- ホーム
- 株式投資関連のコラム
- ニュース・その他
- バフェット氏が日本の商社株を購入!今後の株価はどうなる?
バフェット氏が日本の商社株を購入!今後の株価はどうなる?
- お知らせ
- (2023年6月23日追記)本日、バークシャー・ハザウェイが投資する5大商社株のうち、三菱商事(8058)と住友商事(8053)、伊藤忠商事(8001)、丸紅(8002)の4社の株主総会が開催されます。バフェット氏の保有や協業に関する言及があるかに注目です!
2020年8月31日、投資の神様ウォーレン・バフェット氏が経営するバークシャー・ハサウェイが、日本の5大商社に投資していると発表しました。この発表により、商社の株価が上昇しています。
このコラムでは、商社株購入に関する発表内容と株価への影響などを、株初心者向けにわかりやすく解説しています。
発表の内容

(出典:バークシャー・ハサウェイの大量保有報告書)
上の画像は、バークシャー・ハサウェイが発表した資料です。赤線部分に投資した商社の名前が書かれています。この資料によると、伊藤忠商事(8001)、丸紅(8002)、三菱商事(8058)、三井物産(8031)、住友商事(8053)の5社に投資したようです。
これらの銘柄は過去12か月かけて5%を超える保有比率まで買っており、今後9.9%まで保有比率を高める可能性があると書かれています。
株価への影響
バークシャー・ハサウェイの発表により、2020年8月31日の10時現在、5大商社の株価が10%ほど上がっています。
こちらは三菱商事の2日間の株価推移です。8月31日の朝にバフェット氏保有のニュースが出たため、株式市場が開くのと同時に株価が急上昇しています。10時現在は前日比+9.88%の2,563円で推移しています。
なぜバフェット氏は商社株を買ったのか?
バフェット氏が商社株を買ったニュースを見て、なぜ商社株なのかが気になりますよね。その理由を、バフェット氏の投資哲学や商社のビジネスモデルから読み解いていきます。まずは、バフェット氏の投資哲学についてです。バフェット氏は“自分が理解でき、10年から15年後の姿が予測できるか”を重視して投資しています。
バフェット氏の投資哲学がわかる書籍
著者 | メアリー バフェット |
---|---|
出版社 | 徳間書店 |
ページ数 | 228ページ |
価格 | 1,650円(税込) |
ここで商社株のビジネスモデルを確認します。もともと商社は、資源がない日本が生きていくために必要な物資を、海外から調達する役割を持っていました。しかし、最近では資源に依存しすぎないように、新しい事業にも取り組んでいます。
例を挙げると、ITや新エネルギー、バイオなどです。今のところはサブ的な要素の強い事業ですが、将来的に事業が大きくなって成長を遂げる可能性を秘めています。つまり、バフェット氏にとって日本の商社株は、将来性が高く指標面でも割安なおいしい銘柄だと考えられます。
銘柄名 | PER | PBR |
---|---|---|
三菱商事(8058) | 17.2倍 | 0.7倍 |
三井物産(8031) | 16.7倍 | 0.8倍 |
伊藤忠商事(8001) | 9.7倍 | 1.3倍 |
丸紅(8002) | 10.1倍 | 0.7倍 |
住友商事(8053) | -倍 | 0.6倍 |
このように、PBRが1倍を下回っている商社が多く、かなり割安感があります。将来性を考えれば投資妙味はある、という判断も納得ですよね。
今後の株価への影響は?

(出典:バークシャー・ハサウェイの大量保有報告書)
大量保有報告書を読むと、今後5大商社の株式を最大で9.9%まで買い増しする可能性があると書かれています。つまり、今後しばらくはバフェット氏による買い支えがあると考えられるのです。
また、「投資の神様と呼ばれるバフェット氏が保有する銘柄」のお墨付きが付く点も、株価を押し上げる要因となりそうです。総合的に考えると、5大商社株には株価の上昇圧力が掛かりやすい状態といえるでしょう。
まとめ
バフェット氏が商社株を買ったというニュースを見て、とても驚きました。はじめは商社株を買った理由がつかめず不思議に思っていましたが、商社自体が将来の種まきをしている点を考えると納得ですよね。
今後、新しい情報が入り次第こちらのコラムに追記していきます。バフェット銘柄入りを果たした5大商社株の今後の行方に注目です!
この記事を見た人は、こちらも読んでいます