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エムスリー・第一生命HDによるベネフィット・ワン株のTOB・買収はいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年2月9日

お知らせ
(2024年2月9日追記)
第一生命ホールディングスが、ベネフィット・ワンのTOBをめぐり親会社のパソナグループと合意しました。元々はエムスリーがベネフィット・ワンにTOBを発表していましたが、対抗提案を発表した第一生命ホールディングスに軍配が上がった形です。公開買付価格は2,173円と、当初第一生命ホールディングスが提示した価格から50円引き上げられ、プレミアムは86.92%となります。

2023年11月14日、エムスリーが、ベネフィット・ワン(2412)に対するTOB(株式公開買付)を実施し、1株当たり1,600円での一部株式取得を目指すと発表しました。2023年11月13日終値1,162.5円を基準にすると、プレミアムは37.63%です。

また、2023年12月7日には、エムスリーによるTOBに対抗する形で、第一生命ホールディングスが1株あたり2,123円で全株式取得を目指す対抗TOBを発表しました。同じく2023年11月13日終値1,162.5円を基準にすると、プレミアムは82.62%です。

このコラムでは、エムスリーや第一生命ホールディングスによるベネフィット・ワンのTOBの概要やいつ買収されるか、今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社はどこなのかを、株初心者向けにわかりやすく解説しています。ぜひ最後まで読んでくださいね。

ベネフィット・ワンのTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】

ベネフィット・ワンのTOBをめぐり、エムスリーが提示した条件と第一生命ホールディングスが提示した条件が異なります。それぞれどのような条件なのか説明しますね。

なお、第一生命ホールディングスは、エムスリーのTOBに対抗する形で発表しており、公開買付価格がエムスリーよりも高く設定されています。また、完全子会社化を目指しているため、全株式取得となります。

ベネフィット・ワンのTOBに関する基礎情報
公開買付者第一生命ホールディングス
被買収企業ベネフィット・ワン(2412)
公開買付価格2,173円※3
プレミアム86.92%※4
公開買付期間2024年2月9日(金)~3月11日(月)
買付株数77,372,192株
買付予定株数の下限24,511,300株
買付予定株数の上限-
公開買付代理人みずほ証券
公開買付復代理人-
上場上場廃止
目的ベネフィット・ワンの顧客基盤の獲得・新サービス開発
その他-

※3 普通株式1株あたりの買付価格です。
※4 2023年11月13日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。

ベネフィット・ワンのTOBに関する基礎情報
公開買付者エムスリー
被買収企業ベネフィット・ワン(2412)
公開買付価格1,600円※1
プレミアム37.63%※2
公開買付期間2023年11月15日(木)~2024年2月15日(木)
買付株数87,307,300株
買付予定株数の下限81,210,400株
買付予定株数の上限87,307,300株
公開買付代理人SMBC日興証券
公開買付復代理人-
上場上場維持
目的ベネフィット・ワンの顧客基盤とのシナジー期待
その他-

※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2023年11月13日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。

ベネフィット・ワンの株式を保有している場合はどうすれば良い?

エムスリーによるTOBは「一部買付」、第一生命ホールディングスによるTOBは「全部買付」を予定しています。公開買付者次第で対応が変わるので、場合に分けて説明しますね(タブで切り替えができます)。

エムスリーによるTOBの場合

エムスリーによるベネフィット・ワンのTOBは「一部買付」です。ベネフィット・ワンの株式を保有している方は、下の画像の「一部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、「②指定の証券会社で申し込む」、「③そのまま保有する」のどれかを選択することになります。

自分の保有株がTOBされた場合のイメージ例

第一生命ホールディングスによるTOBの場合

第一生命ホールディングスによるベネフィット・ワンのTOBは「全部買付」です。ベネフィット・ワンの株式を保有している方は、上の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。

それでは、どれを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。エムスリーによる一部買付の場合は「③そのまま保有する」という選択肢もありますが、TOB終了後に株価がTOB前の状態に戻ってしまうリスクがあります。せっかくの値上がり益なので、手に入れるためにも①か②を検討すると良いでしょう。

いますぐに利益確定したい方

いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。

TOBが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。

ただし、一部買付の場合は、全部買付の場合と比べて株価が上がりません。公開買付価格に近い価格では売れないので、公開買付価格で売りたい方は、指定の証券会社に申し込むのがおすすめです。

指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。

公開買付価格ぴったりで売りたい方

一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。

指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。TOBのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、TOBに申し込みましょう。

なお、一部買付の場合は、指定の証券会社で申し込んでも買い取ってもらえない可能性があるので、注意してください。

ベネフィット・ワンの公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?

