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外貨建てMMFはおすすめしない?メリット・デメリットをわかりやすく解説
外貨建てMMFとは、米ドルや南アフリカランド、トルコリラなど外貨建てで運用される投資信託です。投資先は国債や地方債、社債などの格付の高い安全資産※1となっています。2025年12月23日現在、年率3.28%以上のリターンが狙えるので、投資先として気になっている人が多いようです。
※1 安全資産とは、預金や国債などの元本割れリスクが小さい資産を指します。
このコラムでは、外貨建てMMFに投資するメリットやデメリット、外貨建てMMFをおすすめしないケースなどをわかりやすく解説します。外貨建てMMFが気になっている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
外貨建てMMFとは?
外貨建てMMFとは、米ドルや南アフリカランド、トルコリラなどの外貨建てで運用される投資信託です。名前に入っている「MMF」は「Money Market Fund(マネーマーケットファンド)」の頭文字を組み合わせた用語となります。
具体的な投資先は、国債や地方債、社債など格付の高い短期の金融商品です。元本は保証されていませんが、安全資産で運用される関係で元本割れリスクは株式と比べて小さくなっています。
ただし、外貨で運用されるため為替の影響を受けます。外貨建てMMFを解約して日本円に戻す際、為替次第では元本割れするリスクがある点には注意が必要です。
このように注意点もありますが、外貨建てMMFは安全資産として扱われます。次の投資先が見つかるまでの一時的な投資先として、証券口座で余っている米ドルを外貨建てMMFに投資するのも良いでしょう。
それでは、外貨建てMMFについてもう少し詳しく説明しますね。
外貨建てMMFの種類
外貨建てMMFにはいくつか種類があります。例えば、SBI証券では米ドル建てと南アフリカランド建て、トルコリラ建てのMMFに投資可能です。米ドル建てMMFにはいくつか種類があり、ファンドごとに年率換算利回りが異なります。
| ファンド名 | 年率換算利回り | |
|---|---|---|
| 米ドル建て | ブラックロック・スーパー・ マネー・マーケット・ファンド |
3.527% |
| ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド | 3.321% | |
| ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト | 3.281% | |
| ゴールドマン・サックス | 3.507% | |
| ウィブル証券『Moneybull(マネーブル)』 (自動的に「ゴールドマン・サックス・米ドルファンド」に投資) |
||
| 南アフリカランド建て | ホライズン・トラスト | 5.858% |
| トルコリラ建て | トルコ・リラ・ マネー・マーケットファンド |
34.011% |
(2026年1月8日 現在)
年率換算利回りが最も高いのはトルコリラ建てMMFで、その利回りは34%超となっています。100万円をトルコリラ建てMMFに1年間投資すると34万円増える計算なので、「トルコリラ建て一択」に見えてきます。
しかし、高い利回りの裏側には、トルコリラが抱える高いリスクが存在しています。外貨建てMMFへ投資する際は、国際的に使われており信用度の高い米ドルを使った米ドル建てMMFがおすすめです。
年率換算利回りが最も高い「ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド」か、米ドル建てMMFの自動買付サービス『Moneybull(マネーブル)』を使うとよいでしょう。
トルコリラが抱えるリスクについて詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
外貨建てMMFと外貨預金、MRFとの違い
外貨建てMMFとよく比較される金融商品として、「MRF」や「外貨預金」があります。まずは、それぞれどのような金融商品なのかを説明しますね。
MRFは「Money Reserve Fund(マネー・リザーブ・ファンド)」の頭文字を取ったもので、外貨建てMMFと同じく投資信託の一種です。安全性の高い国内外の国債や社債などで運用されます。証券総合口座用の投資信託で、証券口座で余っている現金が自動的にMRFに投資される仕組みです。
外貨預金とは、日本円を外国の通貨に換金して預ける預金のことです。解約が自由な外貨普通預金と満期まで解約できない外貨定期預金の2種類が存在します。
外貨建てMMFとMRF、外貨預金の比較
外貨建てMMFとMRF、外貨預金は、そもそも金融商品の種類が異なります。このため横一列での比較はむずかしいのですが、今回は「余った投資資金の一時的な投資先として使う」場合を想定して比較してみましょう。
| 外貨建てMMF | MRF | 外貨普通預金※2 | |
|---|---|---|---|
| 種類 | 投資信託 | 預金 | |
| 元本保証 | なし | あり | |
| 投資先 | 海外 | 海外・国内 | 海外 |
| 利回り※3 | 3.281%~ | 0.263%~ | 0.01%~ |
