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エフィッシモ(旧村上ファンド系)によるソフト99コーポレーション株のTOB・買収はいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説
- お知らせ
- (2025年10月30日追記)公開買付期間の延長が発表されました。延長後の公開買付期間は「2025年11月13日(木)まで(延長前は2025年10月29日(水)まで)」となります。
エフィッシモ・キャピタル・マネージメント(旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド)が、ソフト99コーポレーション(4464)に対するTOB(株式公開買付)を実施し、1株当たり4,100円での全株式取得を目指すと発表しました。2025年9月12日終値2,461円を基準にすると、プレミアムは66.60%です。
ソフト99コーポレーションは、2025年8月にMBO(経営陣買収)を発表していました。MBO価格は2,465円で、PBR1倍を下回る水準です。エフィッシモはこの価格を受けて「少数株主の利益が保護されていない」と考え、公開買付の実施を決めました。
なお、ソフト99コーポレーションのTOBの公開買付代理人は立花証券、公開買付復代理人はDMM株です。ソフト99コーポレーションの株を保有していてTOBに参加したい方は、口座開設・アカウント登録しておきましょう。
口座開設
口座開設料・年会費などは一切かかりません。
アカウント登録
入会費・年会費などは一切かかりません。
ソフト99コーポレーションのTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】
ECMマスターファンドSPV3のソフト99コーポレーションに対するTOBの概要を、下の表に整理しました。
| 公開買付者 | ECMマスターファンドSPV3 (旧村上ファンド系のエフィッシモが実質的に管理・運用) |
|---|---|
| 被買収企業 | ソフト99コーポレーション(4464) |
| 公開買付価格 | 4,100円※1 |
| 2025年9月12日終値 | 2,461円 |
| プレミアム | 66.60%※2 |
| 利益(100株あたり) | 163,900円※3 |
| 公開買付期間 | 2025年9月16日(火)~11月13日(木) |
| 買付株数 | 20,558,683株 |
| 買付予定株数の下限 | 6,163,300株 |
| 買付予定株数の上限 | - |
| 公開買付代理人 | 立花証券 |
| 公開買付復代理人 | DMM株 |
| 上場 | 廃止 |
| 目的 | 中長期的な企業価値の向上と少数株主利益の保護 |
※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2025年9月12日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。
※3 TOB発表日の終値に対して何%の上乗せがあったのか計算したプレミアムを元に、公開買付価格で100株を売却した場合の利益を計算しています。
ソフト99コーポレーションの事業内容
ソフト99コーポレーションは、自動車用のワックス『フクプカ』やガラスコーティング剤『ガラコ』などを製造している会社です。
出典:ソフト99コーポレーション | ガラコ
このほかにも、全部で4つの事業を展開しています。
| 事業名 | 事業内容 |
|---|---|
| ファインケミカル事業 | 一般消費者向け、または自動車コーティング施工業者向けに、カーワックスなどの洗車用品や補修・整備用品などを開発・販売している。 |
| ポーラスマテリアル事業 | 吸水・洗浄剤や工業用の研磨材、医療用吸液材などの企画・開発・販売をおこなう。 |
| サービス事業 | 自動車整備・鈑金事業、自動車教習事業、生活用品企画販売事業をおこなう。 |
| 不動産関連事業 | 自社保有の不動産を賃貸する不動産賃貸事業と、保有する不動産の有効活用の一環として介護予防支援事業などを展開している。 |
売上高の構成は、下の画像をご覧ください。ファインケミカル事業が主力で、売上高の50%弱を占めています。
エフィッシモがソフト99コーポレーションの公開買付を検討している理由
報道によると、エフィッシモがソフト99コーポレーションへの公開買付を検討している理由として、「中長期的な企業価値の向上を確保しつつ、少数株主の利益を保護すること」が挙げられています。
ソフト99コーポレーションは、2025年8月にMBO(経営陣買収)による株式の非公開化を発表しました。公開買付価格は2,465円で、これはPBR1倍を下回る割安な価格となります。エフィッシモはこの価格を受けて「少数株主の利益が保護されていない」と考え、公開買付の実施を決めたようです。
ソフト99コーポレーションのMBOについて、下の記事で詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。
ソフト99コーポレーションの株式を保有している場合はどうすれば良い?
ECMマスターファンドSPV3によるソフト99コーポレーションのTOBは「全株式取得」です。ソフト99コーポレーションの株式を保有している方は、下の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。

それでは、どちらを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。その理由をかんたんに説明しますね。
いますぐに利益確定したい方
いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。
TOBが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。
指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。
公開買付価格ぴったりで売りたい方
一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。
指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。
TOBのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、TOBに申し込みましょう。申込は、次に紹介する指定の証券会社でおこなってください。
ソフト99コーポレーションの公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?
ソフト99コーポレーションのTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。
| 公開買付代理人 | 立花証券 |
|---|---|
| 公開買付復代理人 | DMM株 |
ソフト99コーポレーションの株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、立花証券もしくはDMM株に口座開設して株式を移管する必要があります。
ソフト99コーポレーションのTOBに応募する方法
続いて、TOBに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。
ソフト99コーポレーションのTOBに応募する方法
- 立花証券/DMM株に口座開設する
- 立花証券/DMM株に株式移管する
- TOBに申し込む
それぞれ説明しますね。
① 立花証券/DMM株に口座開設する
立花証券/DMM株の口座を持っていない方は、どちらか一方で口座開設しましょう。
口座開設
口座開設料・年会費などは一切かかりません。
アカウント登録
入会費・年会費などは一切かかりません。
立花証券は創業70年を超える老舗証券です。信用取引手数料が無料で、会社四季報をはじめとする豊富な投資情報がチェックできます。
DMM株は、アカウント登録しておくだけで、米国株のリアルタイム株価や、創刊以来70年以上の歴史を誇る証券専門メディア「株式新聞Web」の閲覧が無料です。
どちらも口座開設・アカウント登録をするだけでメリットがあるので、TOBに参加する方はもちろん、TOBに参加しない方も口座開設しておいて損はありません。
② 立花証券/DMM株に株式移管する
ソフト99コーポレーションのTOBに応募するためには、立花証券/DMM株の口座に、ソフト99コーポレーションの株式を入れておかなければなりません。
ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、立花証券/DMM株にお問合せください。
③ TOBに申し込む
立花証券/DMM株にログインして、TOBに申し込みましょう。具体的なTOBの応募方法については、立花証券/DMM株のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。






