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【IRTV 9522】リニューアブル・ジャパン/2023年12月期業績予想の上方修正について

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年12月26日

リニューアブル・ジャパン(9522)代表の眞邉様が、2023年12月期業績予想の上方修正についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

COP28で採択された再エネを3倍する計画

IRTV : 本日は、リニューアブル・ジャパン(9522)より眞邉社長にお越しいただきました。今朝9時に公開された再生可能エネルギーに関する動画(下記サムネイルの動画)の再生数がとても伸びており、大きな反響を呼んでいますね。

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : ありがとうございます。前回の動画は弊社とは直接関係のない動画になりますが、IRTV様のご依頼を受けてお話させていただきました。「COP28※2」が開催されている良いタイミングで公開できて良かったと考えております。

※2 COP(コップ)28とは、気候変動対策を話し合う国際会議のことを指し、2023年は第28回目の会議になります。

明日の朝には、某有名企業の朝活セミナーにて、300人ぐらいの前で同じような話をします。また、証券会社のご依頼により、来年の2月ぐらいに「Non-FIT※3」の状況についてセミナーをおこなう予定です。今年の年頭には100人ほどの投資家様が集まりましたので、今回もそのくらいの人数が集まるのではないでしょうか。そして、機関投資家※4の方にお話しているような内容を、IRTVを通じてみなさんにもお伝えします。

※3 Non-FITとは、国による電力固定価格買取制度に依存しない電源のこと
※4 機関投資家とは、顧客から拠出された資金を運用・管理する法人投資家の総称です。

IRTV : 動画の中で以下のようなコメントをいただきましたので、眞邉社長に直接おうかがいしますね。

COP28に関し、世界の再生可能エネルギー(以下、再エネ)は3倍に拡大する方向で、日本もそれを支持しました。

伊藤環境大臣は、日本では必ずしも3倍にできる容量があるとは考えないと述べており、このようなコメントは、日本の再エネの伸び代にネガティブな影響があるのでしょうか?

眞邉様 : まず、COP28で採択された「再エネを3倍にする計画」と、菅政権のエネルギー基本計画における「再エネを1.5倍にする方針」、そして「今後再エネがどう伸びていくか」という3つの観点で考えなければなりません。

日本が再エネを3倍に拡大することは、相当困難なものになるでしょう。菅政権のときに法律で決まった、エネルギー基本計画の目標を達成することは結構大変です。

このような状況ではあるものの、再エネを3倍に拡大することは良いことなので、COP28で採択したのだと考えられます。しかし、その達成は容易ではないため、目標を達成できるのか疑念を抱いているのではないでしょうか。

一方で、目先の環境は改善しています。個人的な見解としては、時間が解決すると考えています。全体のスケジュールは遅れていますが、良くなりはじめたことは全体的な事業に対して好影響をもたらします。

私はネガティブではないと見ていますが、もしネガティブになるとすると、それはみなが諦めてしまうことであり、諦めないことが大切です。目先、私たちがおこなっている事業には関係ないと言えるでしょう。

IRTV : 承知いたしました。ありがとうございます。それでは今日の本題に移りましょう。

業績予想の上方修正!

眞邉様 : みなさん、お待たせいたしました。上方修正についてお伝えいたします。

IRTV : 今日は目次が4つあります。

本日の目次

  1. 2023年12月期 通期業績予想の修正(上方修正)
  2. 3つのストック収入の年度末に向けての計画
  3. 中期経営計画の指標
  4. 株主還元について

眞邉様 : そうですね。私個人的には9月に出したかったのですが、ようやく上方修正ができました。このほか、3つのストック収入の12月末に向けての計画や中期経営計画の指標、今後の見通し、株主還元についてもお伝えしますね。私が考える株主還元政策や将来の方針についてお話しさせてください。

IRTV : さっそく数字のところを見ていきましょう。

①2023年12月期 通期業績予想の修正(上方修正)

