社会人1年目の新卒ですが、どのような投資がおすすめですか?
社会人1年目になり、これから投資をはじめたいと思っています。老後資金の不安もあり、すぐにでも投資をはじめたいのですが、具体的に何をしたらよいのかわかりません。どのような投資がおすすめですか?
投資で成功するポイントは「①少額資金で経験を積むこと」と「②資産形成につながる投資をすること」です。
①少額資金で経験を積むこと
まず最初に身に着けておきたいことは、投資をするという行動に慣れることです。普段から預貯金しかしていない人は、株価(株式投資)や基準価額(投資信託)などの価格が変動することに慣れていないので、変化に対して大きなストレスを感じてしまいます。
また、いきなり虎の子の資産をすべて投資してしまうと、損失を出したときにショックが大きくなり、立ち直れなくなってしまいかねません。この2つの課題を一手に解決するのが、単元未満株を使った少額投資※です。少額投資であれば、仮に損失を出したときにリカバリーできるのもメリットです。
※単元未満株(たんげんみまんかぶ)とは、1株~99株までの株式のことです。国内株投資は、本来100株単位でしか取引できず、多くの資金が必要です。しかし、単元未満株なら1株から購入できるので、少額から株式投資にチャレンジできます。
②資産形成につながる投資をすること
次に気を付けたいことは、金融商品選びです。ともすれば、流行りの仮想通貨(暗号資産)やFX(外国為替証拠金取引)で一攫千金を狙いたくなるところですが、これらの商品は資産形成には向いていません。
なぜなら、仮想通貨はリスクが高すぎて安定した運用成績を出すことはむずかしいですし、FXは「ゼロサムゲーム」と呼ばれていて、FXの投資家が出した損失と利益を足すと「ゼロ」になります。よって、仮に長期で運用しても、運用の確実性は低く、資産を積み上げるのが非常にむずかしい金融商品です。
一方で、株や債券、投資信託は「プラスサムゲーム」と呼ばれています。例えば株の場合、企業が生み出す利益が毎年増えていくので、投資家の間で分け合う利益が増えていく仕組みです。このため、株式の投資家が出した損失と利益を足すと「プラス」になります。
したがって、投資先の候補になる金融商品は、「株・債券・投資信託」となるでしょう。もちろん、これらの商品を買っておけば、どんな銘柄でも失敗しないわけではない点に注意が必要です。
例えば、しっかり勉強して、たくさんのリターンを得たい人は株が向いています。リターンが上がる株を選べれば、年間5~10%程度のリターンを出すことはできます。債券は、リターンは株ほど高くないですが、預貯金感覚で投資ができます。個人向け国債という安全性の高い商品が有名です。投資信託は万人向けで、つみたて投資と相性が抜群です。毎月一定額を引き落として積み立てていけば自動的に運用が進んでいきます。
また、最近では、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった非課税サービスも充実してきたので、これらの投資枠をうまく使って、株や投資信託で長期的な投資ができると、より有利な運用となります。まずは少額から投資生活をスタートしてみてください。
投資をはじめるなら、まずは証券会社の口座が必要です。証券会社の中でも、スマホで手軽に投資できるネット証券をおすすめします。「ネット証券会社おすすめランキング」や「キャンペーン一覧」を参考に、口座開設してみてください。
サイト内の参考ページ
- 単元未満株(ミニ株)とは?メリット・デメリットも解説
- NISA(ニーサ)とは?
- iDeCo(イデコ)とは?
- ネット証券会社おすすめランキング【2025年版】
- 証券口座開設で稼ぐ!現金がもらえるプレゼントキャンペーン一覧
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投資歴19年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。