高速取引業者・高頻度取引(HFT)に、個人投資家は勝てますか?
高速取引業者がすごい利益を出しているというTV番組を見ました。このような業者や取引手法を相手に、我々個人投資家は勝てるのでしょうか?
現在、日本の株式市場では、「高頻度取引(HFT)」と呼ばれる、コンピューターによる高頻度な取引が増えてきています。それでは、個人投資家は株で利益を出すチャンスがなくなってしまったのでしょうか!?私はこれには大きな声で「ノー」と言いたいです。たしかに、スピードでコンピューターに勝つことがむずかしいのは事実ですが、何も同じ土俵で戦う必要はありません。
私は日本株投資を2005年から続けていますが、資産はなんと40倍以上にまで増えました(参考:管理人ひっきーの投資成績)。その間に何か特別な投資をやっているわけではなく、いくつかの“よい”と判断した株をそのまま持っているだけの単純な方法です。株式投資というと、パソコンに張り付いて頻繁に取引をするというイメージがあるかもしれませんが、私は株の売買をほとんどしておりません。
なぜなら、株取引の回数を減らすことで、「売買手数料を安く済ませられる」ことができますし、売却を先延ばしできることから、「利益にかかる税金の支払いを遅らせる」ことができます。また何よりも、頻繁に株式市場のチェックをする必要がないので、投資そのものには「多くの時間をかけずに済む」のです。これで結果が伴うのですから、下手に売買を繰り返すよりも、ずっと効率の良い投資方法だと思っています。
ただ、長い間、株を保有し続けるのであれば、株価が長期的に上昇する必要があります。株価が上昇するためには、会社の価値が上がり続けなければなりません。つまり「会社のよさを見抜く目」が必要になります。それがなければ、株価の変動にいつも心がおどらされ、根拠がなく、フワフワとした売買をしかねません。
ですから、高頻度取引やアルゴリズム取引と戦うために貴重な時間を使うのではなく、投資先の会社について調べるために時間を使うことが「かしこい投資家への近道」ではないかと思います。この記事が投資の参考になれば何よりです。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。