1. ホーム
  2. 株式投資関連のコラム
  3. 証券会社・銀行
  4. ネット証券の入金・出金にかかる手数料比較表

ネット証券の入金・出金にかかる手数料比較表

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年11月30日

ネット証券に口座を開設した後にやることといえば、「入金」です。(株を買うまでの流れは、①口座開設、②入金、③株の買い注文です)。はじめてネット証券の口座を開設した方は、「自分の銀行口座から入金できるの?」とか「入金するのに手数料ってかかるの?」といった疑問が出てくると思います。

このページでは、そんな疑問を解決するため、「証券口座への入金」と「証券口座からの出金」について、手数料や各種サービスの比較・解説をしていきます。

入金

入金方法は、「ネット入金」がおすすめ!

まず、ネット証券口座への入金方法には大きく分けて以下の2つの方法があります。

  1. 即時入金サービス(インターネットバンキング)←おすすめ!
  2. 銀行の窓口やATMでの振り込み

①即時入金サービスは、インターネットを使って入金する方法で、「手数料無料」、「証券口座への即時反映」など大きなメリットがあります!かなり便利なので、私は毎回こちらの方法で入金しています。

対応している銀行は、楽天銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)などの「ネット銀行」のほか、みずほ銀行や三菱UFJ銀行などの「大手銀行」でもインターネットバンキングをおこなっています。(“みずほダイレクト”、“UFJダイレクト”といった名前です)。はじめに手続きさえしてしまえば、お持ちの銀行口座でネット入金ができるようになります。

パソコン

銀行の窓口・ATMでの振り込みは、自分で銀行やATMに行き、証券会社が用意した入金用口座に振り込みをおこなう方法です。インターネットバンキングと違い、どの銀行からでも入金できます。しかし、手数料がかかりますし、証券口座への反映が遅く、数時間後~翌営業日となってしまいます。

また、証券会社によっては上記2つ以外の方法を用意しているところもあります。

出金方法は、ネット証券が対応している「即時出金」が便利!

次に出金方法です。

基本的には、どのネット証券からも指定した銀行口座に手数料無料で出金できます(※一部例外あり)。なので、コストはどの証券会社もほぼ同じです。では何が違うのかと言うと、「即時出金サービス」をおこなっているかどうかです。即時出金サービスをおこなっているネット証券(下表の“特徴”欄に記載)では、出金指示を出したその日に銀行口座に出金されます。(※メンテナンス等の時間を除く)

通常の出金では、たいてい翌営業日に反映されます。現金がすぐに欲しいときに、即時出金サービスは重宝します!

このように、入金時のコストは提携銀行の「即時入金サービス」を使うことで、通常かかるはずだった振込手数料を節約することができます!出金にかかる手数料は基本的に無料ですので、便利な「即時出金サービス」があるかどうかに注目しましょう。

それでは、ネット証券ごとの提携銀行やサービスを比較していきます♪

証券会社のインターネットを使った入金、出金の比較表

証券会社名
(公式サイトへ)
即時入金サービス 特徴
みずほ銀行 三菱UFJ銀行 ゆうちょ銀行 その他提携数
マネックス証券 13 ATMカードあり
即時出金サービスあり※1
楽天証券 10 楽天銀行と連携◎
即時出金サービスあり※2
auカブコム証券 2 即日出金対応銀行多い※3
松井証券 14 提携ネット銀行数トップ!
即時出金サービスあり
SBIネオトレード証券 9 -
GMOクリック証券 9 -
SBI証券 10 -
SMBC日興証券 2 ATMカードあり
即時出金サービスあり※4
岡三オンライン 8 -

(2022年2月現在)

※1 即時出金サービスは1回につき1,000円~100万円まで。手数料1回330円(税込)が必要(通常出金は手数料無料)
※2 マネーブリッジ契約時、かつ楽天銀行への出金時
※3 三菱UFJ銀行・中京銀行・イオン銀行・じぶん銀行・池田泉州銀行は無料、それ以外は一律110円(税込)の手数料が必要
※4 三井住友銀行のみ対応

上記の表を見ると、提携している銀行数が一番多いのは松井証券の合計17行です。表内にある3つの大手銀行をはじめ、りそな銀行や三井住友銀行、ソニー銀行やセブン銀行にも対応しており、だいたいの銀行で入金手数料が無料になります(ネット入金の場合)。松井証券は株取引手数料が無料で、これから株取引をはじめる方にもおすすめの証券会社です!

