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SBI新生銀行はやばい?大丈夫か?潰れるリスクや利用をやめた理由を解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年3月27日

SBI新生銀行は、巨額の不良債権を抱えた新生銀行を、ネット金融大手SBIホールディングスが引き継ぎ、再生して生まれたネットバンクです。SBIホールディングスが、銀行業に本格的な進出を果たす一環として生まれ、新たな金融のビジネスモデルを生み出すことを目指しています。

優遇金利やATM・振込手数料0円など、SBI証券との連携サービスが手厚く、口座開設・連携を考えている方は多いのではないでしょうか。

手厚い連携サービスや機能性の高さからポジティブな声が多い一方、「やばい?」や「大丈夫か?」などネガティブな声もあるのが現状です。

そこでこの記事では、SBI新生銀行がやばいと言われてしまう理由を解説します。もしSBI新生銀行が破綻したらどうなるのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。

【利用をやめた?】SBI新生銀行がやばいと言われる理由

SBI新生銀行が「やばい」や「大丈夫か?」と言われてしまう原因はどこにあるのでしょうか。考えられる要因を3点ピックアップしてみました。

① 公的資金の返済計画をもっていない

新生銀行は、約20年前の長銀時代に経営破綻しています。その際に再建のために国から投入された公的資金は、約3,500億円にものぼります。

長銀(旧日本長期信用銀行)が経営破綻した理由は?

長銀(旧日本長期信用銀行)は、1990年代のバブル崩壊により不良債権が大量に発生し、特に多額の不良債権を抱えていた長銀は1998年に経営破綻しました。その資産と債務は、政府から投資を受けた新たな銀行である新生銀行へと引き継がれたのです。

しかし、新生銀行は破綻時に投入された公的資金の返済が終わっていません。バブル崩壊時に公的資金が投入された「あおぞら銀行」や「りそな銀行」が公的資金を完済していく中、未返済なのは新生銀行だけとなっていました。

2021年12月、新生銀行は正式にSBIグループの一員となりましたが、未だに約3,500億円の公的資金の返済は果たせていません。

SBI地銀ホールディングスは、TOB届出書において「SBIHDらにおいても内部的に具体的な返済方法については本日現在未定」としており、返済の意思は公言しつつも具体的な案はまだ出せない状態です※1

※1 参考:株式会社新生銀行株式(証券コード:8303)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ(SBIHD)

SBI新生銀行が「大丈夫か?」と思われてしまう要因のひとつに、公的資金約3,500億円の負債を返済する目処が立っていないことが挙げられます。

② ATM手数料の改悪

SBI新生銀行が「やばい?」と言われてしまう理由に、ATM手数料が改悪されたことも挙げられます。

まず、2018年の新生銀行時代に、新生スタンダードのATM手数料が無料→110円/回(税込)に改悪されました。

次に、2021年1月には新生プラチナと新生ゴールドにも改悪が及び、一部ATMでは新生スタンダードと同様に無料→110円/回(税込)に改悪されたのです※2

※2 参考:新生ステップアッププログラム「優遇サービス」改定のお知らせ(SBI新生銀行)

サービスの改悪が続くと、「大丈夫か?」と不安になるのも無理はありません。しかし、2023年2月6日からは、ATM手数料の大幅改善がおこなわれました。

スタンダードステージの方でも、2024年3月31日までは回数制限なく無料、2024年4月1日からは月5回まで無料になりました※3

※3 ゆうちょ銀行ATM、全都市銀行ATM、三菱UFJ信託銀行ATM、三井住友信託銀行ATM、商工中金ATMは1回あたり110円(税込)が発生します。

誰でも無料

(出典:SBI新生銀行

そのため、ATM手数料の改悪が不安な方でも、引き続き安心して使えます。

③ ポイントプログラムの終了

SBI新生銀行は、ポイントプログラムを2023年秋ごろに終了することを発表しました※4

※4 参考:ポイントプログラム終了および新プログラムの開始のお知らせ

ポイントプログラムとは、毎月エントリーするだけで、ログインや振込入金、金融商品の取引など、銀行サービスを利用することで、最大318ポイントも貯まるお得なプログラムのことです。

