新NISAとiDeCoはどっちを優先するとよいでしょうか?
新NISAとiDeCoはどっちを優先すべきでしょうか?個人的には新NISAの制度が優れているので、iDeCoはいらないのかなと思っています。それとも、両方の口座をつくって併用したほうがよいでしょうか?教えてください。
新NISAとiDeCoは、どちらも税金を安く抑えられるしくみなので、できるだけ使った方がお得な制度です。しかし、投資家の置かれている状況によって、有利になる条件が異なりますので、注意が必要です。
そこで、5つのケースに分けて解説するので、ご自分の状況に合わせて参考にしてください。
新NISAとiDeCoの基本的なしくみや違いについては、こちらをご覧ください。
①収入が多い方はiDeCoを優先する
iDeCoは、掛け金がそのまま「所得控除」となるので、所得税率が高くなる、収入が多い方には節税効果が大きくなります。逆に、収入が少ない方や専業主婦の方は、所得控除という面からは、恩恵が少ないです。
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②20代~30代の結婚、子育て世代は新NISAを優先する
新NISAがiDeCoより優れている点は、いつでも金融商品を売却できることです。住宅購入や教育資金など、家族の形が固まり、まとまったお金が必要になった時に、新NISAで投資していた資産を売却できます。
一方、iDeCoは原則として60歳以上でしか受け取れないので、注意しましょう。
③年齢が高い方は新NISAを優先する
iDeCoに加入できる年齢は65歳未満です。そのため、60代の方は積み立てできる期間が少ないため、新NISAを優先するべきです。
40~50代の方であれば、iDeCoによる積み立て期間が10年~20年あるので、老後資金の確保に向けてiDeCoを優先しても良いでしょう。
④株を買いたいときは新NISAを選択する
iDeCoでは、投資信託・定期預金・保険を買うことはできますが、株を買うことはできません。そのため、株式投資をしたい方は、新NISAの「成長投資枠」を使って株を買いましょう。
ただし、新NISAを使って損失が出ると、課税口座とは違って損益通算ができないので、気を付けてください。
⑤投資資金に余裕がある場合は、新NISAとiDeCoの両方を活用する
新NISAとiDeCoの優先順位は、①~④の通りですが、どちらか一方しか使えないわけではないので、資金的な余裕がある方は、両方に投資をしましょう!
★新NISAとiDeCoはどちらも優れた制度ですが、ライフステージによって、どっちを優先するべきかが異なります。ご自身の置かれている立場によって、できるだけ有利な方を使っていきましょう。
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投資歴19年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。