→ 松井証券の詳しい解説

auカブコム証券は、即時出金サービスで無料となる銀行が一番多いです。三菱UFJグループ傘下ということもあり、三菱UFJ銀行であれば即時入金・即時出金ともに手数料無料です。

→ auカブコム証券の詳しい解説

楽天証券は、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」があります。このサービスを申し込むと口座間のお金の移動が便利になり、預金金利も大幅にアップするなど多くのメリットがあります。

マネーブリッジの申し込みをすると、自動入出金が設定できるようになります。自動入金では、株を買いつける時に楽天銀行から自動で入金され、自動出金では、毎日夜間に楽天銀行へ自動で出金されるのが特徴です。通常は、証券会社サイト→銀行サイト→入金→証券会社サイト…という手順が必要でしたが、ここの手間が一気になくなるのは便利ですね。

→ 楽天証券の詳しい解説

意外と無料となるケースが多いことがお分かりいただけたでしょうか?

銀行側でみると、「PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)」や「みずほ銀行」は上表にあるネット証券10社すべてと提携しています。ゆうちょ銀行も「ゆうちょダイレクト」を申し込むと、提携証券会社が多いので使いやすいです。

ここからは、インターネットバンキングを使ったネット入金以外の、ちょっと便利な入金方法を紹介していきます。

ネット入金以外の入金方法

最後に、知っていると便利な入金方法をご紹介します。

  • カードを使ってATMから入出金する方法
  • ゆうちょ銀行を使ってる人が、「ゆうちょダイレクト」を使わずに入金する方法

順番に見ていきます。

カードを使ってATMから入出金する方法

まずは、証券会社がATMで使えるカード(以下ATMカード)を発行していると、直接ATMから入出金ができるようになる方法です。

ATMで入出金可能な証券会社
証券会社名
(公式サイトへ)
カード名 提携ATM クレジット機能
マネックス証券 マネックス《セゾン》カード セブン銀行
ゆうちょ銀行
クレディセゾン
あり(セゾン)
SMBC日興証券 日興カード 三井住友銀行
三菱UFJ銀行
ゆうちょ銀行
みずほ銀行
りそな銀行
  埼玉りそな銀行
東京スター銀行
セブン銀行
ローソン
イーネット
なし

(2022年2月現在)

※出金のみ可能

現在ATMカードを発行している証券会社は上表にあるマネックス証券SMBC日興証券の2社です。

提携ATMの利用時間や手数料に左右されますが、銀行口座のキャッシュカードと同じ感覚で使えるのは便利だと思います。SBI証券ではクレジット機能付きを選択すると、貯まったポイントを証券口座へ株式・投資信託の購入資金として振り替えることができます。また、マネックス証券ではクレジット機能の引き落とし先を証券口座に指定することもできます。

ゆうちょ銀行を使ってる人が、「ゆうちょダイレクト」を使わずに入金する方法

次に紹介するのは、ゆうちょダイレクトを申し込まなくても使えるサービスです。

ゆうちょ銀行に口座を持っていても、ネット銀行サービスである「ゆうちょダイレクト」を申込みしていない人はけっこういると思います。

独自のゆうちょ銀行サービスを扱っている証券会社
証券会社名
(公式サイトへ)
サービス名 説明
マネックス証券 即時振替サービス ・マネックス証券のホームページから操作できる
・ゆうちょ銀行の公式サイトから申し込み
・証券口座に即時反映
SBI証券 自動払込み ・SBI証券のホームページから操作できる
・自動払込利用申請書に記入、申込後3~4週間で利用できる
・証券口座への反映は、翌営業日の9時または18時

マネックス証券は、ゆうちょ銀行の「即時振替サービス」を使った入金サービスがあります。

このサービスは、ゆうちょダイレクトを申し込んでいなくても、ゆうちょ銀行の口座があれば使えます。他にも、東京三菱UFJ銀行もキャッシュカードのみで即時入金できるサービスがあります。どちらも手数料は無料なので、「ネット銀行はちょっと…」という方はマネックス証券で口座開設してみてはどうでしょうか。

SBI証券は、「自動払込み」を使った入金方法があります。SBI証券に口座開設後、自動払込利用申込書を請求し、記入・申込すると使えるサービスです。こちらもゆうちょダイレクトなしで使えますし、手数料も無料です。

ただし、この入金方法の場合は証券口座への反映が“翌営業日”になります。前もって入金しておく必要があるので注意してください。

証券会社選びでは手数料提供サービスなどの重要な判断基準があります。それらに加えて自分の持っている銀行口座との相性の良さも考えてみましょう。

☆ネット証券への入金はネット銀行がおすすめです!

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

ページ上部へ移動