ベネフィット・ワンのTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。

ベネフィット・ワンの公開買付代理人
公開買付代理人みずほ証券
公開買付復代理人-

ベネフィット・ワンの株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、みずほ証券に口座開設して株式を移管する必要があります。

公開買付代理人や復代理人には、SBI証券マネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。TOBの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。

ベネフィット・ワンのTOBに応募する方法

続いて、TOBに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。

ベネフィット・ワンのTOBに応募する方法

  1. みずほ証券に口座開設する
  2. みずほ証券に株式移管する
  3. TOBに申し込む

それぞれ説明しますね。

① みずほ証券に口座開設する

みずほ証券の口座を持っていない方は、口座開設しましょう。

② みずほ証券に株式移管する

ベネフィット・ワンのTOBに応募するためには、みずほ証券の口座に、ベネフィット・ワンの株式を入れておかなければなりません。

ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、みずほ証券にお問合せください。

③TOBに申し込む

みずほ証券にログインして、TOBに申し込みましょう。具体的なTOBの応募方法については、みずほ証券のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。

TOBの公開買付代理人に選ばれやすい証券会社

最後に、TOBの公開買付代理人や公開買付復代理人に選ばれやすい証券会社がどこかを紹介します。2023年中に終了したTOB事例を基に、公開買付代理人・公開買付復代理人に選ばれた証券会社とその件数をまとめました。ぜひ参考にしてください。

2023年のTOBで公開買付代理人・公開買付復代理人を担当した証券会社
証券会社 担当件数
SMBC日興証券 22
野村證券 16
大和証券 15
みずほ証券 13
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 11
SBI証券
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9
auカブコム証券
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6
三田証券 5
東海東京証券 5
マネックス証券
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2
アイザワ証券 1
フィリップ証券 1

公開買付代理人を務めた件数が最も多かったのは、総合証券のSMBC日興証券で22件の取り扱いがありました。2位が野村證券で16件、3位が大和証券で15件となっています。

ネット証券では、SBI証券9件取り扱っていました。SBI証券を追う形で、auカブコム証券が6件、マネックス証券が2件となっています。

TOBに応募する際は、株式の移管手続きやTOBの申込手続きが必要です。手続きに加えて口座開設もしなければならない場合、どうしても時間がかかってしまいます。スムーズにTOBへの応募ができるよう、今のうちから複数の証券会社に口座開設しておくと良いでしょう。次に紹介するおすすめネット証券では、当サイト限定のキャンペーンを展開中です。この機会にぜひ口座開設してください。

おすすめネット証券①:SBI証券

SBI証券は、ネット証券の中で公開買付代理人の実績が最も多い証券会社です。今後TOBやMBOへスムーズに申し込みできるよう、口座開設しておくと良いでしょう。上の表で紹介したように、SBI証券では当サイト限定の口座開設キャンペーンを実施しています。この機会にぜひ、口座開設してくださいね。

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おすすめネット証券②:auカブコム証券

auカブコム証券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と同じMUFGグループの一員です。協働している関係で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が公開買付代理人を引き受けた場合に、復代理人として担当するケースが多くなっています。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の担当件数がそれなりにあるので、auカブコム証券に口座開設しておくのもおすすめです。

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おすすめネット証券③:マネックス証券

マネックス証券は、三田証券と提携して公開買付代理業務を展開中です。三田証券が公開買付代理人を引き受けた場合に、復代理人として担当する場合があります。

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やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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