| 換金性 | いつでも解約・払出可能 | ||
(2026年1月8日 現在)
※2 外貨建てMMFやMRFのように一時的な資金の預け場所として利用する場合を考え、解約が自由な外貨普通預金の条件を載せています。
※3 金融商品によって異なります。
外貨建てMMFとMRF、外貨預金は海外に投資でき、換金性に優れている点で共通しています。一方で、金融商品としての種類や元本保証の有無、利回りの高さには違いがあります。
特に大きな違いとしては、元本保証の有無です。外貨預金には元本保証がありますが、投資信託である外貨建てMMFとMRFには元本保証がありません。「元本保証が付いているほうが安心」という方は、外貨預金を選ぶと良いでしょう。
「元本保証はなくても良いから、少しでもリターンが高いほうを選びたい」という方は、外貨建てMMFやMRFを選ぶのがおすすめです。
外貨建てMMFとMRFの違い
外貨建てMMFとMRFはどちらも投資信託の一種ですが、細かい条件で違いがあります。どのような違いがあるのか下の表に整理しました。
| 外貨建てMMF | MRF | |
|---|---|---|
| 自己判断での買付 | できる | できない |
| 自動買付 | なし (一部自動買付可能な証券会社あり) |
あり |
| 手数料の負担 | あり (解約手数料・為替手数料など) |
なし |
| 利回り※4 | 3.281%~ | 0.263%~ |
(2026年1月8日 現在)
※4 ファンドによって異なります。
両者の大きな違いは、自己判断での買付が可能かどうかです。外貨建てMMFは自己判断での買付ができますが、MRFは“証券口座で余っている現金を自動的に投資する仕組み”なので自己判断での買付はできません。「MRFは証券口座に付いている機能」と考えていただくと、イメージがつかみやすいかと思います。
多少面倒でも証券口座内で余っている現金を可能な限り有効活用したい方は、MRFより高いリターンが期待できる外貨建てMMFへの投資を考えるのがおすすめです。自分で買付する手間と手数料が掛かりますが、低リスクで年率3.281%以上のリターンが受け取れると考えると魅力的ですよね。
外貨建てMMFとMRFは、安全資産で運用されるため元本割れの可能性はかなり低いのですが、証券口座の資金を元本保証がない金融商品に勝手に投資されるのが嫌だと感じる方もいらっしゃるでしょう。その場合、余った資金を銀行に預けるのもひとつの手です。円普通預金金利は年率0.20%が下限になっているので、可能な限りリスクを抑えたい方は銀行預金も検討してみましょう。
外貨建てMMFとMRF、外貨預金の違いの説明は以上となります。ここからは、「少しでも高いリターンを狙うために外貨建てMMFに投資したい」という方に向けて、外貨建てMMFに投資するメリットやデメリットを説明します。
外貨建てMMFに投資するメリット
外貨建てMMFに投資するメリットとして、以下の5つがあります。
外貨建てMMFに投資するメリット
それぞれ説明します。
①投資先として安定している
外貨建てMMFの投資先は、格付の高い国債や地方債、社債です。このような資産は信用度が高く債券価格がほとんど変わらないため、外貨建てMMF自体の元本割れが起きにくい性質を持ちます。
実際に外貨建てMMFの基準価額の推移を見てみましょう。基準価額とは、外貨建てMMFが集めた投資額を表す純資産総額を投資口数で割ったもので「株価」に近いものです。例として「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド」の投資信託説明書に記載の基準価額を見ると、ほとんど変動していないことがわかります。
このように、外貨建てMMFは株式投資と比べて価格変動リスクが低く、安定した運用が期待できるのです。
②分散投資に使える
外貨建てMMFは分散投資に使えます。例えば、日本株と米ドル建てMMFを組み合わせる場合を考えてみましょう。リスクの高い株式と安全資産に分散できるだけでなく、日本と米国にも分散投資できます。
これによって資産全体の価格変動リスクを軽減できるので、より安定したポートフォリオを構築したい方におすすめです。
③流動性が高い
外貨建てMMFはいつでも解約できます。「万が一に備えて、すぐに現金を用意できるようにしておきたい」という方でも安心して利用可能です。
④少額からはじめられる
外貨建てMMFは1,000円前後から投資できます※5。「少額から資産運用に挑戦したい」という方は、外貨建てMMFへの投資からチャレンジするのもおすすめです。
※5 証券会社によって最低取引金額が異なります。詳しくは「外貨建てMMFが取引できる証券会社の手数料比較」の表をご覧ください。
また、外貨建てMMFの積立投資ができる証券会社もあるため、定期的に少しずつ積み立てることもできます。
⑤為替差益が得られる
外貨建てMMFは外貨で運用するため、状況次第で為替差益が得られます。例として米ドル建てMMFを100ドル分買う場合を考えましょう。1ドル=100円のときに投資をスタートしたとすると、スタート時に用意する日本円は10,000円(=100ドル×100円)となります。
ここで、1か月後に米ドル建てMMFを解約したとします。米ドル建てMMFの基準価額は100ドルのまま変わっていませんが、1ドル=200円へと円安が進んだ場合、解約で受け取れる日本円の金額は20,000円(=100ドル×200円)に増えるのです。
