優待株投資のメリット・デメリットを知りたい
株主優待に力を入れている会社に投資をしようと思っています。優待目当ての投資について、メリットやデメリットなどあれば教えてください。
株主優待制度を採用する会社は年々増えていて、なんと1,500社以上にものぼります(2022年現在)。これは全上場企業の2分の1にも迫る勢いです。さらに、個性的な株主優待を出す会社も増えてきて、投資家の間でも優待投資は人気が高まるばかりです。そんな株主優待ですが、これから優待株に挑戦する人がつまずかないように、株主優待の基本ともいえる、メリット、デメリットについてまとめました。
メリット
- 株主になっていると、毎年、株主優待品が贈られてくる(会社によっては年に2回)
- 優待内容によっては、新商品を知ることができる
- 配当利回りのように、相場下落時でも優待利回りで下値が支えられることがある
- 優待品をもらうと、投資をしている実感がわく
- 株価下落時でも「優待があるから」と精神面の支えになる
メリットの中でも、優待利回り(=株価÷優待の価値)を意識する人は多いでしょう。配当利回り(=株価÷配当金)はたいしたことがなくても、優待利回りが5%を超えるというのは、あまりめずらしくありません。普段から利用しているサービスが割引価格で受けられるなら、優待目当てで株を買うという戦略は、私はアリだと思います。
デメリット
- 業績が悪化して株価が下がっているときでも、優待につられて損切りがしにくくなる
- 複数単元の株を持つと投資効率が悪くなり、優待利回りが下がってしまう
- 株主優待の使用に制限が増えてきた(本人のみ使用可、転売不可など)
- 株主優待の存在で会社の実力以上の株価評価がなされて割高になり、優待が廃止・改悪されると大きく株価が下がることがある
デメリットの中でも、特に注意しておきたいことは、「損切り」ですね。業績が悪くなって株価が下がっていても、優待が好きすぎて損切できなかったとなると、笑えない話です。仮に、株価下落にも耐えて粘り強く持っていたとしても、株主優待の改悪や廃止が発表されてしまえば目も当てられません。業績が悪くなると、配当や優待がなくなってしまう可能性があることは、しっかりと頭に入れておいてください。
サイト内の参考ページ
この質問を見た人は、こちらも読んでいます
お悩みをキーワードで検索する
お悩み検索
他のお悩みを検索できます
投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。