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豊田通商株の自己株TOBはいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2025年6月4日

豊田通商(8015)自己株TOB(自己株式の公開買付)の実施を発表しました。今回は「豊田自動織機が保有する自己株式を取得し、資本効率を向上させること」を主な目的としたディスカウントTOBとなる予定です。公開買付価格は未定で、公開買付期間は2026年1月中旬を予定しています。

このコラムでは、豊田通商の自己株TOBの概要や今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社はどこなのかを、株初心者向けにわかりやすく解説しています。ぜひ最後まで読んでくださいね。

豊田通商の自己株TOB【公開買付価格・期間・応募方法など】

豊田通商の自己株TOBの概要を、下の表に整理しました。

豊田通商の自己株TOBに関する基礎情報
公開買付者 豊田通商(8015)
被買収企業 豊田通商(8015)
公開買付価格 未定
プレミアム 未定
公開買付期間 2026年1月中旬(予)
買付株数 118,095,402株
買付予定株数の下限 -
買付予定株数の上限 118,095,502株
公開買付代理人 野村證券
公開買付復代理人 -
上場 維持
目的 豊田自動織機が保有する自己株式を取得し
資本効率を向上させるため
その他 公開買付価格の上限は3,054円※1

※1 公開買付価格は、「①買付価格決定の取締役会決議日の前営業日の東証プライム市場における終値」、「②同日までの過去1か月感の終値の単純平均」のいずれか低い方の価格に対して10%ディスカウントされます。こうして算出された公開買付価格が3,054円を上回る場合は、3,054円が適用されます。

並行して豊田自動織機が株式を非公開化

今回の自己株TOBと並行して、豊田自動織機(6201)が株式を非公開化します。この理由として、下の3点が挙げられます。

豊田自動織機が株式を非公開化する理由

  1. トヨタグループのモビリティカンパニーへの変革を推進するため
  2. 長期的な視点での事業戦略の加速とシナジー効果が期待できるため
  3. 経営基盤の強化とグループ連携の深化のため

また、報道によると、豊田自動織機では、自動車事業における電動化対応への投資に加え、フォークリフトや物流事業でのM&A資金が必要となっています。上場を維持することで発生するコストが増えている状況を考えると、株式非公開化を選ぶべきという判断に至ったようです。

このほかにも、投資家と企業の見ている時間軸の違いも理由として挙げられています。豊田自動織機のような製造業は、10年先を見据えて投資する必要があります。しかし、投資家は目先の利益を追う傾向にあり、投資家の利益を優先すると、製造業にとって必要な投資を実行できなくなるリスクがあるのです。

豊田通商の自己株TOBと並行して、豊田自動織機が保有するトヨタ自動車株、デンソー株、アイシン株に関する自己株TOBも実施されます。各社の自己株TOBについては、下記のとおりページを作成していますので、気になる方はぜひご覧ください。

豊田通商の株式を保有している場合はどうすれば良い?

豊田通商のTOBは「一部株式取得」です。豊田通商の株式を保有している方は、「①市場で売る」、「②指定の証券会社で申し込む」、「③そのまま保有する」のどれかを選択することになります。

しかし、今回は公開買付価格が株価を下回る「ディスカウントTOB」です。応募してしまうと、株式市場で売るよりも低い株価で取引することになってしまいます。「③そのまま保有する」が望ましいでしょう。

豊田通商の公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?

豊田通商のTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。

豊田通商の公開買付代理人
公開買付代理人 野村證券
公開買付復代理人 -

豊田通商の株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、野村證券に口座開設して株式を移管する必要があります。

公開買付代理人や復代理人には、SBI証券マネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。TOBの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。

TOBの公開買付代理人に選ばれやすい証券会社

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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