ソフトバンクのIPO株は上がるのでしょうか?(12月11日に追記あり)
IPO初心者ですが、ソフトバンクのIPO株は上がるのでしょうか?抽選に申し込もうか悩んでいます…。
(12月11日追記)12月6日の夕方に発生した大規模な通信障害や、「応募倍率が1.1倍程度か」との一部報道、最近の軟調な市場を総合的に評価すると、公募割れのリスクがかなり高まっています。ペナルティのある証券会社以外は、当選しても辞退を考えています。
結論から言いますと、上がっても下がっても大したことはないでしょう。私の初値予想は、仮条件(1,500円)と同値の1,500円前後と見ています。
さて、初値の根拠ですが、まずは強気な面から見ていきます。
- 公募株がさばけている
セールスはそこそこ順調のようです。日経新聞によると、「1億円以上の購入が見込める大口枠はすでに完売しました」と、順調にさばけているという内容のニュースが出てきました。 - 配当利回りは5%
利益と配当性向から、配当利回り5%が見込まれ、これは東証1部の中でもかなり高い部類に入ります。これをセールストークに使っているようで、投資家にはウケがいいそうです。 - このIPOは失敗できない(失敗したくない)
公募割れしそうになると、証券会社の“誠意”買いが入ることがあります。これくらい大きな規模になると、そもそも“誠意”自体が存在するのかわかりませんが、見えない力が働くかもしれません(笑)
次に弱気な面です。
- 配当利回り5%は続くのか?
「配当性向は85%」と、利益のうち85%は配当に回すと言われていますが、今後も今の利益が維持されるという保証はなく、また配当性向も変化する可能性があるので、配当利回り5%がずっと続くという保証はありません。単なるセールストークでは?と疑ってしまいます。 - 仮条件が一本値(1,500円)だった
通常、仮条件には幅があり、「1,400円~1,500円」などで表示されます。しかし、ソフトバンクの場合は、仮条件に幅を持たせるのではなく、なんと1,500円というワンプライスでした。これは異例中の異例で、投資家需要に自信のない表れではないかと私は感じました。つまり、仮条件を1,400円~1,500円などとして、仮に1,400円という下限で決まってしまえば、投資家熱は一気に覚めてしまい、ズルズルといってしまいかねないからです。私の考えすぎでしょうか?(笑) - セールスの電話が激しかった
最近ご無沙汰している店頭証券から、かなり熱心な営業電話がありました。IPOは黙っていてもお客が付くのにかかわらず、熱の入った営業をされると、支店ベースでダブついているのではないかと勘ぐってしまいます。ツイッター等で見ても、同様の投稿が見られました。超大型案件なので、営業でさばかなければならないことは理解できますが、あまりに熱心だったので、こちらの熱が冷めました。
★以上のことを総合評価すると、1,500円付近での初値形成になると予想します。当選確率もかなり高いので、IPOにまだ当選したことない人は、とりあえず申し込んでもよさそうです。仮に公募割れしたとしても、そこまで大きなケガとはならなさそうな感じです。全力ではないですが、私も申し込みをします。
もっと詳しく知りたい人は、「ソフトバンクの上場は12月19日!大型IPO攻略のポイントは?(グループサイト:やさしいIPO株のはじめ方)」で徹底解説していますので、ご覧ください。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。