株価が急騰した時には、株を売ったほうがよいですか?
成長期待が大きい株で中長期保有を計画していたのですが、決算発表をきっかけに急に上がりました。一旦売却しようか迷っていますが、どうしたらよいのでしょうか?
まず、「売却した場合」と「保有を続けた場合」の特徴をまとめました。
売却をした場合
メリット
- 一時的な株価のピークで売れる可能性がある。
- 他に魅力的な株があり、完全にそちらに移るのであれば売却で問題ない。
デメリット
- 下がったところを見極めて再度買いなおす必要がある。(←タイミングを見極めるのが面倒)
- 売却益に税金(約20%)がかかる。(←税金面では資金効率的に良くない)
- 売買手数料がかかる。(←コスト面では資金効率的に良くない)
保有を続けた場合
メリット
- (売却していないので)タイミングを見て買い戻す必要がない。
- (売却していないので)含み益の状態で税金がかからない。
- (売却していないので)売買手数料がかからない。
デメリット
目先の株価のピークを見送ることになる。
私の個人的な考え方ですが、株価というのは、会社の価値(企業価値)と同じように動いていくので、一時的に急騰した場合は、会社の価値と乖離してしまえば下がってくる可能性が高いです。

しかし、絶対に下がってくるともいえないので、会社の成長が追いついてくれば、おのずと急騰したところの株価は越えてくるものだと思って投資をしています。よって、あきらかに上げすぎの場合は、いったん利益確定の売り注文を出しますが、たいていの場合はそのまま保有を続けます。時間経過が解決してくれるという考え方です。
これは、完全に個人的な意見で、どちらのやり方が正しいというものではなく、どちらの投資スタンスが自分に合うかで選ぶべきです。
★それでも迷ってしまう人は、あいだを取って、1,000株持っていれば100株~200株、つまり、保有株数の1~2割を売却してみればよいかと思います。「あの時に売っておけばよかったなぁ~」という思いが強くなる人は、このような対応が精神衛生上、後悔がなくて良いのかもしれません。
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投資歴19年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。