長期保有予定の株価が下落、損切りしたほうがよいですか?
長期で保有しようと思っていた株の調子が悪く、買い値から株価が20%も下落してしまいました。株主優待がお気に入りで、まだ持っていたいという気持ちもあるのですが、思い切って損切りしたほうがよいのでしょうか?
株価の下落要因はたくさんありますが、まずは、どのような理由で下がってしまったかを考えてみましょう。(私の個人的な判断も合わせて載せています)
株価下落要因の例
・業績の下方修正などで、売上や利益が下がった
→企業価値の下落のため、売りを検討します。
・割高な株価になっていた
→PERなどの割高な株は、下げ幅も大きくなりがちです。売りを検討します。
・日経平均株価などの指数が下がった
→連れ安なので、むしろ買いの検討をします。
・会社で不祥事が起きた
→内容にもよりますが、一時的要因であれば買いを検討します。
・トランプ大統領が余計なことをおこなった
→業績に影響がない場合は、買いを検討します。
このように、株価下落の原因に基づいて、売買の検討をします。
また個人の「買い値」というのは、買った人だけがしばられる数字で、株式市場にとっては、何の関係もない数字です。よって、「買い値から20%下がったから売る」というのは、あまり良くない判断です。株式投資は、「安く買って高く売ること」が基本的な戦略となるので、機械的に「株価が下がったから売る」を繰り返していては、株で儲けることはむずかしいでしょう。
現在、その株を持っていないとして、「今の株価でもその株が欲しいのか」を自問自答してください。もし、意味もなく株価が下がっていたら、それは“買い”のチャンスがきているのかもしれません。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。