①配当は出ているか

配当が出ている株の場合は、配当金も非課税となります。高配当銘柄であるほど、新NISAの節税効果の恩恵は大きくなるので、配当が出る前に早めの乗り換えを検討するべきでしょう。

②新NISAを使わずに、特定口座で利益を伸ばし続けるのはどうなのか?

ご相談者様の資金状況にもよりますが、今後も含み益が増えるような運用が続けられそうであれば、売却・買い直しのタイミングとしては、年末に売って、年始に買い直すくらいに早く動かれるのがよいと思います。なぜなら、また含み益が膨らんでくると想定すると、新NISAのメリットを大きく受けられるからです。

ただ、運用に使える追加資金が潤沢(新NISAの枠〔成長投資枠:年間240万円〕を超えるような金額)であれば、特定口座の含み益が出ている分はそのままにしておき、新規の投資資金を新NISAに回すという手もあります。現在の特定口座で、利益を伸ばして保有を継続されているのに、わざわざ売却して税金を支払う必要はないからです。

また、この項の冒頭で、「含み益が増えるような運用が続けられそうであれば…」と条件を付けましたが、新NISAは含み損には弱いので気を付けてください。特定口座とは違って損益通算や繰り越し控除ができないので、税金面で不利になってしまいます。

★以上のことから、新NISAへの乗り換えはできるだけ早くおこなうほうが良いと思います。ただし、含み損が出てしまうと、他の利益とぶつけることができず、そのまま丸損となってしまうので、その点は頭に入れておいてください。

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ひっきー

この記事の執筆者

ひっきー(竹内弘樹)

投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。

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