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dポイント投資とは?投資初心者にもわかりやすい現金不要のお手軽投資

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年11月30日

「投資をはじめてみたいけど、現金を使ってやる勇気が出ない」という方へおすすめできるのが、dポイント投資です。現金を使わず口座開設の手続き等もないため、dアカウントさえあればすぐに投資をはじめられます

この記事では、dポイント投資の概要から少し踏み込んだ情報まで、網羅的に紹介します。投資デビューを考えている方は、dポイント投資からはじめてみてはいかがでしょうか。

dポイント投資とは?現金いらずのお手軽投資

かんたん投資でdポイントを増やそう

(出典:NTTドコモ

NTTドコモのdポイント投資とは、現金を使わずに自分のdポイントを使って投資体験ができるサービスです。NTTドコモと契約していなくても、dアカウントがあればdポイント投資をはじめられます。個別銘柄への投資はなく、ETFとの連動や投資信託と同様にファンドへ投資するスタイルです。

dポイント投資のメリット

dポイント投資のメリットを3つ紹介します。

① 残ったdポイントを効率的に運用できる

dポイントがせっかく貯まっても、使い道が思いつかずに放置しているともったいないです。dポイント投資に使うことで、利益を得られるチャンスがあります。中途半端に残っているdポイントがある方は、運用にまわしてみるのも良いでしょう。

② 投資初心者にやさしい投資体験が得られる

通常、個別株や投資信託、REITなどの買付には数万円から数百万円の元手が必要ですが、dポイント投資は現金投資の必要がありません。

dポイントが減る可能性はありますが、現金を減らすリスクが伴わないため、投資の疑似体験にはもってこいのサービスです。

dポイント投資の公式サイトは、東京証券取引所が運営する「東証マネ部」とも連携しており、初心者向けのわかりやすい投資コラムも用意されています。

③ほったらかしの運用でよい

dポイントの「おまかせ運用コース」は、運用をすべて委任できるサービスです。投資信託のように運用をファンドマネージャーに託すと考えて良いでしょう。

dポイントの使い道

出典:ポイント投資|dポイントで投資体験(NTTドコモ)

テーマ別の投資はETFに連動するインデックス運用ですが、おまかせ運用は投資信託のファンド運用のように、ポートフォリオを構成して運用をおこないます。

dポイント投資の注意点

dポイント投資の注意点は、次の3つです。

① もともと持っていたdポイントが減るリスクもある

ポイント投資とはいえ、内容は通常の投資と変わりありません。そのため、運用成績次第では、dポイントを減らしてしまう可能性もあります。

マイナスになって返済義務を負うことはありませんが、損をする可能性があるということは認識しておきましょう。

② 期間や用途限定のポイントは運用に使えない

dポイント投資には制限が設けられており、期間限定や用途限定のポイントは運用に回せません。dポイントクラブのアプリや公式サイトで、期間限定や用途限定のポイントを確認の上、ポイント運用計画を立てましょう。

③ 大きな利益は得にくい

ポイント投資はお買いものなどで得られたポイントで運用するため、そもそもの元手が少ないです。少ない元手で大きな収益を得るのはむずかしいでしょう。

例えば、dポイントが10,000ポイントある場合で考えてみます。獲得ポイントで考えると「10,000ポイント」という数字は大きく見えますが、運用として考えた場合、年5%の運用益が得られたとしても、10,000×5%=500となり500ポイントの利益しか得られません。

ポイント運用で得られる運用益に物足りなさを感じる場合、資金を多くして、本格的に投資をはじめるタイミングと言えるでしょう。

運用コースの詳細

dポイント投資で用意されている運用コースは、「テーマ別」と「おまかせ運用」です。それぞれの詳細について説明します。

テーマ別

dポイントのテーマ投資は、9つのテーマが用意されています。投資先のテーマと連動対象ETFについて、公式サイトで公開されているのは次のとおりです。

テーマ名 運用会社 連動対象ETF
日経平均株価(日経225) 野村アセットマネジメント株式会社 日経225連動型上場投資信託
新興国 ブラックロック・ジャパン株式会社 iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット
コミュニケーション iシェアーズ グローバル コミュニケーションサービス
生活必需品 iシェアーズ グローバル生活必需品
ヘルスケア iシェアーズ グローバル・ヘルスケア
米国大型株 iシェアーズ・コア S&P 500
金(ゴールド) iシェアーズ ゴールド・トラスト
クリーン・エネルギー iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー
日経インバース指数 野村アセットマネジメント株式会社 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信
SDGs/ESG BlackRock, Inc iShares MSCI Global Sustainable Development Goals ETF

