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NTT(日本電信電話)によるNTTデータグループ株のTOB・買収はいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2025年5月8日

NTT[日本電信電話]が、NTTデータグループ(9613)に対するTOB(株式公開買付)を実施し、1株当たり4,000円での全株式取得を目指すと発表しました。2025年5月7日終値2,991.5円を基準にすると、プレミアムは33.71%です。

なお、NTTデータグループのTOBの公開買付代理人は野村證券です。NTTデータグループの株を保有していてTOBに参加したい方は、口座開設しておきましょう。

NTTデータグループのTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】

NTT[日本電信電話]のNTTデータグループに対するTOBの概要を、下の表に整理しました。

NTTデータグループのTOBに関する基礎情報
公開買付者 NTT[日本電信電話]
被買収企業 NTTデータグループ(9613)
公開買付価格 4,000円※1
プレミアム 33.7%※2
公開買付期間 2025年5月9日(金)~6月19日(木)
買付株数 592,810,968株
買付予定株数の下限 125,314,700株
買付予定株数の上限 -
公開買付代理人 野村證券
公開買付復代理人 -
上場 廃止
目的 親子上場の解消、グループ一体運営によるシナジー創出

※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2025年5月7日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。

NTTがNTTデータグループをTOBする理由

NTTがNTTデータグループをTOBする主な理由として、下の2点が挙げられています。

NTTがNTTデータグループをTOBする理由

  1. 親子上場の解消
  2. グループ一体運営によるシナジー創出

シナジーについては、事業と経営管理の両面において創出が期待されています。具体例を挙げると、事業面ではAI需要の高まりと競争激化に対応するための機動的な成長投資、経営管理面では意思決定の迅速化やコスト競争力の向上などがあります。s

NTTデータグループの事業内容

NTTデータグループは、日本最大手のIT企業です。官公庁向けの情報システム開発・運用や金融機関向けのシステム提供などを手がけています。

NTTデータグループの事業内容

出典:NTTデータグループ新卒採用サイト | NTT DATAの事業領域

2024年3月期時点の売上構成は、約6割が海外事業です。米デルのITサービス部門など欧米でさまざまな企業を買収してきたことが背景にあります。

NTTデータグループ(9613)のセグメント構成>

NTTデータグループ(9613)のセグメント構成

(出典:マネックス証券銘柄スカウター

NTTデータグループの株式を保有している場合はどうすれば良い?

NTT[日本電信電話]によるNTTデータグループのTOBは「全株式取得」です。NTTデータグループの株式を保有している方は、下の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。

自分の保有株がTOBされた場合のイメージ例

それでは、どちらを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。その理由をかんたんに説明しますね。

いますぐに利益確定したい方

いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。

TOBが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。

指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。

公開買付価格ぴったりで売りたい方

一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。

指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。

TOBのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、TOBに申し込みましょう。申込は、次に紹介する指定の証券会社でおこなってください。

NTTデータグループの公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?

NTTデータグループのTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。

NTTデータグループの公開買付代理人
公開買付代理人 野村證券
公開買付復代理人 -

NTTデータグループの株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、野村證券に口座開設して株式を移管する必要があります。

公開買付代理人や復代理人には、SBI証券マネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。TOBの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。

NTTデータグループのTOBに応募する方法

続いて、TOBに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。

NTTデータグループのTOBに応募する方法

  1. 野村證券に口座開設する
  2. 野村證券に株式移管する
  3. TOBに申し込む

それぞれ説明しますね。

① 野村證券に口座開設する

野村證券の口座を持っていない方は、口座開設しましょう。

② 野村證券に株式移管する

NTTデータグループのTOBに応募するためには、野村證券の口座に、NTTデータグループの株式を入れておかなければなりません。

ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、野村證券にお問合せください。

③ TOBに申し込む

野村證券にログインして、TOBに申し込みましょう。具体的なTOBの応募方法については、野村證券のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。

TOBの公開買付代理人に選ばれやすい証券会社

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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