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バフェット率いるバークシャー・ハザウェイの保有銘柄、クラスA・Bの違いを解説!S&P500のパフォーマンスとも比較

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2025年12月11日

お知らせ
(2025年8月28日追記)バークシャー・ハザウェイ子会社のNational Indemnity Companyが、三菱商事の株式を追加取得し、28日時点の株式議決権割合が10%を超えたことが明らかになりました。Bloombergの報道によると、三井物産も追加取得した模様です。

ウォーレン・バフェット氏と彼が経営する投資会社「バークシャー・ハザウェイ」には、世界中の投資家が注目しています。保険事業を中核としてさまざまな事業に投資しており、70年間の運用成績は約438万%と驚異的な数値です。さらに、アナリストは平均で4.8%の値上がり余地があると分析しています。

この記事では、バークシャーの事業構成や投資動向を解説したあと、バフェット氏のポートフォリオをコピーして投資する方法を紹介します。ぜひ最後まで読んでくださいね。

バークシャー・ハザウェイとは?

「オマハの賢人※1」との異名をとるウォーレン・バフェット氏は、個人投資家の間で絶大の人気を誇り、その動向は世界中の投資家に注目されています。

※1 米国ネブラスカ州オマハを中心に生活を送っていることからそのように呼ばれるようになりました。

同氏が経営するのが投資会社「バークシャー・ハザウェイ(ティッカーシンボル:BRKB)」です。

バークシャー・ハザウェイの概要
項目 内容
本店所在地 ネブラスカ州オマハ
売上高 約3,600億ドル
(2023年12月期)
総資産 約1兆ドル
(2023年12月期)
従業員数 約40万人
(2023年12月期)
事業 保険、鉄道、公益・エネルギー など
時価総額 約1兆ドル
(2025年1月20日時点)

バークシャーは、傘下に生命保険や損害保険、鉄道、公益・エネルギー、金融、製造、小売、住宅建設など幅広い事業を抱えている「コングロマリット(複合企業)」です。保険を中核に、鉄道と公益・エネルギーが重要な事業として位置付けられています。

バークシャー・ハザウェイの事業構成

バークシャーの営業利益の構成比は、下のグラフのとおりです。

事業別の営業利益構成比(2023年12月期)事業別の営業利益構成比(2023年12月期)

出典:バークシャー・ハザウェイ

中核事業である保険は、損害保険会社の「ナショナル・インデムティ」や自動車保険会社の「ガイコ」などを買収することで拡大してきました。バークシャーの2023年アニュアルレポートによると、ナショナル・インデムティは純資産額で世界最大の損害保険会社です。

バークシャーのおもしろい点は、保険事業から安定的にキャッシュを創出しその資金を運用資金に回し続けている部分にあります。保険・再保険事業から得た資金を「フロート」と呼んでおり、その額は2023年に約1,690億ドルに達しました。

バークシャー・ハザウェイのフロートの推移

バークシャーのフロートについて、1970年以降の大まかな推移をグラフ化しました。右肩上がりで増えているのがわかりますね。

バークシャーのフロートの推移(百万ドル)バークシャーのフロートの推移(百万ドル)

出典:バークシャー・ハザウェイ

2020年8月には、バークシャーが日本の5大商社の株式を取得したことで大きな話題を集めました。これも安定してキャッシュを生み出すナショナル・インデムティを通じておこなわれたものです。

バークシャーが運営する事業の詳しい解説

鉄道事業では、北米最大級の鉄道会社「バーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF)」を傘下に収めています。鉄道事業は“巨額の資本を必要とすること”が高い参入障壁となっており、すでに広大なネットワークを構築するBNSFにとっては競争優位性の確保につながっています。BNSFがサービスを提供する米国西部地域は、同社とユニオン・パシフィック(UNP)の寡占状態です。

公益・エネルギー事業では、風力、天然ガス、石炭などエネルギーの発電、送電、配電、流通を手掛ける「バークシャー・ハザウェイ・エナジー」の92%の所有権を握っています(2023年12月期時点)。天然ガスの州間パイプライン、貯蔵などのサービスもおこなっています。

2021年7月には、バイデン政権の競争政策のあおりを受け、米エネルギー大手ドミニオン・エナジー(D)の天然ガスパイプラインの買収を断念しました。2025年1月には第2次トランプ政権が発足し、パイプラインの建設推進を含む石油・天然ガス分野の規制緩和やM&A(合併・買収)促進が期待されています。エネルギーの輸送などの分野に追い風が吹くと見られるなか、バークシャーの動向に注目です。

