アフターコロナで注目の業種は?今後の株価はどうなる?

アフターコロナで注目の業種は?今後の株価はどうなる?

担当:にしけい

担当・にしけい

最終更新日:2021年2月18日

2021年2月現在、アフターコロナ銘柄に注目が集まっています。アフターコロナ銘柄とは、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)が落ち着いた後に、業績の回復が見込まれる銘柄です。

このページでは、人気のアフターコロナ銘柄を一部紹介し、なぜこのタイミングで注目が集まっているのか、理由と背景を解説します。さらに、コロナ禍で人気のあった銘柄を振り返り、今後の株式市場がどのように動いていくのか、私なりの予想をご紹介します。投資先に迷っている方は、ぜひ最後までお読みいただき、今後の投資のヒントにしてもらえれば幸いです。

それでは、人気のアフターコロナ銘柄から紹介します。

人気のアフターコロナ銘柄

現在人気を集めているアフターコロナ銘柄には、下の特徴があります。

  • コロナ禍では、外出禁止・外出自粛により苦戦している
  • アフターコロナで業績の回復が見込める

具体例を見ていきましょう。

<注目のアフターコロナ銘柄例>

銘柄名 事業内容
オリエンタルランド
(4661)
東京ディズニーランド・シーを運営する会社。緊急事態宣言発表により、休園や営業時間短縮を実施したため、株価が下落していた
京浜急行電鉄
(9006)
東京都や神奈川県で鉄道事業を展開。羽田空港への輸送を担う。緊急事態宣言発表やテレワークの増加により、利用客が減少していた
ANAホールディングス
(9202)
日本の大手航空会社。国内線・国際線を運航。緊急事態宣言発表や出張需要の減少により、利用客が減少していた
物語コーポレーション
(3097)
中部地方を中心に食べ放題焼肉の『焼肉きんぐ』や、しゃぶしゃぶ食べ放題の『ゆず庵』を展開。緊急事態宣言発表後は客足が減って苦戦していたが、解除後の回復は早かった
アークランドサービス
ホールディングス

(3085)
カツ丼チェーン『かつや』や、唐揚げチェーン『からやま』を展開。緊急事態宣言により客足が減ったものの、テイクアウトやデリバリーで対応し善戦
共立メンテナンス
(9616)
寮とビジネスホテルを運営。ビジネスホテルは『ドーミーイン』ブランドで全国展開。天然温泉が楽しめる大浴場が付いている点や、夜鳴きそばの無料サービスが有名。最近はインバウンド向けのホテルも展開中
手間いらず
(2477)
宿泊施設向けに予約管理システムを販売。この予約管理システムは、じゃらんや楽天トラベルなど、複数の宿泊予約サイトを一括管理でき、ホテルや旅館にとってめんどうな予約管理をサポートしている
IBJ
(6071)
婚活サービスを提供する会社。結婚相談所や婚活パーティーの運営、結婚相談所の連盟事業などを展開。緊急事態宣言により結婚相談所やパーティーの利用は減ったが、オンラインお見合いサービスを提供して対応中

上の表からもわかるとおり、飲食業旅行関連冠婚葬祭といった“人が集まる”事業や“人の移動が発生する”事業が名を連ねています。このような業種は、新型コロナが落ち着けば人が戻ってくると考えられるので、アフターコロナ銘柄として注目されているのです。

実際に株価の動きを見てみましょう。今回は、上の表の中から、オリエンタルランドとANAホールディングスの株価をピックアップします。

オリエンタルランド(4661)の株価推移(2か月)>

株価推移(2か月)

(出典:SBI証券

ANAホールディングス(9202)の株価推移(2か月)>

株価推移(2か月)

(出典:SBI証券

どちらの企業も、2月中旬から株価が上がっています。日本国内で新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまり、経済活動が元に戻ると期待されたのが原因でしょう。

その一方で、日経平均株価が30,000円を突破しており、これまでの株高を引っ張ってきた銘柄に対する「利益確定売り」も出ています。今後は、利益確定売りによって生まれた現金が、アフターコロナ銘柄に移るかもしれませんね。

