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日興フロッギーでPERを使った分析方法を学ぼう!
日興フロッギーは、SMBC日興証券が運営している100円から投資を始められるサービスです(2020年3月2日より、最低投資金額が500円から100円に引き下げられました)。取引ツールであるのと同時に、情報メディアとしての側面を持っており、記事を読んでいて気になった銘柄は、その場で買うことができます。
※日興フロッギーについての詳細は、記事から株が買える!初心者向け投資サービス「日興フロッギー」とは?をご覧ください。
日興フロッギーが用意している記事はかなり多く、会社の分析記事や指標の使い方を説明する記事など、たくさんあります。今回は、その中から「PERを使った分析方法が学べる記事」をご紹介します。記事を読む前に、PERについて、かんたんに学んでおきましょう。
★実際の会社の例を使ってPERを学びたい方は、「PERで読み解く大和ハウス工業」がおすすめです。
PERとは?
PER(ピーイーアール)とは、「Price Earnings Ratio」の略で、日本語では「株価収益率」といいます。会社が稼ぐ利益に対して株価が割安かどうかをチェックする指標です。PERが低いほど割安だと考えます。
PERは、下のような計算式で求めることができます。
PERの計算式
PER=株価÷1株あたりの利益×100
この指標の使い方を理解するには、夕方のバーゲンセールを思い浮かべてもらうとよいでしょう。たとえば、スーパーでお弁当が500円で売っているとします。夕方になり、お弁当が半額の250円になっていた場合、お買い得だと感じますよね。これと同じで、いつもはPER20倍の銘柄がPER10倍になったとき、前よりも割安感があると判断します。
PERの使い方は、PERを知るで詳しく説明していますので、参考にしてください。
PERを学ぶのにおすすめの記事
PERについてかんたんに説明してきましたが、実際に分析してみないと実感がわきませんよね。そこで、日興フロッギーに載っている記事の中から、PERの分析方法を学ぶのにおすすめの記事をご紹介します!それは、「PERで読み解く大和ハウス工業」という記事です。
大和ハウス工業のPER
記事の中で、大和ハウス工業のPERが紹介されていました。それによると、2018年度の実績PERは9.8倍、2019年度の予想PERは9.7倍となっています。
しかし、この数字は業種平均よりも低いほか、過去の推移と比べても低くなっています。下のチャートは、大和ハウス工業の予想PERチャートです。真ん中に引いてある点線が、2010年以降の平均PERであり、これは14.4倍でした。現在の予想PERは9.7倍なので、かなり割安感がありますね。
さらに、大和ハウス工業は、2019年度の第2四半期で過去最高の売上高・営業利益を達成しています。業績が成長していれば投資家の期待が高くなり、PERは高くなるはずです。それにもかかわらず、PERが低いのはなぜでしょうか?
大和ハウス工業のPERが低い理由
日興フロッギーによると、この理由には下の画像のような、3つの懸念があったからだと説明しています。大和ハウス工業自体に問題があるのではなく、業界や投資家の心理による懸念なので、時間の経過とともに株価やPERが修正されるかもしれません。
このように、PERの変化や業界平均との違いに注目すると、その裏側にある投資家の心理が読み取れます。
最後に、日興フロッギーの記事では『PERを読み解くための3つの条件』が紹介されています。これらを意識して、PERの分析をしましょう。
株初心者におすすめのPER分析法
最後に、やさしい株のはじめ方流のPER分析法をご紹介します。基本の流れは下のとおりです。
- PERの数字の違いを探す
- PERの数字の裏側を考える
「①PERの数字の違いを探す」は、PERの分析で一番大事なポイントです。このときにおすすめなのは、下の2つを比べることです。
- 過去のPERと今のPERを比べる
- 同業他社のPERと比べる
この分析をすることで、「これまで投資家からどのような期待をされてきたのか」や、「同業他社よりも期待されているか」がわかります。PERがどう違うのかをつかめたら、手順②に進みましょう。
「②PERの数字の裏側を考える」は、今回紹介した日興フロッギーの記事でも書かれています。手順①でわかった数字の違いをもとに、これからの業績や会社の人気度、投資家の心理を考えていきます。ここまでできると、分析している銘柄への理解が深まりますし、投資家がその銘柄に対してどういう期待を持っているかがわかるため、お買い得銘柄を見つける確率が高まります。
PERを使って企業分析するときは、これらのポイントを参考にしてください。そのほか、PERの詳しい使い方は、PERを知るでも説明しています。
★実際の会社の例を使ってPERを学びたい方は、「PERで読み解く大和ハウス工業」がおすすめです。