バークシャーはさまざまな事業を展開することにより、事業ポートフォリオ全体でリスクを分散させています。トランプ2.0では不確実性が高まると見込まれていますが、保険、鉄道、公益など、比較的安定してキャッシュを稼ぎ出せる事業を展開する同社のディフェンシブ性も発揮されるでしょう。

バークシャー・ハザウェイとS&P500のパフォーマンス比較

バークシャー・ハザウェイの1965年から2023年までの年間リターン(複利)は約20%となっています。これは、多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500の倍に相当する運用成績を収めてきました。また、全期間の収益率は驚異の430万%超です。「投資の神様」と言われるのも納得ですね。

バークシャーとS&P500のパフォーマンス比較(1965年~2023年)※2
年間収益率(複利) 全期間の収益率
バークシャー※3 19.8% 4,384,748%
S&P500 10.2% 31,223%

※2 参考:2023 Annual Report[PDF](バークシャー・ハザウェイ)
※3 バークシャーの運用成績は1株純資産成長率で計算

驚異的な運用パフォーマンスを上げた背景には、バフェット氏が1965年に紡績会社「バークシャー・ハザウェイ」の経営権を取得して以降、同社を母体に割安な優良銘柄を見極めて投資してきたことがあります。

また、バフェット氏は株式市場が悲観ムードに包まれ、株価が大きく値下がりしたタイミングで積極的に投資する傾向があります。このように、優良銘柄を割安なタイミングで買うことが、バフェット氏の真骨頂といえるでしょう。

バフェット氏の動向からは、投資タイミングや彼目線での優良銘柄について情報を手に入れることが可能です。このため、世界中の投資家がバフェット氏の動向に注目しています。

バークシャー・ハザウェイの保有銘柄

バフェット氏が経営するバークシャーの保有上位株を見てみましょう。2024年9月末時点における保有上位5銘柄はアップル(AAPL)アメリカン・エキスプレス(AXP)バンク・オブ・アメリカ(BAC)コカ・コーラ(KO)シェブロン(CVX)で、この5銘柄がポートフォリオの7割強を占めています。

バークシャーの保有上場株(時価総額ベース、2024年9月末時点)バークシャーの保有上場株(時価総額ベース、2024年9月末時点)

出典:Whalewisdom

以前は投資先の半分ほどをアップルが占めていたのですが、2024年7~9月期に持分を25%減らしました。バフェット氏によると、税金の問題としてアップル株を売却したとのことです。市場では、同社株が保有資産に占める割合が大きくなりすぎたことや、バリュエーションの高さなどが、売却理由として考えられています。

同じ期には、バンカメを断続的に売却して持分が23%減になった一方、米ピザ宅配大手ドミノ・ピザ(DPZ)、スイミングプールの設備・部品の販売を手掛けるプール(POOL)の株式を新たに取得しました。加えて、航空部品の保守・製造を手掛けるハイコ(HEI)の株式を買い増しています。

ただし、小口の売買に関しては、バフェット氏自らが売買するのではなく、バークシャーのポートフォリオマネージャーが担っていると言われています。

バークシャーの手元資金

バークシャーは2024年9月末時点において、現預金と米短期債の保有額を合算した広義の手元資金として約3,252億ドル(約50兆円)もの巨額の資金を有している状況です。

膨れ上がるバークシャーの広義の手元資金(億ドル)膨れ上がるバークシャーの広義の手元資金

出典:バークシャー・ハザウェイ

バフェット氏は同社の強固なバランスシートを「フォート・ノックス(連邦政府の金塊を貯蔵する陸軍施設)」と例えています。

割安な優良銘柄を見極めるのが同氏の真骨頂です。株式市場が悲観ムードに包まれ、株価が大きく値下がりした時に積極的に投資をおこなう傾向にあります。

足元は高金利、かつ米国の主要株価指数が史上最高値圏で推移しているため、新たに資金を振り向ける有望な投資機会がなかなか見当たらない模様です。ちなみに、米国の3か月物短期国債利回りは4.3%ほどで推移しています。

トランプ2.0の関税や移民の強制送還といった政策により、金利高およびインフレ懸念がくすぶっています。一方、エネルギーや人工知能(AI)、金融分野の規制緩和も期待されている状況です。

