株と投資信託の違いを教えてください
「投資信託」という単語をよく見かけます。株とは違うのでしょうか?初心者が買っても大丈夫ですか?
株と投資信託の大きな違いは、「一つの企業に投資」するか、「複数の企業がセットになったものに投資」するかです。後者が投資信託です。投資信託は、プロが厳選した株の組み合わせに投資するので、株の知識がない初心者の人にも、比較的はじめやすいのが魅力です。株と投資信託の違いを比較表にしました。
<投資信託と株の違い>
投資信託のメリット、デメリットをかんたんにご説明します。
投資信託のメリット
■リスク分散に優れている
株の場合は、トヨタ自動車の株を買うと、トヨタ自動車だけに投資します。1社集中なので、トヨタ自動車の株が暴落すれば、自分の資産も大きく減ります。
投資信託の場合は、例えば「日本の自動車関連企業」というテーマの投資信託を買うと、トヨタや日産、マツダなど複数の自動車関連企業にまとめて投資できるのです。まとめて投資しているので、1社だけ株価が暴落するようなことがあっても、損失は株に比べて少なくてすみます。自動でリスク分散できるのも投資信託の強みです。
■少額から投資できる
ふつうに株を買おうとすると、最低でも数万円は必要です(一部例外あり)。投資信託は、ネット証券ならなんと100円から1円単位で買えます!使えるお金に制限がある人も、気軽に投資をはじめられます。
■売買手数料が無料(主要ネット証券)
一部の主要ネット証券では、すべての投資信託の売買手数料が無料です!(松井証券、マネックス証券、SBI証券、楽天証券など)。買うときのコストが減った分、投資資金に回すことができます。
■自動積立が便利!
投資信託には、自動で積み立てをおこなってくれるサービスがあります。はじめに積立日と購入金額を設定しておくだけで、自動で投資ができます。定期的に投資先の見直しは必要ですが、基本的にはほったらかしにできるので、ふだん忙しくて投資する時間がとれない人に最適です。
投資信託のデメリット
株は一度買ってしまえばその後コストはかかりませんが、投資信託は自分の代わりに運用してもらうため、信託報酬と呼ばれる運用管理費用がかかります。これは、投資信託を持ち続けている限り発生するコストです。
★どの企業が良いか分からないけど、とりあえず投資をはじめてみたい、という人には投資信託はぴったりです。毎月一定額購入することもできるので、コツコツ積み立てていくスタイルが好きな人にもおすすめです。くわしくは、姉妹サイト「やさしい投資信託のはじめ方」をご覧ください。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。