株のお悩み相談室

空売りで失敗するパターンがあれば教えてください

読者からのお悩み

信用取引で空売りに興味を持っていますが、初心者なので二の足を踏んでいます。空売りで失敗するパターンがあれば、教えてください。

管理人ひっきーからの回答

空売りで失敗するパターンは、踏み上げや逆日歩(ぎゃくひぶ)によるものがほとんどです。空売りに不向きな株を選ばなければ、そこまで大きなダメージにはなりにくいので、「これから空売りを始めてみよう」と考えている初心者の人は、ぜひ覚えておいてください。

①買い残に比べて売り残が多く、貸借倍率が低い株

売り残の割合が大きい株は、“踏み上げ”に合いやすいので要注意です。たとえ、株価チャートが下降トレンドでも、業績が悪くても、倒産しそうであっても、関係なく上がり続けてしまうことがあり危険です。長期的には、株価は企業価値に落ち着くとはいうものの、短期的には思惑が働くことがあるので注意してください。

※踏み上げ … 信用取引の空売りをしている投資家が、思わぬ株価上昇により損失を大きく抱えてしまい、耐え切れずに買戻しをすることで、株価が上がってしまうことをいいます。

②逆日歩が付いている株

貸借倍率が低く、逆日歩が付いている株は、①のように踏み上げに合いやすく危険です。ただし、短期的に発生するきびしい局面を耐えられれば、株価が下がってくることもあるので、逆日歩が付いているからと言って、すべてダメとは言い切れません。何とも言えないのがむずかしいポイントです…。ただし、逆日歩の手数料は毎日かかる(株式市場が開いていない日も)ので、その点は注意してください。

※逆日歩 … 空売り(信用売り)の需要が高く、証券会社の貸せる株がなくなった状態で発生する手数料のこと。

③上昇トレンドが続いている株

上昇トレンドが継続している株に空売りを仕掛けるのは危険です。直近は多くの投資家が利益を得ている状態なので、多少の下げは「押し目」と考えて買い注文が入り、さらに上がっていく可能性も十分にあります。下降トレンドに入ったことを確認してから、空売りしても遅くはないでしょう。

④時価総額が小さい、出来高が小さい、浮動株が少ない

これらに共通して言えることは、よい材料が出たときに、少しの出来高で急騰してしまうリスクがあることです。売りポジションの場合、株価が2倍になれば実質0円になってしまいますし、それ以上に株価が上がってしまうと、「借金」となってしまいます。

「買い(現物買い)は家まで、売り(空売り)は命まで」という、こわい相場格言があります。これは、買いポジションで株価が下がっても、1円までしか株価は下がりませんが、売り(空売り)で株価が上がってしまうと、株価上昇は青天井なので、借金で首が回らなくなるという意味を示しています。

<時価総額とは>

「株価×発行済み株式数」で示される、いわば、会社丸ごとの値段。時価総額分のお金があれば、理論上は買収できる。時価総額50億を切っていると、空売りするには小さいイメージ。

時価総額

(出典:SBI証券

<出来高とは>

1日の売買高。出来高が多いと活発に売買がおこなわれていることがわかり、ある意味、投資家に人気の株と言える。株価にもよるが、感覚的には、1日100単位(10,000株)を切っていると動きにくい。

出来高

(出典:SBI証券

<浮動株とは>

大株主などが安定して持ち続けている株ではなく、株式市場で売買されている株のこと。特定株主が多いと、浮動株の割合は小さくなる。10%を切ると浮動株が少ない感覚がある。

浮動株

(出典:SBI証券

★理論的なことを書きましたが、結局のところ、まずは少額で空売りにトライをしてみて、成功も失敗も実体験を積んだほうが上達は早くなると思います。

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管理人ひっきーのプロフィール

・投資歴14年の株初心者アドバイザー
・2005年からの投資成績+2億円突破
・ファイナンシャルプランナーの資格あり

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