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米国株(アメリカ株)の買い方を解説

最終更新日:2023年12月14日

米国株(アメリカ株)は、NYSE(ニューヨーク証券取引所)NASDAQ(ナスダック証券取引所)など、アメリカの証券取引所に上場しています。そのため、米国株の購入方法はむずかしいと思われがちです。しかし、米国株は国内株投資とほぼ同じように、かんたんな手順で購入できます。

このページでは、ステップ1~ステップ3に分けて、株初心者の方でも迷うことなく米国株を購入できるよう、米国株の買い方をわかりやすく解説します。

【ステップ1】米国株を買える証券会社に口座開設

米国株の買い方の「ステップ1」は、米国株を取り扱っている証券会社の口座開設です。米国株を取り扱っている証券会社はいくつかありますが、とくにおすすめなのは次の4社です。

証券会社 取扱銘柄数 売買手数料
(税込)
ツール 口座開設の手順
個別株 米国
ETF
マネックス証券 4,518 412 0.495%
(最低0米ドル※1
銘柄スカウター
米国株
詳細
SBI証券4,756 403 0.495%
(最低0米ドル※1
米国株アプリ 詳細
DMM株2,008 287 無料 DMM株
プレミアチャート
詳細
PayPay証券 158 33 0.5%~
0.7%
なし 詳細

2024年4月現在)

※1 約定代金が2.22米ドル(約250円)以下の場合は手数料が無料になります。
※2 日本時間の23時半~6時(夏時間は22時半~5時)は0.5%、それ以外の時間帯は0.7%のスプレッドがかかります。

上記5社のうちマネックス証券SBI証券は、外国株専用の取引口座も開設する必要があります。外国株専用の取引口座は、通常の口座さえあればすぐに開設できるので、大きな手間にはなりません。

手順は、「マネックス証券で見る、米国株口座開設」、「はじめての外国株式口座の口座開設(SBI証券)」の記事で、実際の画面を使って解説しています。マネックス証券かSBI証券で米国株投資をはじめる方は参考にしてください。

楽天証券DMM株の2社は、通常の口座さえあればすぐに取引ができます。

米国株投資をする証券会社が決まったら、米国株の購入に必要な米ドルの準備方法について見ていきましょう。

【ステップ2】米国株の購入資金(米ドル)を準備

外国株の取引口座を開設したら、米国株の購入資金を準備しましょう。

米国株は、NYSE(ニューヨーク証券取引所)NASDAQ(ナスダック証券取引所)などのアメリカの証券取引所に上場していることから、取引には現地通貨である「米ドル」が必要です。

米ドルは「円貨決済」か「外貨決済」の、どちらかの方法で用意します。証券会社によって、どちらもできる場合と円貨決済しかできない場合があるので、次の表を参考にしてください。

証券会社 円貨決済 外貨決済
マネックス証券 ○
できる
○
できる
SBI証券○
できる
○
できる
DMM株○
できる
✕
できない
PayPay証券○
できる
✕
できない

2024年4月現在)

円貨決済」と「外貨決済」について、それぞれ解説していきます。必要なければ「ステップ3」へ進んでください。

円貨決済とは

円貨決済とは、海外の株式や債券などの投資に必要な現地通貨への両替を、証券会社が代行してくれる決済方法です。米国株に投資する場合、「円」を「ドル」に替える作業を証券会社が代行してくれるので、「円」さえあれば国内株と同じように購入できます。

円貨決済

円貨決済のメリット・デメリットを見ていきましょう。

円貨決済のメリット

  1. 外貨両替する手間がなくなる
  2. 手元にドルがなくてもすぐに取引ができる
  3. 外国株専用の証券口座を開設しなくてもいい

円貨決済のメリットは、手間がなくなることです。わざわざ外貨両替をしたり、外国株専用の証券口座を開設したりしなくていいので、少ない手間で米国株投資をはじめられます。