ポイントプログラム

(出典:SBI新生銀行

かんたんにポイントを獲得でき、Tポイント、dポイント、nanacoポイントの3種類から選べるお得なプログラムだったことから、ネットではネガティブな声が挙がっています。

ポイントプログラム終了後は、ステップアッププログラムのステージに応じたキャッシュプレゼントを予定しているとのことなので、どんな特典や条件なのか続報を待ちましょう。

本プログラム終了後は、口座をお持ちのお客さま向けに新しいプログラムをご用意する予定です。 新しいプログラムにおいては、ステップアッププログラムのステージに応じたキャッシュプレゼントを予定しております。 最上位ステージである「ダイヤモンド」のお客さまは、よりお得な特典を受け取ることができる予定です。

出典:ポイントプログラム終了および新プログラムの開始のお知らせ(SBI新生銀行)

SBI新生銀行が潰れたらどうなる?

万が一SBI新生銀行が潰れた場合、預金はどうなるのか気になる方は多いのではないでしょうか。

銀行では顧客の資産の保護、決済の確保を図るため、預金保険制度が設けられています。したがって、銀行が破綻した場合でも、1,000万円を上限として資産は保護され、手元に戻ってきます。

対象となる資産は、利息のつく普通預金、定期預金、定期積金、元本補てん契約のある金銭信託(ビッグなどの貸付信託を含む)、金融債(保護預り専用商品に限る)などです。

なお、銀行破綻の危険性が高まる段階では、顧客の資産保護を目的として公的な支援が行われることが多く見られます。

銀行の運営によって預けている資産が完全に失われる可能性は極めて低いと考えても良いでしょう。

SBI証券との連携がおすすめ

ポイントプログラム

(出典:SBI証券

SBI新生銀行をSBI証券に連携させると、「SBI新生コネクト」を利用できます。SBI新生コネクトのメリットは、大きく次の2つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

① 最上位ステージ「ダイヤモンド」に昇格

SBI新生コネクトの最大の魅力は、ステップアッププログラムの最上位ステージ「ダイヤモンド」に昇格することです。

ステップアッププログラムとは、SBI新生銀行の取引内容や残高に応じて、優遇サービスを受けられる特典のことです。スタンダード~ダイヤモンドまでの5つのステージがあり、ステージが上がるほど優遇サービスがレベルアップします。

ステップアッププログラム

(出典:SBI新生銀行

本来、ダイヤモンドに昇格するには、SBI新生銀行が指定した投資商品を1,000万円以上取引するか、2,000万円以上の残高が必要です。

しかし、SBI証券の口座さえ持っていれば、連携するだけでダイヤモンドに昇格できます。SBI新生銀行を使うなら、SBI証券の口座を連携させてSBI新生コネクトを利用しないと損です。

ダイヤモンドに昇格して得られる待遇を、最下位ステージである「スタンダード」と比較してみました。

スタンダードとダイヤモンドの待遇を比較
 スタンダードダイヤモンド
円普通預金金利0.001%0.1%
振込手数料無料回数月1回月50回
上記を超えた場合214円/回(税込)75円/回(税込)
為替手数料15銭
(1米ドルあたり)
7銭
(1米ドルあたり)
外国送金の
受取手数料
1回あたり
2,000円~4,000円
2,000円
キャッシュバック

