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【IRTV 4415】ブロードエンタープライズ/2023年12月期第3四半期決算概況

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年12月18日

ブロードエンタープライズ(4415)執行役員の畑江様が、2023年12月期第3四半期決算・今後の戦略についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

第3四半期の概況

IRTV : 本日は、ブロードエンタープライズ(4415)より執行役員の畑江様にお越しいただきました。よろしくお願いします。

畑江様 : よろしくお願いします。

IRTV : 今日は11月8日に発表されました「2023年12月期第3四半期決算」について、開示資料を基にいろいろお聞かせください。

まずは、簡単に業績を振り返ります。2023年12月期 第3四半期決算説明会資料の2ページ目を見ると、昨対比で順調に伸びている要因としては、B-CUBIC Nextのフロー収益の貢献が大きいでしょうか。

<第3四半期の概況>

第3四半期の概況

(出典:2023年12月期 第3四半期決算説明会資料[PDF])

畑江様 : はい。第2四半期、第3四半期において一番インパクトがあったのは、B-CUBIC Nextのフロー収益ですね。

IRTV : 本来のブロードエンタープライズ様に戻ったという印象です。

畑江様 : ありがとうございます。苦しかった時期※2もありました。

※2 収益認識基準の変更適用により、B-CUBICのフロー売上がストック売上となり、契約期間(6年)に渡って按分され、全体の売上高が減少しました。

進捗率について

IRTV : 一方で、通期業績の売上高や利益の進捗が気になります。特に、利益に関しては進捗がまだ半分ほどであり、残り3か月間で達成できるのか、グラフを基に解説していただけますでしょうか。

畑江様 : わかりました。一番左側の青色の部分は、第3四半期までの実績数値になります。その右側にある黄色の部分は、第4四半期までに見込んでいるストック売上を含めた数値です。この場合の進捗率は、売上高が75.9%、 営業利益も同水準になります。

<進捗率について>

進捗率について

(出典:2023年12月期 第3四半期決算説明会資料[PDF])

畑江様 : そして、残りの部分はフロー収益を得ながら達成を目指す形であり、実は想定どおりの進捗と考えています。営業利益の進捗が遅れているように見えますが、弊社では元々、売上高とのバランスがこのような形になる傾向です。

IRTV : 売上高と利益のどちらも、75%近くまで進捗しているという認識でよろしいでしょうか。

畑江様 : そうですね。

IRTV : 進捗としては順調ですね。

畑江様 : はい、計画値どおりです。

事業別の状況

IRTV : 決算の数値面をもう少し細かく見ると、やはり好調なのはB-CUBIC Nextでしょうか。

畑江様 : はい、そうです。

IRTV : 縛りがない分、順調に推移していますね。

畑江様 : 顧客への提案のしやすさと、昨年より培った経験値を活かせています。ただし、前四半期である第2四半期と比べると、伸び率はやや下がりました。

<四半期売上高の推移>

四半期売上高の推移

(出典:2023年12月期 第3四半期決算説明会資料[PDF])

畑江様 : ここは多くの投資家の方より質問を受けている部分ですが、第1四半期からの「累計」で見ると順調に推移しています。第2四半期に工事が集中した関係で売上高が拡大しており、前四半期比で見るとその影響を受けてしまいます。

また、第3四半期からは、BRO-ROOMに営業のベテランメンバーが徐々にシフトしています。その影響もありますが、昨対比の累計は伸びており、落ちているわけではありません。

<事業別の状況>

事業別の状況

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 工事のタイミングで四半期ベースの業績が大きく変動しますね。

畑江様 : そうですね。

IRTV : 契約の締結自体は順調に伸びているのでしょうか。

畑江様 : はい、そうですね。

BRO-ROOMの状況

IRTV : BRO-ROOMの導入室数の実績値が倍になりました。第4四半期のグラフを見ると倍以上に伸びる勢いですね。

畑江様 : はい。BRO-ROOMは、第3四半期から直販も営業に加わり、さらに工事完了が第4四半期に集中するため、通期業績の上方修正を発表しました。修正後の通期業績見通しと比べても、ある程度計画どおりに進捗している状況です。

<BRO-ROOMの状況①>

BRO-ROOMの状況①

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 新規というよりも、第1四半期、第2四半期に受注し、第4四半期に工事が完了する案件が多くなっているという認識でよろしいでしょうか。

畑江様 : 今回は第1四半期と第2四半期に営業活動をおこなっていません。昨年度にテストマーケティングを実施して課題が見つかったため、第1四半期と第2四半期に課題の見直しのPDC※3をおこなっていました。

※3 PDC(ピーディーシー)とは、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)の一連の活動のことを指します。

第3四半期は改善点を踏まえて営業を再開しています。第1四半期から第3四半期までに、これまでの受注残が入ってきている状況です。本格的な営業開始が下半期以降なので、工事完了が第4四半期から来年になります。したがって、第4四半期から来年にかけてBRO-ROOMが伸びていくと考えられます。

<BRO-ROOMの状況②>

BRO-ROOMの状況②

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : BRO-ROOM単体の業績は、どのくらいを見込まれていますでしょうか。

畑江様 : 上方修正のときに、売上高は2億5,000万円以上とお伝えしています。そこに対しては、計画どおりに進捗しています。

IRTV : 第4四半期に1.3億円以上を積み上げるイメージですね。

畑江様 : そうですね。

販売代理店戦略について

IRTV : 現在は販売代理店戦略にも注力されており、累計では51社になります。販売代理店様は、貴社がいろいろ取り揃える商材のうち、どちらを販売されるのでしょうか。

