資産運用における目標金額を教えてください
これから資産運用をはじめるにあたって、目標となる金額を決めていくのですが、管理人ひっきーさんはどのように目標金額を設定していますか?参考にしたいので、ご回答お願いします。
私は今年(2023年)で、投資をはじめて18年目となりますが、実は目標とする資産にはすでに到達しています。よって、現在は、目標金額の設定をしていません。
これだけでは、回答がシンプルに終わってしまうので(笑)、「2006年当時」に目標設定していたときの資料をご覧ください。

(かなり古いプリントで申し訳ありません…)
かんたんに説明しますと、この時には「1,800万円を運用しており、事業収入から年間500万円の追加投資と、目標利回りを15%として、とりあえず1億円を達成したい。そして、11年後の39歳までに2億円を達成したい」と考えていました。古典的な手法ではありますが、このように紙に書いて、見えるところに掲示しておくと、自然とそちらに意識が向かうのでよいのかもしれません。
“2億円”という数字に特に根拠はなかったのですが、サラリーマンの生涯賃金が3億円と聞いたことがあったので、各種税金や保険料などを抜いて、「2億円くらいあれば、もうサラリーマンに戻る必要はないだろうなぁ」というくらいの意識でした。
今、改めて考えてみると、0から資産形成が必要ならば、いわゆる「家計のキャッシュフロー表(日本FP協会)」のようなものに、自分の「ライフイベント(結婚、子ども、住宅など)」を当てはめて、必要なだけのリスクを取って運用すると思います。
何が何でも「○歳までに○億円の金持ちを目指す!」と言うスタンスをとると、日常的に信用取引を使ったり、値動きの激しい株に投機をしたりと、必要以上に大きなリスクを取ってしまい、危ない橋を渡ることになりかねません。
ですから、将来の必要な資産額から逆算して、「これから自分の生活に必要なお金はいくらで、○%の運用ができればよい」、この運用を実現するには、「この金融商品(株、債券、投資信託など)をこれだけ組み入れる必要がある」と話を進めて、アセットアロケーション(資産配分)を重視した運用が望ましいです。必要な分のリスクを取ったほうが、実現の可能性が高くなるので、より幸せな生活に近づくのではないでしょうか?
★「どんな手段でもよいから、とにかくお金が増えればいい」という、野心的すぎる考え方では、リスクを取りすぎることになり、株式市場から退場してしまう可能性が高くなります。自分の必要な利回りを計算して、落ち着いた運用を心がけましょう。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。