金額別(10万円・100万円)での運用方法に違いはありますか?
私は今、投資資金として「10万円」を持っています。株をはじめようと思いますが、例えば、「10万円」と「100万円」では株の運用方法は異なりますか?
投資資金の多い・少ないによって、運用方針自体は変わりませんが、運用方法は変わってきます。①10万円と②100万円で、それぞれ運用方法を見てみましょう。
①10万円の場合
「10万円」というお金は、大切なお金には間違いありませんが、これから投資をはじめていくスタートの金額としては多くはありません。2倍(+100%)に増えても20万円。半分(-50%)になっても5万円と、ある程度はムチャできる金額です。損をした場合でも働いて取り返すことができます。よって、1つの銘柄に集中投資をしても問題ありません。あと、この段階でやっておきたいことは、あまり投資金額が多くないうちに、株に慣れることです。株式市場に慣れるため、意識的に売買を多めにしても構いません。それと同時に、株の勉強(主に企業分析)も始めておきましょう。10万円を増やすというよりも、投資スタイルの確立が最優先です。
②100万円の場合
「100万円」というお金は、サラリーマンが1年間節約して貯金して、やっとの思いで貯められる大金です。投資スタートの金額としては多すぎるので、まずは上記の10万円の取引から始めてください。1年くらいかけて取引に慣れてきたら、複数の銘柄に分散投資をしましょう。集中投資をすると、一方向に株価が動きすぎるので注意です。うまく行けばよいのですが、運悪く株価が半分になってしまった場合は、50万円になってしまいます…。ようやくためたお金が半分になってしまうと、精神的に持たないので、まずは分散投資です。分散投資をすることで、いろいろな企業を分析することにもなり、投資力の強化も期待できます。
★さらなる金額、1,000万円、1億円とお金が増えるにつれて、より慎重な運用が求められます。1,000万円の運用でたった1%の株価下落でも、10万円の損失が出ます。1億円なら100万円の損失です…。この頃までには、投資スタイルの確立が必要です。もし、相続や退職金などで、まとまったお金が入ってきた場合は、いきなり大金を投資せずに、10万円の投資から始めてください。やってみるとわかりますが、身の丈にあった投資をしないと、毎日株価の変化が気になってしまい、心が持ちません…。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。