投資信託の売買ができる時間帯を教えてください
投資信託をはじめたいのですが、売買ができる時間帯がわかりません。平日の夜や土日でもできるのでしょうか?
ネット証券であれば、基本的にいつでも注文することができます(メンテナンス時を除く)。平日の夜や土日でも注文することはできますが、注文を出したその瞬間の基準価額※(投資信託の値段)では買えないこともあります。株とは少しルールが違うので、しっかりご説明します。
※株の場合は、株価が1日の間で何度も変わりますが、投資信託の場合は1日1回のみです。
投資信託の購入は、3ステップに分かれています。「①申し込み」、「②約定(確定)」、「③受け渡し(支払い)」です。それぞれのタイミングを見ていきましょう。
「申し込み」とは、投資信託の注文を出すことです。申し込みの締切時間は投資信託によって異なりますが、多くは15時30分までです。15時30分までに申し込みをすると当日扱いになり、15時30分以降に申し込みをすると翌営業日扱いになります。
次のステップが「約定(やくじょう)」です。約定とは、注文が確定することです。このときの基準価額で、約定価格が決まります。投資対象が国内の投資信託は、申し込みをした日に約定することがほとんどです。例えば、営業日の15時30分までに注文すると、その日に約定して、その日の夜の基準価額で取引されます。つまり、営業日の前日15時30分以降、当日15時30分までの注文は、営業日の夜に発表される基準価額になるということです。
土日に申し込みをした場合は、翌営業日に約定して、その日の夜の基準価額で取引されます。ただし、投資信託の種類によってはこのパターンに当てはまらないものもあるので、目論見書(もくろみしょ)を確認しましょう。ちなみに、海外に投資するファンドの場合、通常は翌営業日の基準価額で約定します。これは時差や為替レートの影響を受けるためです。多くの場合、15時30分までに申し込みをした投資信託は、翌営業日に約定して、その日の夜に発表される基準価格で取引されます。
最後のステップが「受け渡し」です。受け渡しは実際にお金を支払いをする日を指します。受け渡しは、銘柄によって変わりますが、通常3営業日から5営業日ほどです。
★投資信託は、「申し込み」、「約定(やくじょう)」、「受け渡し」の3ステップを理解すれば、「思っていた基準価額と違う」といった事態を招くことはありません。株とは少しルールが違うので、混乱しないようにしましょう。
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投資歴19年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。