株価急落時に買いに向かえるのはなぜですか?
株価が急落すると、損切りして楽になりたい気持ちが強くなり、保有し続けることは精神的に耐えられません。どうして急落時に買いに向かえるのでしょうか?
ポイントは以下の3点です。
- 誰かが株価を買い支える必要があるから
- 株は安いときに買ったほうが儲かりやすいから
- 株価の変化には、感情が影響していることを知っているから
①誰かが株価を買い支える必要があるから
急激な株価下落を止めるためには、誰かが買い注文を出す必要があります。仮に、買い注文が少なく、売り注文が大量に出ている場合は、「ストップ安」まで下がってしまいます。例えば、日本の大災害、東日本大震災の起きた翌日の株式市場では、ほとんどの株が投げ売り状態でした。地震の影響が少ないと思われる株でも関係なく、です。言わば「パニック売り」です。
このようなときに、買い注文を入れておけば、パニック的な株価下落を抑えられるだけでなく、安く株が買えるので、一石二鳥です。結局、地震の影響が少なかった銘柄は、その後、するすると騰がっていきました。
②株は安いときに買ったほうが儲かりやすいから
①でも少しお答えしましたが、急落時は株を安く買うことができます。当然、買ってよいのかと言う銘柄の見極めは必要になってきますが、株は安く買って高く売ることですから、会社の価値が下がっていない状態(売上や利益に影響がない)での株価急落は買いのチャンスです。
③株価の変化には、感情が影響していることを知っているから
経験してみるとわかりますが、株価下落で損失が膨らんでくると、「早く売って楽になりたい」という感情が強くなります。「もう我慢できない、どんな株価でもよいから売ってやる!」(“セリングクライマックス”という状態)と、売り注文を出すと、そのあたりの株価がちょうど底値となり、その後、一気に反発して上がっていきます。「どうしてあの時に売ってしまったのだろう。売らなきゃよかった」と後悔することになります。
株価が下がりすぎると、投資家は過剰に悲観的になり、取引が合理的ではなく、感情に支配されてこのような行動をしてしまうのです。
★株価が急落した場合は、「今の株価でもこの株を持っていたいのか?」を自問自答してください。急落時こそ冷静な判断が必要ですよ。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。