円貨決済のデメリット

  1. 為替手数料※3が取引ごとに発生する

※3 外貨両替をする際に発生する手数料のことです。

円貨決済のデメリットは、為替手数料が取引ごとに発生することです。購入時・売却時どちらの取引であっても、毎回自動的に外貨両替されるので、その度に為替手数料が発生してしまいます。

このデメリットを解消できるのが「外貨決済」です。詳しく見ていきましょう。

外貨決済とは

外貨決済とは、海外の株式や債券などに投資する際、あらかじめ外貨交換しておいた現地通貨を使って購入することです。つまり、米国株を投資する場合は、あらかじめ円をドルに外貨交換した資金を用意しておく必要があります。

外貨決済

外貨決済のメリット・デメリットも見ていきましょう。

外貨決済のメリット

  1. 為替手数料※3を安く抑えられる

※3 外貨両替をする際に発生する手数料のことです。

外貨決済は、あらかじめ円を米ドルに両替するため、両替時しか為替手数料が発生しません。そのため、取引ごとに為替手数料が発生する円貨決済に比べて、為替手数料を安く抑えられるのがメリットです。

外貨決済のデメリット

  1. 外貨両替する手間がかかる
  2. 外国株専用の証券口座が必要
  3. 外貨両替した資金が口座に反映されるまで時間がかかる

外貨両替の主なデメリットは「手間がかかる」ことですが、損得には関係ないことなので、①・②のデメリットはあまり気にしなくていいでしょう。ただし、③のデメリットは「機会損失」をしてしまう可能性があります。

例えば、マネックス証券で「円」→「米ドル」に外貨両替する場合、5:30~14:30であれば当日中に反映されますが、それ以外の時間は翌営業日以降の反映になってしまいます。

<米ドルへの振替受付時間(マネックス証券)>

マネックス証券の米ドル振替受付時間

(出典:マネックス証券

米国市場の立会時間は22時30分~翌5時(夏時間は23時30分~翌6時)なので、立会時間中に購入したい銘柄があっても、ドルが手元になければ取引できないということです。

とは言ったものの、外貨決済ができるマネックス証券SBI証券楽天証券は、いずれも円貨決済にも対応しているので、状況に応じて使い分ければ問題ありません。

【ステップ3】米国株の買い注文

米国株を買うための証券会社を決め、購入資金(米ドル)の準備ができたら、実際に買うまでの手順を見ていきましょう!

米国株の購入手順

  1. 証券会社にログインする
  2. 外国株取引専用ページを開く
  3. 購入する米国株を選ぶ
  4. 購入する株数や注文方法を入力する
  5. 注文完了

国内株投資とほとんど同じ手順で購入できます。

米国株と国内株は、購入手順に大きな差はありません。しかし、ルールや指数など、国内株と米国株の異なる5つのポイントがあります。次の表で比較するので、参考にしてください。

項目 米国株 国内株
①取引時間 23時半~翌6時※4 前場:9時~11時半
後場:12時半~15時
②銘柄の識別 ティッカーシンボル
(アルファベット数文字)
証券コード
(4桁の数字)
③売買単位※5 1株 100株
④ストップ高・ストップ安 なし あり
⑤主な株価指数 日経平均株価
TOPIX
S&P500
ダウ平均株価
ナスダック総合指数

※4 日本時間で記載してあります。現地時間では9時半~16時です。また、アメリカにはサマータイムという制度が導入されており、3月~8月の間は、取引時間が1時間前にずれて、22時半~翌5時までになります。
※5 購入できる株数の下限のことです。

取引時間は日本時間で23時半~翌6時と、リアルタイムで相場や情報を追って取引するのは、むずかしい方が多い時間帯です。そのため、「指値注文」や「逆指値注文」を利用し、売買する株価を指定しておくのがおすすめ。指値注文と逆指値注文の内容や違いについて知りたい方は、「逆指値注文」の記事をご覧ください。