現実的にはこれほど急激に円安が進むことは考えにくいですが、1円でも円安が進んだ場合は資産が増えます。ただし、円高に進んだ場合は損失が発生するため要注意です。詳しくは「外貨建てMMFのデメリット」で説明します。
外貨建てMMFに投資するデメリット
外貨建てMMFに投資するデメリットとして、以下の3つがあります。
外貨建てMMFに投資するデメリット
①為替変動リスクがある
外貨建てMMFに投資する際には「為替変動リスク」に注意が必要です。為替変動リスクとは、文字どおり投資時と解約時で為替レートが変わってしまうリスクとなります。
先ほどと同じように、米ドル建てMMFを100ドル分買う場合を考えてみましょう。1ドル=100円のときに投資をはじめる場合、スタート時に用意する日本円は10,000円(=100ドル×100円)でした。
次に、1か月後に米ドル建てMMFを解約した場合を考えましょう。基準価額が100ドルのまま変わらなかったものの、1ドル=50円へと円高が進んだ場合、解約で受け取れる日本円の金額は5,000円(=100ドル×50円)と、元本割れしてしまうのです。
外貨建てで運用する以上、為替変動によって元本割れする可能性がゼロではないことを頭に入れておきましょう。
②元本保証がない
外貨建てMMFは預貯金とは異なり、元本および利息の保証はありません。投資先の債券価格変動、金利変動、発行体の信用状況変化などにより、投資元本を割り込む可能性がある点に要注意です。
ただし「外貨建てMMFに投資するメリット」で説明したように、外貨建てMMFは格付の高い国債や地方債、社債などで運用されています。このため、外貨建てMMF自体が元本割れするリスクは低いと言えるでしょう。
③NISA口座で運用できない
外貨建てMMFは投資信託の一種ですが、NISA口座では運用できません。外貨建てMMFを買う場合は特定口座を利用しましょう。
特定口座はNISA口座とは違って売却で得た譲渡益に課税されますが、損益通算や確定申告を自分でおこなう手間が省けるメリットもあります。
外貨建てMMFをおすすめしないケース
外貨建てMMFがおすすめしないケースとして、以下の2つが挙げられます。
外貨建てMMFをおすすめしないケース
それぞれ説明しますね。
①元本割れがこわい
繰り返しの説明になりますが、外貨建てMMFは安全性の高い資産で運用されているものの、為替変動の影響を受けるため元本割れリスクがあります。「絶対に元手の資金を減らしたくない」という方は、外貨建てMMFよりも外貨預金のほうがおすすめです。
②短期的なトレードで利益を得たい
短期的なトレードで利益を得たい人も、外貨建てMMFは向いていません。冒頭でもご紹介したように、外貨建てMMFは格付の高い国債や地方債、社債などの安全資産で運用しています。このため、外貨建てMMFに投資するメリットの1つ「①投資先として安定している」で紹介したように、基準価額はほとんど動かないのです。
短期的な価格変動によって儲けることはむずかしいので、短期的なトレードで利益を得たい人には向かない金融商品と言えます。
外貨建てMMFをおすすめするケース
外貨建てMMFがおすすめするケースとして、以下の2つが挙げられます。
外貨建てMMFをおすすめするケース
それぞれ説明しますね。
①外国株に投資しており外貨が余っている人
外国株に投資しており外貨が余っている人は、外貨建てMMFの活用がおすすめです。
例えば、保有する米国株を利益確定のために売却したとしましょう。次の投資先が見つかるまでの期間、売却で得た米ドルは証券口座の中で寝かせることになってしまいます。証券口座内の現金には金利が付かないので、新たに投資するまでの間そのままにしておくのはもったいないですよね。
もし米ドル建てMMFに投資すれば、2025年12月23日現在で、年率3.281%以上のリターンを得られます。こちらのほうが資金を効率よく増やせるので、証券口座で外貨を持て余している方は、ぜひ外貨建てMMFの活用を考えてみてくださいね。
なお、外貨建てMMFは売却もスムーズです。売却注文を出した瞬間に外国株の買付余力に反映されるので、余った外貨の置き場所として安心して利用できます。
②安全資産に分散投資したい人
外貨建てMMFは分散投資にも使えます。外貨建てMMFの投資先は格付の高い国債や地方債、社債といった国外の安全資産です。このため、日本株に投資しつつ外貨建てMMFに投資することで、リスクの高い株式や特定の国に集中投資することを避けられます。
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まとめ
外貨建てMMFは、米ドルなどの外貨建てで運用される投資信託の一種です。投資先は高格付けの国債や地方債なので、安心して投資できます。
後半で紹介したように、外国株に投資していて外貨が余っている方にぴったりの金融商品です。買付の際は自分で手続きする必要がありますが、ウィブル証券が提供している『Moneybull』を使うと、証券口座内の余った米ドルを自動的に米ドル建てMMFで運用してくれるので、効率的に資産運用できます。ぜひ、利用を考えてみてくださいね。
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