このように、受け取れる金利は高くなり、支払う手数料は安くなります。

2024年3月29日から、ダイヤモンドステージの普通預金金利が0.1%→0.15%に上がります。

SBI新生コネクトの投信積立自動入出金

(出典:SBI新生銀行

② SBI証券とSBI新生銀行の口座間で自動入出金ができる

SBI新生コネクトは、SBI証券とSBI新生銀行の口座間で自動入出金ができるのも大きなメリットです。

例えば、SBI証券で毎日1,000円分の積立設定をしている場合、積立日にSBI新生銀行の現金残高から1,000円分が自動入金されます。

自動入出金サービス

(出典:SBI証券

投信積立にありがちな残高不足を、未然に防止できます。

また、SBI証券の口座にある現金は、毎日SBI新生銀行の口座に自動出金されるので、急遽現金が必要になった場合でもスムーズに口座から出金や振込ができて便利です。

自動入出金サービス

(出典:SBI証券

【最大5,500円】SBI証券とSBI新生銀行のキャンペーン

SBI証券とSBI新生銀行は、それぞれお得な現金プレゼントキャンペーンを開催しています。どちらのキャンペーンにも参加すると、もれなく最大5,500円と当サイトのオリジナルレポートがもらえてお得です。

どちらのキャンペーン特典も受け取りたい場合は、SBI証券の口座開設時に、「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の同時申し込みの選択で、『申し込む』を選択しておくとスムーズです。

<「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の同時申し込み>

自動入出金サービス

それぞれのキャンペーンに参加する手順を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【現金2,500円&オリジナルレポート】SBI証券と当サイトの限定タイアップ

SBI証券

SBI証券に口座開設して、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金へ2万円以上振替すると、もれなく現金2,500円と、オリジナルレポート「株初心者でも見つかる株の選び方」の両方がプレゼントされます!手順は次のとおりです。

プレゼント内容 🎁2,500円+オリジナルレポート「株初心者でも見つかる株の選び方」
プレゼント
受取手順
SBI証券に口座開設
(住信SBIネット銀行も同時開設できます)
②住信SBIネット証券でSBIハイブリッド預金を設定
③SBI証券に2万円以上入金
キャンペーン
期間
終了日未定

3ステップで現金2,500円を獲得できます。オリジナルレポート「株初心者でも見つかる株の選び方」もプレゼントしますので、これから株式投資をはじめてみたい方は、ぜひ読んでみてください。

SBI証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

SBI証券と当サイト限定タイアップキャンペーンへの参加手順は、次の記事で解説しています。

【現金3,000円】SBI新生銀行のウェルカムプログラム

自動入出金サービス

(出典:SBI新生銀行

SBI新生銀行に口座開設・ウェルカムプログラムにエントリーすると現金1,000円、1回3万円の入金をすると追加で現金2,000円がもらえるお得なキャンペーンを実施中です。

項目 キャンペーン概要
プレゼント内容 🎁3,000円
プレゼント
受取手順
①SBI新生銀行に口座開設
②ウェルカムプログラムにエントリー
+1,000円
③1回3万円以上入金する
+2,000円
キャンペーン
期間
終了日未定

たったこれだけの手順で現金3,000円がもらえるのでお得です。SBI証券とSBI新生銀行の同時開設ができたら、キャンペーンにエントリーしましょう。

キャンペーンにエントリーする

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

SBI証券と当サイトの限定タイアップと合わせて、合計5,500円をゲットしてください。

まとめ

SBI地銀ホールディングスとの合併や、公的資金の未返済問題などの理由から、SBI新生銀行に「やばい」、「大丈夫か?」という声が挙がるようです。しかし、SBI新生銀行の運営自体には大きな問題はありません。

むしろ、SBI証券を利用している場合は、SBI新生銀行との連携サービス「SBI新生コネクト」を活用して恩恵を受けたほうが良いでしょう。SBI新生コネクトを利用すれば、いきなり最上位のダイヤモンドステージへステップアップできるからです。

ダイヤモンドステージで受けられる恩恵は、優遇金利やATM手数料無料、他行あての振込手数料が50回まで無料などがあります。普段使いのメイン銀行として、大いに活躍してくれるでしょう。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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