眞邉様 : 2023年12月期通期は、売上高と当期純利益のいずれも上方修正となりました。特に、当期純利益に関しては、7.5億円から10億円に引き上げました。売上高は約25%の増収予想になります。当期純利益は33.3%の増益予想です。

<業績予想の上方修正>

業績予想の上方修正

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 修正した理由は、ファンドに関してはようやく投資家様と契約を締結でき、年内に売却が確定したことが挙げられます。また、11月までの売電収入が確定したことも要因となりますね。この2つの要因を踏まえて、通期業績予想を修正しました。

通期業績予想の修正理由

  1. 発電所売却によるフロー収益の上振れ
  2. 売電収入が11月度まで確定

眞邉様 : もう少し具体的な話をしましょう。第3四半期に案件を売却するに際し、売上総利益は約12億円になると想定していましたが、今の予定は13億5,000万円に上振れています。

<発電所売却収入>

発電所売却収入

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 金利が上がっているため、市場環境はネガティブですが、元々、当初計画を堅めに見ていました。また、私募ファンド※5の売却は弊社のお家芸です。良い商品を作り、投資家様にご提供して収益を得ることができました。

※5 私募ファンドとは、投資家から資金を募って運用する事業の中で、資金を募る対象者が狭く限定されているものを指します。

数字的には、フローの売上高が174億円、売上総利益が32億3,000万円と、当初計画よりも増える形になります。

<フロー(発電所売却収入)>

フロー(発電所売却収入)

(出典:IRTV for YouTube

②3つのストック収入の年度末に向けての計画

眞邉様 : ストック収入に関して、11月の累計速報値は、ほぼ計画どおりです。通期計画が121億円に対し、11か月累計速報値は129億円と、通期計画を上回るでしょう。

<ストック収入>

ストック収入

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 3つのストック収入の年度末に向けての計画に関しては、O&M※6、高FIT、海外についてお話します。

※6 O&M(オーアンドエム)とは、遠隔監視を通じた発電所運転状況の確認、現地の巡視点検、除草・除雪対応、周辺住民の窓口業務、主任技術者による保安管理、保安規定に定める年次点検など多様な業務を指します。

O&Mに関しては遅効性があるため、収益としては来年に寄与しますが、計画よりも高くなる可能性があるでしょう。国内のFITは計画どおりで、海外はビジネスモデルを変えたほか、一部案件の期ずれが生じると見込んでいます。

もう少し具体的にお話しますね。O&Mは元々、1,636MW(メガワット)の見込みであり、すでに第3四半期で超え、恐らく12月には1,900MWを超えるでしょう。元々、スタートは1,300MWほどでしたので、約600MW増える見込みです。

<O&M推移>

O&M推移

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 日本のランキングでは、10位ぐらいが500MWから600MWになるため、その規模の会社の1年分の容量を今年だけで契約しました。来年も同程度契約できるかわかりませんが、それなりの伸びを期待できると見ています。

IRTV : 圧倒的な実績を残し、高い信頼を得ているのですね。

眞邉様 : 顧客から支持を得ていると感じています。国内の高FITに関しては計画どおりです。当初、期末から約30MW買い、30MWほど売る計画でしたが、予定どおり進んでいくと見ています。

<国内発電所保有量(高FIT)>

国内発電所保有量(高FIT)

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 海外に関してはトピックスが2つです。1つはビジネスモデルの変更になります。これは、小さな案件を積み上げてしばらく持ち続けるモデルから、大きな案件を獲得し、東急不動産様と一緒に投資をし、弊社は少数割合を持つモデルへ変更しました。

