  2. 国内全社員のベースアップを2023年2月から実施し、人件費が増加
  3. 新規出店により地代家賃が増加
  4. 国内既存店舗・米国現地法人の固定資産の収益性を見直した結果、減損損失を約4億円計上

この決算を受けて、決算発表の翌日(2月14日)終値は763円と、前日比▲12%と大きく下落しました。しかし2日後の16日には、M&A専門のグローバルメディア「Mergermarket」の有料会員向け英文記事で、スノーピークがMBOを検討しているとの報道があり、この日の終値は838円まで上昇していました。

<スノーピークの株価推移>

スノーピークの株価推移

(出典:SBI証券

さらに、翌17日には日本経済新聞がベインキャピタルと共同でMBOを実施する予定であると報道し、週明け19日はストップ高気配となっています。

<スノーピーク 2024年2月19日の板情報>

ダスノーピーク 2024年2月19日の板情報ミー

(出典:SBI証券

スノーピークのMBO【公開買付価格・期間・応募方法など】

株式会社BCJ-80のスノーピークに対するMBOの概要を、下の表に整理しました。

スノーピークのMBOに関する基礎情報
公開買付者株式会社BCJ-80
被買収企業スノーピーク(7816)
公開買付価格1,250円※1
プレミアム49.2%※2
公開買付期間2024年2月21日(水)~4月12日(金)
買付株数27,250,863株
買付予定株数の下限14,539,700株
買付予定株数の上限-
公開買付代理人SMBC日興証券
公開買付復代理人-
上場上場廃止
目的構造改革のため
その他-

※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2024年2月16日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。

スノーピークの株式を保有している場合はどうすれば良い?

株式会社BCJ-80によるスノーピークのMBOは「全部買付」です。スノーピークの株式を保有している方は、下の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。

自分の保有株がTOBされた場合のイメージ例

それでは、どちらを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。その理由をかんたんに説明しますね。

いますぐに利益確定したい方

いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。

MBOが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。

指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。

公開買付価格ぴったりで売りたい方

一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。

指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。

MBOのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、MBOに申し込みましょう。申込は、次に紹介する指定の証券会社でおこなってください。

スノーピークの公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?

スノーピークのMBOに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。

スノーピークの公開買付代理人
公開買付代理人SMBC日興証券
公開買付復代理人-

スノーピークの株式を保有している方で、市場で売却せずMBOへの応募を考えている方は、SMBC日興証券に口座開設して株式を移管する必要があります。

公開買付代理人や復代理人には、SBI証券マネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。MBOの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。

スノーピークのMBOに応募する方法

続いて、MBOに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。

スノーピークのMBOに応募する方法

  1. SMBC日興証券に口座開設する
  2. SMBC日興証券に株式移管する
  3. MBOに申し込む

それぞれ説明しますね。

① SMBC日興証券に口座開設する

SMBC日興証券の口座を持っていない方は、口座開設しましょう。

SMBC日興証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

② SMBC日興証券に株式移管する

スノーピークのMBOに応募するためには、SMBC日興証券の口座に、スノーピークの株式を入れておかなければなりません。

ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、SMBC日興証券にお問合せください。

③MBOに申し込む

SMBC日興証券にログインして、MBOに申し込みましょう。具体的なMBOの応募方法については、SMBC日興証券のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。

TOBの公開買付代理人に選ばれやすい証券会社

最後に、TOBの公開買付代理人や公開買付復代理人に選ばれやすい証券会社がどこかを紹介します。2023年中に終了したTOB事例を基に、公開買付代理人・公開買付復代理人に選ばれた証券会社とその件数をまとめました。ぜひ参考にしてください。

2023年のTOBで公開買付代理人・公開買付復代理人を担当した証券会社
証券会社 担当件数
SMBC日興証券 22
野村證券 16
大和証券 15
みずほ証券 13
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 11
SBI証券
現金2,500円オリジナルレポートがもらえる
9
auカブコム証券
現金2,000円がもらえる
6
三田証券 5
東海東京証券 5
マネックス証券
オリジナルレポートがもらえる
2
アイザワ証券 1
フィリップ証券 1

公開買付代理人を務めた件数が最も多かったのは、総合証券のSMBC日興証券で22件の取り扱いがありました。2位が野村證券で16件、3位が大和証券で15件となっています。

ネット証券では、SBI証券9件取り扱っていました。SBI証券を追う形で、auカブコム証券が6件、マネックス証券が2件となっています。

TOBに応募する際は、株式の移管手続きやTOBの申込手続きが必要です。手続きに加えて口座開設もしなければならない場合、どうしても時間がかかってしまいます。スムーズにTOBへの応募ができるよう、今のうちから複数の証券会社に口座開設しておくと良いでしょう。次に紹介するおすすめネット証券では、当サイト限定のキャンペーンを展開中です。この機会にぜひ口座開設してください。

おすすめネット証券①:SBI証券

SBI証券は、ネット証券の中で公開買付代理人の実績が最も多い証券会社です。今後TOBやMBOへスムーズに申し込みできるよう、口座開設しておくと良いでしょう。上の表で紹介したように、SBI証券では当サイト限定の口座開設キャンペーンを実施しています。この機会にぜひ、口座開設してくださいね。

SBI証券口座開設タイアップ企画

SBI証券に口座開設した後、証券口座に2万円以上を入金し、 住信SBIネット銀行 のハイブリッド預金に振替えると、もれなく 2,500円がプレゼントされます♪さらに、当サイト管理人が作成したオリジナルレポート「株初心者でも見つかる株の選び方」もプレゼントいたします。

SBI証券に口座開設をする

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

おすすめネット証券②:auカブコム証券

auカブコム証券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と同じMUFGグループの一員です。協働している関係で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が公開買付代理人を引き受けた場合に、復代理人として担当するケースが多くなっています。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の担当件数がそれなりにあるので、auカブコム証券に口座開設しておくのもおすすめです。

【auカブコム証券】現金2,000円がもらえる口座開設キャンペーン

こちらのページから新規に口座開設+投資信託3万円以上買付で、もれなく2,000円がプレゼントされます!

もれなく現金2,000円!タイアップ実施中

auカブコム証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

おすすめネット証券③:マネックス証券

マネックス証券は、三田証券と提携して公開買付代理業務を展開中です。三田証券が公開買付代理人を引き受けた場合に、復代理人として担当する場合があります。

マネックス証券口座開設タイアップ企画

マネックス証券の口座開設申込時にキャンペーンコード「yasakabu」を入力して、証券総合取引口座を開設すると、もれなく全員に、やさしい株のはじめ方オリジナルレポート『銘柄スカウター 完全攻略マニュアル』をプレゼント!

マネックス証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

ページ上部へ移動