信用取引にかかる税金は、現物取引とは違いますか?
今年から信用取引を始めましたが、信用取引にかかる税金についてよくわかっていません。現物取引とは税率など違う点があるのでしょうか?
結論から申し上げますと、基本的には現物取引と同じです。よって、売却益に対して、20.315%が課税されます。特定口座を開設して、源泉徴収ありにしていれば、私たち投資家は何もしなくても、証券会社が代わりに計算と納税をしてくれます。
※株式投資にかかる税金の基本については、株や投資信託の税金対策で節税をしよう!をご覧ください。
ここからは、豆知識です(知らなくても大丈夫です)。信用取引で得られた売買益を計算するときには、取引にかかったコストを利益から削ることができます。①信用買いの場合は、「売買手数料・金利・信用管理費・名義書き換え料」がコストとなり、②空売りのときは、「売買手数料・貸株料・信用管理費・逆日歩・配当金相当額」がコストになります。
信用取引は現物取引に比べてコストがかかるので、利益から引ける金額も大きくなります。
かんたん用語解説
- 金利 … 信用買い時に、毎日発生する金利。年利1~4%くらい
- 貸株料 … 空売り時に、毎日発生する金利。年利1%くらい
- 信用管理費 … 信用取引のポジションを1か月持つごとにかかる。100円から
- 名義書き換え料 … 権利確定日をまたいで取引したときにかかる。売買単位で50円
- 逆日歩(ぎゃくひぶ) … 空売り時に、株が足りないと発生するレンタル料。
【参考】逆日歩(ぎゃくひぶ)とは?(グループサイト:楽しい株主優待&配当) - 配当金相当額 … 空売り時に権利確定日をまたいで取引したときに、配当金と同額を支払う(正確には、配当金から所得税分を引いた金額となる)
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。