単元未満株のメリット・デメリットや売却方法

単元未満株で取引をする人の注意点(メリット・デメリット)

単元未満株取引は便利な取引ですが、いくつか注意点があります(→単元未満株とは?
「単元未満株の取引はしないから関係ない」という人も、ご自身が持っている株が株式分割などで、
自分の意志とは関係なく、単元未満株が発生することがあります。詳しくは後述しますが、株式投資をする人全員に関係のある内容ですので、メリット、デメリットとともに、対処法をしっかり頭に入れておきましょう。

株式分割のイメージ

単元未満株のメリット

単元未満株の最大のメリットは、手元資金が少なくても株式投資をおこなえる手軽さです。仮に、株価1,000円の株があるとします。通常は1,000円×100株=10万円必要ですが、単元未満株なら1,000円×1株=1,000円で買えます(売買手数料を除く)。言い方を変えると、たったの1,000円で誰でもかんたんに株主になれます。

投資金額が少ないということは、利益も少ないですが損失も少なくて済みます。仮に、投資した企業が倒産したとしても、上記の例だと1,000円を失うだけです(通常の取引をしていたら10万円を失います)。「個別株に投資してみたいけど、お金が少ないし…」、「損をしそうでコワイ…」という、株初心者が思う2大不安要素を解決する、ありがたい取引方法です。

単元未満株のデメリット

単元未満株制度を使うことによるデメリット(注意点)もあります。主に下記3つです。

1つ目は、すべての証券会社で売買できるわけではありません
単元未満株の売買をおこなえるのは、SBI証券(S株)マネックス証券(ワン株)カブドットコム証券(プチ株)の3社のみです(2018年7月現在)。このいずれかに、口座開設をする必要があります。(この3社以外で、自分の持っている株に単元未満株がでてしまった場合は、売却のみできます)

2つ目は、市場への発注は1日1回、または2回しかおこなわれません(ワン株は1日1回のみ)。
前場の終値、後場の終値で取引されます(ワン株は後場の終値のみ)。※注文方法は「成行注文のみ」です。

3つは、通常の単元株と比べて、株主に与えられる権利(株主権)が限定されます
単元未満株は、議決権、少数株主権がありません。株主優待も、単元未満株ではもらえない場合がほとんどです。(配当金は、株数に応じてもらえます)

株式分割で単元未満株(端株)が出てしまった人の対処法

ご自身の持っている株が、株式分割や会社の合併などをおこなうことで、端数が出る場合があります。例えば、「1株を1.2株にする株式分割」がおこなわれたとすると、100株持っていた人は、株式分割後、120株になります。100株が1単元だとすると、20株が端数にあたります。この20株を処理するには、以下2通りの方法があります。

  • 単元未満株取引(S株、ワン株、プチ株)で売却
  • 「買取請求」で売却

単元未満株取引をおこなっているのは、S株(SBI証券)、ワン株(マネックス証券)、プチ株(カブドットコム証券)のみです。このいずれかで買った単元未満株であれば、そこで売ることができます。それ以外の証券会社は、買取請求による売却になります。株を買った証券会社に申し込むと、代わりに取次ぎをしてもらえます(手数料が数百円かかります)。詳しい流れは、証券会社のホームページでご確認ください。

ワン株、S株、プチ株の売買手数料の比較

証券会社 1万円 2万円 5万円 備考欄
ワン株
マネックス証券
50円 100円 250円 最低48円~(約定代金×0.5%)
S株
SBI証券
50円 100円 250円 最低50円~(約定代金×0.5%)
プチ株
カブドットコム証券
50円
25円
100円
50円
250円
125円
最低48円~(約定代金×0.5%)
(カッコはプレミアム積立
6回利用時の割引手数料)

ワン株(マネックス証券)、S株(SBI証券)、プチ株(カブドットコム証券)の手数料比較です。すべて、ほぼ同じ手数料体系ですが、ワン株とプチ株はS株に比べて、最低手数料が“2円”安いです。カブドットコム証券のプレミアム積立を使うと、徐々に手数料が安くなり、最大50%割引になります。それぞれの単元未満株取引の特長は、「株式ミニ投資(ワン株・プチ株・S株の比較)」で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

単元未満株の買い方、売り方

まず、単元未満株を取り扱っている証券会社(SBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券)に口座開設しましょう。口座開設ができたら、ログインして買いたい銘柄の取引画面を開きます。各社とも、「単元未満株を取引するためのボタン」が設置されているので、そこから注文画面へ入り、買いたい株数を入力するだけです。

<例:SBI証券での単元未満株の買い方>SBI証券の単元未満株手順

売り方もかんたんです。持っている株の一覧ページから売りたい株を選び、単元未満株として売り注文を出すだけです。

単元未満株を取り扱っている証券会社(SBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券)なら、スマホのアプリからも売買できます!NISA口座でも問題ありません。

以上のことを踏まえておけば、ある日突然、自分の持っている株で単元未満株(端株)が発生しても、あわてずに対処できます。買取請求の場合は各証券会社で手続きが異なるので、公式サイトで確認するか、不安な方は電話で問い合わせをすると確実です。