自己株式の消却はメリットがありますか?
私の保有株が、「自己株式を消却します」と発表しました。これは株主にとって何かメリットはあるのでしょうか? また、株価はどうなりますか?
まずは、「自己株式(金庫株)」の解説からします。自己株式とは、“会社が自ら発行した株を、自らの資金を投じて買った株”のことを言います。いわゆる「自社株買い」した株です。この自己株式は、再度、株式市場に放出することもできますし、消却して無くすこともできます。
自己株式は消却して初めて、株主にとってメリットが発生します。なぜなら、1株あたりの利益が上昇するからです。自己株式の消却は、発行済み株式数が減ることを意味するので、その分、既存株主の株の価値が上昇するのです。
1株あたりの利益
利益÷発行済み株式数
消却で株の価値が上がる分、株価上昇は期待してもよいでしょう。ただ、自社株買いをした時点で、消却まで織り込むことが普通なので、消却の発表では、それほど大きなインパクトにならないかもしれません。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。