巨額の手元資金を有するバークシャーが、アップルやバンカメなどの株式の売却を続けるのか、新規銘柄に資金を仕向けるか、今後もバフェット氏の一挙手一投足に注目です。

なお、米国の機関投資家が米証券取引委員会(SEC)へ四半期ごとに届け出る報告書「フォーム13F」にて、バフェット氏の投資動向をチェックできます。

アメリカを代表する企業に投資しているバークシャーの株価推移はどうなっているのでしょうか。次のセクションでご紹介しますね。

バークシャー・ハザウェイのクラスA株・B株の違い・株価チャート

バークシャー・ハザウェイは、「クラスA株」と「クラスB株」の2種類の株式を発行しています。それぞれの特徴を下の表に整理しました。

バークシャーのクラスA株とクラスB株の違い
  1株あたりの取得価格※2 議決権
クラスA株(BRKA) 約1億900万円 多い
(クラスB株の1,500倍)
クラスB株(BRKB) 約7.2万円 少ない

※2 2025年1月17日終値時点の株価を使い、1ドル=155円換算で計算したものを掲載しています。

クラスA株は、1965年にバフェット氏がバークシャーを買収した際の20ドルから2025年1月17日には70万ドル超に達しました。A株は多くの議決権(B株の1,500倍)を持てますが多額の資金を要します。

一方、B株は議決権が少なくなりますが、同日時点で約468ドルと、個人投資家がアクセスしやすいと言えるでしょう。なお、クラスB株は下のチャートのように推移しています。

<バークシャー クラスBの株価チャート>

バークシャー クラスBの株価チャート

最新の株価をチェック

バークシャーは配当を出していないため、配当利回りはゼロです。配当には税金がかかるため、利益を再投資することでより効率的な運用をおこないつつ、自社株買いにも資金を投じています。5年平均の総還元利回りは1.43%です。

株式市場では長年にわたり高い運用パフォーマンスを誇るバフェット氏を高く評価しており、2024年8月にはテック大手以外では初めて、時価総額が1兆ドル(約157兆円)を超える「1兆ドルクラブ」の仲間入りを果たしました。

株価は史上最高値圏で推移するなか、バリュエーションは予想株価収益率(PER)が23倍台と、5年平均の21倍台と比較してやや割高な水準となります。さらなる株価の値上がりには業績の裏付けが必要でしょう。2024年第4四半期(10~12月期)決算は2月23日に発表を予定しています(決算発表予定日であり、変更される可能性があります)。

バークシャー株の目標株価

ウォール街のアナリストによるバークシャー株の目標株価を見ていきましょう。

アナリストのコンセンサス・レーティングは「Moderate Buy(買い、やや強気)」です。目標株価の平均値(12か月後)は490.5ドルであり、1月17日終値と比較して4.8%の値上がり余地があります。アナリスト予想の最高値は531ドル、最安値は450ドルです。

バークシャー クラスBの株価推移(日足、12か月)
  株価
最高値 531ドル
最安値 450ドル

バフェットのポートフォリオに投資する方法

ここまで記事をお読みいただいた方の中には、「バフェット氏のポートフォリオどおりに投資したら儲かりそうだ」と思った方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、自分でバフェット氏の保有銘柄を定期的にチェックして、ポートフォリオを入れ替えるのはとても大変ですよね。

そのような方におすすめしたいのが、ブルーモ証券(Bloomo)です。ブルーモ証券では、バフェット氏やビル・ゲイツ氏など有名投資家のポートフォリオをワンタップでコピーして、自動で米国株の資産運用ができます。

例えば、バフェット氏のポートフォリオは下の画像のように表示されます。画面下の「すべてコピーする」をタップすると、ポートフォリオをコピーして投資できる仕組みです。

<バフェット氏のポートフォリオ画面>

バフェット氏のポートフォリオ画面

ブルーモ証券で投資する場合、通常は最低10万円の入金が必要です。しかし、「リバランス付き自動つみたて投資機能」を使うことで、月間最低3万円から投資できるので、少額からコツコツ資産を積み上げていきたい方にもおすすめです。

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まとめ

バフェット氏が経営する投資会社「バークシャー・ハザウェイ(BRKB)」の投資動向や保有上場株などを紹介しました。同社の1965年から2023年の年間リターンは約20%で、S&P500の倍に相当する運用成績を収めています。

このように高いパフォーマンスを発揮するバフェット氏は、世界中の投資家にとって注目の存在です。ブルーモ証券を使えば、バフェット氏のポートフォリオをコピーして投資できるので、有効活用して資産を増やしていきたいですね。

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やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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