また、米国株は、「ティッカーシンボル」という数文字のアルファベットで銘柄が識別されています。Appleなら「AAPL」、Amazonなら「AMZN」のように、企業名を連想させるアルファベットのティッカーシンボルがほとんどです。そのため、数字4文字の証券コードで識別されている日本株よりは、覚えやすいのではないでしょうか。米国株を購入する際は、ティッカーシンボルを入力して銘柄検索するのが一般的です。

米国株は日本株と違って、すべての銘柄を1株から取引できます。多くの銘柄が数万円程度の少ない資金で購入できるので、実は初心者向きの投資と言えるでしょう。

初心者におすすめの米国株

初心者におすすめの米国株は、AmazonやGoogle、Apple、FacebookといったIT企業です。これらは、企業名の頭文字をとってGAFA(ガーファ)と呼ばれており、世界中の投資家から注目されています。成長性が高く、私たちにとって身近な企業ばかりなので、米国株初心者に向いています。ちなみに、私はグーグル株(アルファベット)を持っています!

それぞれの銘柄の買い方の手順を、マネックス証券の実際の画面を使って解説しているので、必要に応じて参考にしてください。

銘柄名
クリックタップで最新株価)
最低購入金額 事業内容 買い方の
手順
グーグル(アルファベット)
(GOOGL)
154.92ドル
約23,500円)
検索エンジンやオンライン広告など、インターネット関連のサービスを提供 詳細
アップル
(AAPL)
169.65ドル
約25,700円)
米国の大手IT機器メーカー。iPhoneやMacBookなどを製造 詳細
メタ(旧フェイスブック)
(META)
506.74ドル
約76,900円)
ソーシャルネットワーク・ウェブサイト「facebook.com」を運営 詳細
アマゾン
(AMZN)
182.41ドル
約27,700円)
大手通販サイト「Amazon」を運営 詳細

2024年4月現在)

米国株の分析には、マネックス証券の「銘柄スカウター米国株」がおすすめ

米国株を分析するには、「Form 10-k(ふぉーむてんけー)」という有価証券報告書に書いてある、決算情報などを読み取る必要があります。もちろんすべて英語で書いてあるので、「DeepL」などの翻訳ツールを使った地道な作業が必要になり、投資初心者の方にとってはハードルが高いです。

そこで、証券会社が提供している無料のツールを活用しましょう。おすすめなのはマネックス証券が提供している「銘柄スカウター米国株」です。このツールを使えば、分析にかかる時間が劇的に短縮されて、初心者の方でもたった5分でプロ並みの分析ができます。

銘柄スカウター米国株

銘柄スカウターの使い方は「マネックス証券の「銘柄スカウター」を使うには?おすすめの使い方を紹介【完全攻略マニュアル無料プレゼント中】」 で詳しく解説しています。また、誰もが知っている有名米国株8社を、実際に銘柄スカウター米国株を使って分析したページもご用意しました。「企業分析をした銘柄一覧」からチェックできるので、合わせて参考にしてください。

米国株の取引は、「売買手数料無料」のDMM株がおすすめ

DMM株は、米国株の売買手数料が完全無料!取引回数や約定金額にかかわらず完全無料なのは、国内主要ネット証券の中でDMM株だけです。

DMM 株

米国株投資で発生する手数料の中では、売買手数料が最も高いコストになるので、なるべく安い証券会社を選びましょう。

DMM株については、「DMM株は米国株投資におすすめ!手数料やメリット・デメリットも解説」 で詳しく解説しています。また、「米国株(アメリカ株)の手数料は高い?売買手数料・為替手数料を比較」では、他の証券会社と比較してDMM株の魅力を紹介しているので、合わせてご覧ください。

まとめ

このページでは、米国株(アメリカ株)の買い方の手順を、ステップ1~ステップ3に分けて解説しました。基本的には国内株の購入と大差ないので、株初心者の方でもかんたんに購入できます。ご自身がよく使う商品やサービスをチェックしてみると、案外、米国株の投資先が見つかるかもしれません。まずは少額投資で、少しずつ慣れるところからスタートしましょう!

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