コロナ禍の人気銘柄

コロナ禍で人気を集めていた銘柄には、次のような銘柄が上げられます。いずれも、アフターコロナ銘柄が人気を集める前から株価が上がっていた銘柄たちです。

<コロナ禍で人気を集めていた銘柄例>

銘柄名 事業内容
エムスリー
(2413)
医療従者向け情報サイト『m3.com』を運営。医療関連の最新ニュースや論文などを提供中。製薬会社が薬の情報を配信し、医師に届ける役目も果たす。コロナ禍で利用が増えた
メドレー
(4480)
ヘルスケア領域向けに人材紹介事業を展開。現在、オンライン診療システムや電子カルテを育成中。コロナ禍でオンライン診療の需要が高まり、投資家の資金が集中し株価が急騰した
Chatwork
(4448)
クラウド型のビジネスチャットツールを開発・販売。コロナ禍のテレワーク需要により利用者が増加した
弁護士ドットコム
(6027)
弁護士の営業支援や法律相談サイトを運営。クラウド版の電子署名システム『クラウドサイン』を育成中。コロナ禍で電子署名の需要が高まり、今後クラウドサイン事業が大きく伸びるとの期待から、投資家の資金が集中した
サイボウズ
(4776)
業務効率化ができるクラウド版の業務管理ソフト『サイボウズ』を開発・販売。Chatworkと同じでテレワークを支えるサービスなため、成長への期待が高まっている

先ほどと同じように、株価の動きを見てみましょう。例として、エムスリーとサイボウズを取り上げます。

エムスリー(2413)の株価推移(1年間)>

株価推移(1年間)

(出典:SBI証券

サイボウズ(4776)の株価推移(1年間)>

株価推移(1年間)

(出典:SBI証券

どちらの企業も、2020年3月から7月にかけて、株価が大きく上昇しています。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されていた時期ですが、医療関連やテレワーク関連など、コロナ禍で業績が伸びる業種に投資家の資金が集まっていました。

しかし、8月以降になると、ウィズコロナ銘柄の株価の動きに明暗が出てきました。医療系のエムスリーは株価の上昇が続いていましたが、テレワーク関連のサイボウズは株価が頭打ちとなったのです。サイボウズについては、株価が相当割高になっていたため、株が売られやすかったと考えられます。

エムスリーは、2020年下半期も株価が好調でしたが、直近では株価が下がってきています。2021年1月29日に発表された決算で、アフターコロナでの成長鈍化が意識された点や、米ゲームストップ株の急騰で踏みあげられたヘッジファンドが、エムスリーの株を売ったため、株価が下がったようです。

今後はどうなる?

新型コロナが落ち着いた後に業績回復が見込まれ、株価が割安な水準にあるアフターコロナ銘柄に、投資家の資金が移っていくと予想できます。例を挙げると、先ほど紹介した飲食業や旅行関連、冠婚葬祭関連などです。株価は将来を織り込んで動くものなので、コロナ後に伸びる会社に注目が集まります。

アフターコロナ銘柄を探す際は、次の条件に当てはまるかを調べるとよいでしょう。

  • 外出自粛によって業績が悪化している
  • 倒産の危険性がない

各条件について補足していきます。
「①外出自粛によって業績が悪化している」については、決算短信や決算説明資料を使って、業績が悪化している原因を突き止めます。飲食業や旅行業のように、外出自粛が業績悪化の原因だった場合は、新型コロナが落ち着いて人が戻ってくれば、業績が回復すると考えられます。

「②倒産の危険性がない」については、その会社が会社を維持するために十分な現金を持っているかを調べます。コロナ禍で売上が減っている中で、手持ちの現金が少ない場合は、会社を経営するための資金が足らずに倒産するかもしれません。詳しい確認方法は、財務健全性とは?で紹介しているので、こちらを見ながら調べてみましょう。

以上の条件に当てはまる会社を見つけたら、企業分析をおこない投資判断を下します。企業分析の方法は、株初心者におすすめ!企業分析ツール活用法(無料)で紹介しています。このコラムで紹介した物語コーポレーション(3097)や、共立メンテナンス(9616)の分析も公開しているので、ぜひ参考にしてください。

ただし、感染症が流行しやすい冬に向かって季節が進んでいくため、再び新型コロナウイルスの感染が拡大した場合には、業績が悪くなるとの見立てから、株価が下がってくるかもしれません。今後の感染状況には、注意が必要です。

まとめ

アフターコロナで注目の業種や、アフターコロナ銘柄が注目されている理由を紹介しました。また、今後の株価の動きでは、現在考えられる動きを予想してみました。ただし、新型コロナウイルスの感染状況次第では、株価の動きが変わってきます。今後の情報に注意して投資していきましょう。

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この記事の執筆者

にしけい
「やさしい株のはじめ方」の資産運用担当です。ファイナンシャルプランナー2級、証券外務員の資格を保有しています。年間200銘柄以上を分析中。

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