ストック中心から、フロー中心に収益構造が変わります。今年よりも来年の部分が大きくなりますが、ビジネスモデルの変更によって今年も一定程度影響してきている状況です。

<ビジネスモデルの変更>

ビジネスモデルの変更

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : また、海外案件については1件期ずれが生じます。これは、前回アナウンスしたスペイン・マンサナレスの案件と同じ約40MWの規模です。12月末に買い、フィーを取り込む予定でしたが、期ずれが生じました。ただし、12月中に契約できれば、みなさんにアナウンスメントし、第1四半期の2~3月にクローズしてフィーを取り込む計画です。

<案件の期ずれ>

案件の期ずれ

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 1番のポイントになりますが、東急不動産様と一緒に案件を買い、弊社は少数割合をもち、アセットマネジメントの報酬を受け取る「循環モデル」を活用することで、来期は300MWを目指します。300MWの案件を手掛けられれば、収益が大幅に拡大する見込みです。

<共同投資による循環モデルを駆使>

共同投資による循環モデルを駆使

(出典:IRTV for YouTube

③中期経営計画の指標

眞邉様 : 次に中期経営計画の指標について、当期純利益は今年7億5,000万円、ただし10億円に修正しており、再来年には14億円を目指します。EBITDA※7は150億円、総資産は1,700億円を超えない水準を維持する計画です。

※7 EBITDA(イービットダー)とは、企業価値評価の指標の一つです。日本語では「利払い前、税引き前、減価償却前」や「金利、税金、償却前利益」などの意味になります。

<中期経営計画の指標①>

中期経営計画の指標①

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : そのような中、今年は修正計画において当期純利益が10億円を見込み、中期経営計画1年目は達成できるでしょう。

IRTV : 当期純利益は1年前倒しで達成する見込みですね。

<中期経営計画の指標②>

中期経営計画の指標②

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : はい。EBITDAはまだ達成していませんが、計画どおりを見込んでいます。バランスシートに関しては、1,700億円を下回り1,650億円ほどで着地する見込みです。基本的には1年目に約束したことが達成できる状況になります。

<中期経営計画の指標③>

中期経営計画の指標③

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 今後の見通しが気になる投資家様がいらっしゃるかと思いますが、2023年12月期通期決算を発表する2024年2月中旬までに「新・中期経営計画(3か年)」を公表する予定です。

今年は1月末に出しましたが、取締役会の承認を得次第、極力早く出したいと考えています。新・中期経営計画では、海外事業の来期計画に含まれる300MWが大きく貢献すると見ていますので、みなさん楽しみにしてください。

④株主還元について

眞邉様 : 株主還元については、「当期純利益が10億円に達した段階で実施したい」と考えていました。私の株主還元の考え方として、配当を支払うとともに、自己株式の取得、成長投資をおこなっていくことを想定しています。通常、事業をおこなっていく上で特別な形のインフラや人材を雇うことはなかなかできず、長期にわたって会社を成長させるためには成長投資も必要でしょう。

自己株式の取得について、個人的には、上場時の株価より低い水準では実施したくないと考えています。その代わりに配当を出すことも検討しましたが、まだ収益が足らないため、今回は株主優待で還元することにしました。牛肉やフグなど、さまざまなものが選べます。優待利回りは2%から3%ほどを想定していますが、100万円から200万円ぐらい投資されている株主様を優遇するよう設計しています。

<株主優待還元の導入>

株主優待還元の導入

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 細かい条件に関しては別のリリース(株主優待制度の新設に関するお知らせ)をご参照ください。また、今後の通期決算や新・中期経営計画の開示も楽しみですね。ちなみに、今後もIRTVの動画に出演していただけますか?

眞邉様 : そうですね。12月中にもう1本、動画出演を予定しています。動画の公開は12月中に出せるかはわからず、来年の初頭になるかもしれませんが、もう1回出演させていただけたらと思います。いろいろなネタを考えていますので、引き続きみなさん楽しみに待っていてください。

IRTV : ありがとうございます。動画と中期経営計画の両方を楽しみにしていただければと思います。今日はどうもありがとうございました。

眞邉様 : ありがとうございました。

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当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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