運用にあたっては複数のテーマを選択できるため、自分なりのポートフォリオを構築することもできます。dポイントのテーマ投資を通じて、実際のETFへ運用対象を広げてみるのも良い選択肢です。

おまかせ運用

おまかせ運用に用意されているコースは、「アクティブコース」と「バランスコース」の2つです。運用ポイントは、株式会社お金のデザインが設定・運用する投資信託の基準価額に連動して増減します。

※株式会社お金のデザインは、資産運用事業を手がける会社です。NTTドコモとは協業関係にあります。

アクティブコースとバランスコースの資産構成比率は次のとおりです。

コース 資産構成比率
(グロース:インカム)
アクティブコース 80:20
バランスコース 45:55

グロースは世界の株式で構成されたファンド、インカムは世界の債券で構成されたファンドです。アクティブコースはより株式の比重が高く、バランスコースではやや債券の比率が高くなっています。両方に投資することはできないので、どちらかを選びましょう。

各ファンドの詳細な運用については、「THEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)」「THEOインカム・AIファンド(世界の債券中心)」にて確認できます。

dポイントの汎用性は?使えるシーン

運用で増やしたdポイントの使い道は、多くの方が気になるところではないでしょうか。dポイントはどんなところで利用できるのか、「使いやすさ」と「汎用性」について調べてみました。

dポイント加盟店

dポイントのもっとも有効な使い道の一つとして、街のお店やECサイトで現金と同じように使うことが挙げられます。dポイント加盟店の数は、前述のとおり2023年3月末時点で536社です。

利用できる主なお店をピックアップしてみました(出典:dポイントクラブ)。

業種・業態 店名
コンビニ ・セブンイレブン
・ローソン
・ミニストップ
・ファミリーマート
ドラックストア ・ウェルシア
・サンドラッグ
・スギ薬局
・マツモトキヨシ
家電量販店 ・エディオン
・ケーズデンキ
・コジマ
・ジョーシン
・ビックカメラ
・ヤマダデンキ
ファーストフード・カフェ ・マクドナルド、モスバーガー
・松屋、すき家、吉野家、なか卯
・丸亀製麺
・ドトール、タリーズコーヒー、スターバックス

dポイント加盟店は年々増加し、今では多くのお店で使えるようになっています。運用で増やしたdポイントはお金の代わりとしても効果的に活用できるでしょう。

NTTドコモの携帯電話料金の支払いや端末代金に充当

NTTドコモユーザーの方は、1ポイント単位でdポイントを携帯電話の利用料金へ充当できます。端数のdポイントが余った場合でも、残すことなく使い切ることができます。

ただし期間限定ポイントについては、携帯電話の利用料金に充当できません。

dマーケットで使う

「dマーケット」は、100以上のコンテンツが利用できるNTTドコモの総合エンタメポータルサイトです。動画や音楽の配信、旅行やデリバリーサービスにいたるまで、さまざまなサービスが利用できます。

主なコンテンツは次のとおりです。

サービス名 サービス内容
dショッピング 家電、日用品、食料などの販売
dブック コミックや小説などの電子書籍
d fashion 定番のブランドからアウトレットまで
dトラベル 国内の宿泊やレジャーチケットの予約
dミュージック 国内外問わず幅広いジャンルの音楽配信サービス

まとめ

dポイント投資は、dアカウントさえあればすぐにでもはじめられます。口座開設の手間や、現金を投資するリスクもないため、これから投資をはじめたい方にはちょうど良いサービスです。

dポイントの効果的な使い道を探している方は、dポイント投資を検討してみてはいかがでしょうか。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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