畑江様 : 今はBRO-ROOMが中心です。BRO-ROOMがはじまる前は、B-CUBICやBRO-LOCKを販売していただいている販売代理店様もあり、それらの販売代理店様にBRO-ROOMを取り扱っていただいています。ただし、直近、新規で提携している販売代理店様はBRO-ROOMの販売が中心になっている状況です。

<販売代理店戦略について①>

販売代理店戦略について①

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : これまでとは少し毛色の異なる販売代理店様と取引されているのでしょうか。

畑江様 : はい。リフォームや原状回復をおこなっている会社が、販売代理店候補に入ってきています。

<販売代理店戦略について②>

販売代理店戦略について②

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 原状回復のみサービスを提供されている業者様は相当いらっしゃるのでしょうか。

畑江様 : 原状回復だけでは次の入居が埋まらないため、リフォームの提案もおこなわれており、その際に弊社のBRO-ROOMをご提案していただく形になります。リフォーム会社様は営業に加えBRO-ROOMのリフォームもしていただけるため、双方にとってパートナーシップが強くなります。

<販売代理店戦略について③>

販売代理店戦略について③

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 一般的に、販売代理店様は売った分のマージンを取るイメージですが、リフォームの提案まで一緒におこなっていただけるのですね。

畑江様 : そうですね。例えば、弊社は直販もおこなっており、直販などでの受注に関して、地域の販売代理店様がリフォームだけを手掛けていただけるケースもあります。双方にとって受注を取ってきているようなイメージになるのではないでしょうか。

IRTV : 一般的なシステムの販売代理店様よりも、貴社の商材を販売するインセンティブが働きやすいという認識でよろしいでしょうか。

畑江様 : はい。

IRTV : そのような背景があるからこそ、BRO-ROOMは効率的に事業を拡大でき、貴社が注力されているのですね。

畑江様 : おっしゃるとおりです。BRO-ROOMの利益率はB-CUBICやBRO-LOCKよりも低くなりますが、利益額はこれらの既存事業と比べてもかなり高くなります。

<販売代理店戦略について④>

販売代理店戦略について④

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 新規で直販もおこないながらも、販売代理店様経由での販売が今後も主力になっていくのでしょうか。

畑江様 : そうですね。今は販売代理店様経由が相当多くなっています。

株式分割について

IRTV : ありがとうございます。今回のトピックは2つあり、その1つが株式分割※4です。撮影が本日12月1日になりますので、今日分割されたことになります。株式分割については開示資料がベースになりますが、畑江様より補足的な説明をお聞かせください。

※4 株式分割とは、すでに発行されている株式について、100株を200株、300株などに分割することを指します。

畑江様 : 弊社代表の株式保有比率を踏まえても、流動性※5の低さが一番の課題であるため、その課題を解消するために株式分割をおこない、出来高※6の増加を目指しています。株式分割だけで終わらせることなく、引き続き認知度の向上など1つ1つの課題に対して検討していく方針です。

※5 流動性とは、株式などにおいて市場に出回る数の多さを指します。
※6 出来高とは、期間中に成立した売買の数量を指します。

<株式分割について>

株式分割について

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 本日(2023年12月1日)時点では、最低投資金額で「約8万5,300円」となり、比較的買いやすくなった印象を受けます。

畑江様 : そうですね。

株主優待制度の変更

IRTV : あわせて株主優待制度の変更もおこない、QUOカードに変更されました。

畑江様 : 従来の株主優待では、保有株式数200株以上※7の株主様に「ドリームジャンボ宝くじ10枚」をお贈りしていました。宝くじ10枚セットの金額は3,000円なので、弊社にとって100株で3,000円の優待はハードルが高いものでした。

※7 株式分割前の条件です。1株を2株に分割したため、株式分割を考慮すると400株になります。

株主優待を変更するにあたり、既存の株主様には同じ価値を維持したいと考えました。このため、(株式分割考慮後の)保有株式数400株以上の株主様にはQUOカード3,000円相当をお贈りすることにしたのです。

せっかく株式分割をするのであれば、弊社の株式を100株でも買っていただき、出来高を増やしたいと考えました。そこで、保有株式数100株以上200株未満の株主様に対して、QUOカード1,500円相当をお贈りすることにしました。

<株主優待制度の変更>

株主優待制度の変更

(出典:2023年12月期 第3四半期決算説明会資料[PDF])

畑江様 : ちなみに、100株の株主優待が最も利回りが高くなるよう設定しています。400株以上の株主様は、以前の株主優待と比べて夢は無くなったかもしれませんが、確実に3,000円相当が受け取れるようにしました。

IRTV : 貴社としては100株からでも買ってほしいという意思の表れですね。

畑江様 : そうですね。

最後に

IRTV : 今期は残り3か月になります。第4四半期の業績に期待されている方もいらっしゃいますので、畑江様より見通しをお聞かせください。

畑江様 : 第3四半期が終わり、あとは第4四半期を残すのみなりますが、全社一致団結して達成を目指しています。時価総額を約8倍に拡大させるための3か年計画、もしくは2027年度まで見据えた計画を、2024年2~3月ごろに発表できるよう作成しています。具体的な施策の検討もはじめていますので、楽しみにしていてください。

<時価総額8倍に向けて>

時価総額8倍に向けて

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : ありがとうございます。投資家のみなさんも、ぜひ引き続きブロードエンタープライズ社に注目してください。また、動画をご覧になって、チャンネル登録と高評価もよろしくお願いします。ブロードエンタープライズ社の畑江様にお越しいただきました。どうもありがとうございました。

畑江様 : ありがとうございました。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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