高配当利回りの株は買うべきでしょうか?
あるサイトで、「高配当利回りランキング」を見つけました。高配当の株を買ってそのまま持っていれば、毎年多くの配当金が得られて、単純に儲かるような気がしますが、これは誤った認識でしょうか?
基本的には「正しい」です。仮に、4%配当が“永続的に”出る企業を25年もつと、理論的には、元本が回収できることになります。
ただし、株には「インカムゲイン(配当金)」と「キャピタルゲイン(値上がり益)」があります。インカムゲインとしては手堅い投資になりますが、株価が動かないということは現実的にはあり得ないので、株価変動で損をする可能性も頭に入れておいてください。下記で、高配当を出す会社に投資するときの注意点をいくつか挙げたので、チェックしてください。
高配当企業に投資する「メリット」
- 株価変動と配当が安定していれば、高利回りの定期預金のような状態になる
→株価や配当が下がらないか、業績をチェックする - 配当が株価下落の歯止めになることがある
→配当据え置きで株価が下がったときに、配当利回りが高くなるため、比較的株価が下がりにくい
高配当企業に投資する「デメリット」
- いろいろな理由で配当利回りが異常値になっていることがある
→不祥事や倒産懸念で株価が下がりすぎていて、一見すると高利回り(10%とか)のように見えるが、配当が下がる可能性が高いので、買わないようにする
→たまたま実績値が記念配当で、特別に配当が多い状態のとき、配当は下がってしまうことがある - 今は高配当でも、今後も続くとは限らない
→過去の配当実績を確認して、高配当が継続するのかチェックする
→事業が好調か&配当余力はしっかりあるかをチェックする
(仮に、高配当株が大幅減配をした場合は、暴落する可能性があるので注意) - 配当を出す分、設備投資などに資金が回らない可能性がある
→配当を多く出すことは、将来の会社の成長のためにお金を使わないことを意味する。配当性向が50%を超えるような会社は、成長フェーズを見ること。会社の成長フェーズが、成熟期や衰退期なら自社に投資先がないので、高配当でも問題ない
→成長期にもかかわらず、無理に高い配当を出す会社は要注意。本来は、自社の投資先に振り分けるべき。大株主(創業者?のため)への配慮かもしれない
★高配当利回りの会社は、初心者にも適しています。ただし、何らかの理由で高配当をやめてしまうと株価が大きく下落する可能性があるので、高配当の継続性をしっかりと確認してください。
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投資歴19年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。