保有銘柄に特別気配が出たらどうするべきか

保有銘柄が特別気配になった場合にどうするべきかは、特別買気配(特買い)と特別売気配(特売り)の、2パターンに分けて考えます。

特別買気配(特買い)が出た場合

「利益確定」、「様子見」の、2つのシナリオを考える必要があります。いずれを選択するかは、「購入時の想定株価と比べて、現在の株価がどうなっているか」がひとつの目安です。

特別買気配(特買い)は買い注文が殺到しているので、基本的に株価は上昇します。とくに、好決算や業績の上方修正などの好材料が原因の場合、特別気配が解除されたあとも株価は上がり続ける可能性が高いです。しかし、予想以上に株価が上がった場合は、利益確定売りなどで株価が下がる可能性もあります。

想定している株価よりも上がり過ぎてしまったら「売却」、まだ株価が上がると判断したら「様子見」など、基本的には中長期保有のスタンスを守りつつ、状況に応じて売却して利益確定をしましょう。

また、自信がある場合は「買い増し」の選択肢もありますが、高値づかみをする危険性があるので、おすすめはしません。

特別売気配(特売り)が出た場合

「損切り」、「様子見」、「買い増し」の、3つのシナリオを考える必要があります。

特別売気配(特売り)の場合、真っ先に「損切り」が思い浮かぶかもしれません。しかし、悪材料出尽くしで、株価が上がる可能性もあります。悪材料出尽くしとは、悪材料がすべて出尽くした場合、「これ以上株価が下がることはない」という投資家の考えから買い注文が集まり、株価が反発して上昇することです。

そのため、悪材料で株価が下がったとしても、今後の成長に期待できる銘柄であれば、損切りせずに「様子見」や「買い増し」をして、株価の上昇を待つことも視野に入れておきましょう。

ただし、粉飾決算やスキャンダル、上場廃止の決定、信用取引をしている場合など、明らかに損切りをすべき状況のときは、迷わず損切りしてください。

特別気配の影響で急激な株価変動があったとしても、慌てて取引するのは禁物です。特別気配が出た場合のルールを事前に決めて、自分の投資スタイルを崩さないようにしましょう。

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ひっきー

この記事の執筆者

ひっきー

投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。

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