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カントリーリスクとは?
カントリーリスクとは、株式投資において、「その国特有の出来事によって損をしてしまうリスク」のことです。たとえば、日本の出来事では、「東日本大震災」はカントリーリスクの代表的なものと言えます。
あのとき、日本株に集中的に投資していた個人投資家は、一時的にみんな大損しました。他にも、「北朝鮮の弾道ミサイル発射(日本市場が急落)」、「トランプ政権(中国に対する貿易規制発言などでアメリカ市場が急落)」、「イギリスのEU離脱(イギリス市場が急落)」などが挙げられます。
このようなカントリーリスクを減らすには、ある国の株に集中的に投資するのではなく、複数の国の株に分散して投資する必要があります。ただ、日本以外の株に投資しようとすると、情報収集のむずかしさや取り扱い銘柄が限られていることから、なかなか個別株には投資できません。そうなると、必然的に幅広い銘柄が組み込まれて、個々の株のリスクを抑えることができる投資信託を購入することになります。
グループサイト「やさしい投資信託のはじめ方」でおすすめしている、株式型の投資信託の中から、カントリーリスクを減らすのに役立つ商品をいくつかご紹介します。
投資信託名 | 投資地域 | 主な販売窓口 |
---|---|---|
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 日本を除く先進国 (アメリカ、イギリス、フランスなど) |
SBI、マネックス、 auカブコム、松井 |
三菱UFJ - eMAXIS新興国株式インデックス | 新興国 (中国・韓国・ブラジルなど) |
SBI、マネックス、 auカブコム、松井 |
eMAXIS Slim全世界株式 | 日本を除く外国 (先進国80%、新興国20%) |
SBI、マネックス、 auカブコム、松井 |
たとえば、投資資金のうち50%分で日本株を買って、残り50%分で「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」を買えば、カントリーリスク(主に日本)をかなり減らした投資ができます。
ただし、投資資金が少なく高いリターンを狙っているときは、あまりカントリーリスクを気にせずに、これは!と思える銘柄にある程度資金を集中するのが良いでしょう。投資銘柄が増えれば増えるほど、リターンが平準化されて、大きなリターンは期待しにくくなるからです。
☆カントリーリスクは一種の事故のようなものですが、国際分散投資でリスクを軽減できます