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株主優待をタダ取りできる方法はあるのでしょうか?

読者からのお悩み

普通に株を保有していなくても、「株主優待をタダでもらえる」方法があるという話を聞いたのですが、本当でしょうか?

管理人ひっきーからの回答

結論から言いますと、株主優待をタダでもらえる方法はありません。しかし、株の売買手数料だけでお得にもらう方法は存在します。クロス取引(通称:つなぎ売り、優待クロス)と呼ばれる手法です。

まず、株主優待をもらう方法は、株を買ってそのまま権利確定日をまたぐことです。しかし、権利を取った次の日(権利落ち日)に売ろうとすると、たいていの場合、株価が下がっています。よって、権利確定日付近で買って、ちゃっかり優待だけもらおうとすると、株価下落分損をすることになってしまいます。

参考)権利付き最終日、権利確定日、権利落ち日などの解説

それを防ぐためには、買いの同数分(100株購入した場合は100株)の株を信用売りする必要があります。信用売りと言うのは、「信用取引の売り建て」のことで、株価が下落すると儲かる注文方法です。現物株を100株保有しながら、信用取引で100株売り建てすることで、権利確定日前後の株価変動の影響をゼロにすることができます。

実質的なコストは、現物株の売買手数料と、信用取引の往復の手数料と金利となります。このコストが株主優待の価値を上回ったときに、お得に株主優待がもらえるというわけです。

参考)信用取引とは?

実際の例を見てみましょう。SBI証券を使って、10万円の株をクロス取引した場合です。まず、現物の売買手数料が往復で180円(=90円×2回)、一般信用取引が往復で180円(=90円×2回)、信用取引の貸株料が年2.0%なので、仮に、2日間保有すると約11円(=10万円×2.0%÷365日×2日)となります。費用をすべて足すと、371円(=180円+180円+11円)です。よって、この場合は、371円より価値が高い優待であれば、クロス取引をする価値があると言えます。

参考)SBI証券の一般信用取引を使った優待取得方法

ちなみに、信用取引を使って優待クロスを行う時には、できるだけ「一般信用取引」を使いましょう。制度信用取引(6か月返済)では、逆日歩という手数料が発生することがあり、株券の品薄がひどいときには、何万円と言う高値が付くこともあります。思わぬ出費になることがあるので、注意が必要です。

参考)逆日歩(ぎゃくひぶ)とは?(楽しい株主優待&配当)

参考)一般信用取引と制度信用取引の違い

★ご興味を持たれた方は、「楽しい株主優待&配当」の「優待をノーリスクで手に入れる方法(1)」をご覧ください。こちらで、かなり詳しく解説しています。

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管理人ひっきーのプロフィール

・投資歴14年の株初心者アドバイザー
・2005年からの投資成績+2億円突破
・ファイナンシャルプランナーの資格あり

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