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銘柄スカウターライトとは?主な機能やおすすめの方、銘柄スカウターとの違いについて解説
2024年10月30日、マネックス証券が「銘柄スカウターライト」をリリースしました。銘柄スカウターライトとは、マネックス証券が自社の顧客向けに提供している強力な企業分析ツール「銘柄スカウター」の中からベーシックな機能のみを抜き出して作ったツールです。マネックス証券に口座を持っていない方でも無料で使えます。
このツールを使えば、誰でも必要最小限の企業分析が無料&スピーディーにできます。ただし、投資判断を下すためには不十分なので、マネックス証券に口座開設して、すべての機能が使える『銘柄スカウター』を利用するとよいでしょう。
当サイトではマネックス証券さんとタイアップ企画を実施中です。当サイト経由で口座開設した方に、銘柄スカウターの機能と使い方をていねいに解説した『銘柄スカウター 完全攻略マニュアル』を無料でプレゼントしています。この機会にぜひ口座開設して、レポートを片手に銘柄スカウターを使いこなしましょう!
このコラムでは、銘柄スカウターライトの概要と機能、銘柄スカウターとの違いなどをわかりやすく解説します。
銘柄スカウターライトとは
銘柄スカウターライトとは、マネックス証券が提供する企業分析ツールです。マネックス証券に口座を持っているかどうかに関わらず、誰でも無料で使えます。名前に“ライト”と付いているように、ベーシックな機能に絞った簡易的なものになっている点が特徴です。
<銘柄スカウターライト:トヨタ自動車のページ>
もともと、マネックス証券は口座開設者向けに「銘柄スカウター」という強力な企業分析ツールを無料で提供しています。銘柄スカウターには、株初心者向けのベーシックな機能から中・上級者向けの機能まで搭載されており、プロ並みの分析が可能です。
今回リリースされた銘柄スカウターライトには、株初心者向けのベーシックな機能のみが搭載されています。銘柄スカウターのすばらしさを実感できるので、まずはお試しで使ってみてはいかがでしょうか。
銘柄スカウターライトの主な機能
銘柄スカウターライトに搭載されている主な機能を3つ紹介します。いずれも企業分析の際に必ずチェックすべき内容です。
各機能について「どのような機能なのか」を画像付きで詳しく説明しますね。
① 企業情報
企業情報では、事業内容や取扱商品などの情報が得られます。例えばトヨタ自動車(7203)の場合、世界No.1の自動車グループであること、主要車種として「レクサス」や「クラウン」、「プリウス」が挙げられることなど、とても詳しく書かれています。
<トヨタ自動車(7203):企業情報>
ほかにも、トヨタ自動車の強みや直近数年間のトピックも書かれているので、この項目を読むだけで企業をより深く知れます。無料で提供されていることが信じられないレベルです。気になる企業を見つけたら、「企業情報」をていねいに読み込んで、企業への理解を深めましょう。
② 通期業績推移
通期業績推移では、過去5年分と来期予想の売上高と利益(営業利益、経常利益、当期利益※1)がグラフで表示されています。視覚的に業績が伸びているかどうかを確認できる、とても便利な機能です。
※1 当期利益は「当期純利益」と同じ意味です。
デフォルトでは、売上高(青色の棒グラフ)と営業利益(赤色の折れ線グラフ)が表示されています。グラフの右横にあるチェックボックスにチェックを入れると、経常利益や当期利益も表示可能です。
<トヨタ自動車(7203):通期業績推移>
銘柄スカウターライトを使わないで企業分析する場合、以下の5つのステップを踏まなければなりません。
銘柄スカウターライトを使わずに企業分析する場合
- 企業のホームページを開く
- 決算書(有価証券報告書や決算短信)を過去5年分探す
- 数値をExcelやスプレッドシートに転記する
- グラフを作成する
- グラフを見ながら分析する
分析にたどり着くまでに意外とやることが多く、慣れていないと「②決算書(有価証券報告書や決算短信)を過去5年分探す」や「④グラフを作成する」などで詰まります。場合によっては分析にたどり着くまでに30分ほどかかるかもしれません。
ここで銘柄スカウターライトを使えば、いきなり「⑤グラフを見ながら分析する」からスタートできます。面倒で時間がかかる①~④の作業をする必要はないのです。銘柄スカウターライトは、“個人投資家の強い味方”と言えますね。
グラフの上部分には「前期比」や「指数」、「利益率」、「変動要因」といったタブも用意されていますが、銘柄スカウターライトでは見られないので要注意です。また、右上には「5期」と書かれたプルダウンリストと「詳細」の切り替えボタンがありますが、こちらも銘柄スカウターライトでは使えません。
<トヨタ自動車(7203):通期業績推移>
これらの機能を使いたい場合は、マネックス証券に口座開設しましょう。「前期比」や「利益率」のタブが確認できるようになるほか、最大で2007年以降の業績推移も見られます。特に営業利益率やROEなど、投資家にとって重要度の高い指標のグラフや過去の数値が銘柄スカウターライトでは表示できないので、口座開設して全部の機能が使える銘柄スカウターを手に入れるのがおすすめです。
③ 年間配当履歴
年間配当履歴では、過去5年分と来期予想の配当金をグラフで確認できます。
<トヨタ自動車(7203):年間配当履歴>
マネックス証券に口座開設して銘柄スカウターが使えるようになると、最長で2013年以降の年間配当履歴を確認可能です。
高配当株に投資する場合は特に、過去の配当履歴を確認し、配当が減っていないか(減配になっていないか)をチェックしたいものです。できるだけ長期間のデータが確認できたほうがよいので、ぜひ口座開設して銘柄スカウターのすべての機能を使えるようにしておきましょう。
銘柄スカウターライトは分析を効率化してくれるツール
銘柄スカウターライトの主な機能を3つご紹介しました。“企業の事業内容を理解したら、売上高と営業利益の推移を確認、最後に配当の状況を確認する”という流れで、誰でもかんたん、かつスピーディーに企業を分析可能です。
ただし、銘柄スカウターライトは必要最低限の機能に限定されているため、投資判断を下すためには少し心もとない印象があります。繰り返しになりますが、マネックス証券に口座開設して、すべての機能が使える銘柄スカウターを手に入れるほうがよいでしょう。
銘柄スカウターライトと銘柄スカウターの違い
ここまで、銘柄スカウターライトよりも銘柄スカウターのほうが機能が充実しているとお伝えしてきました。実際のところ、銘柄スカウターライトと銘柄スカウターにはどのような違いがあるのでしょうか。両者の機能の違いを下記のレベル別に見ていきましょう。
なお、レベル別に紹介する機能は、当サイト経由でマネックス証券に口座開設した場合にもらえる『銘柄スカウター 完全攻略マニュアル』に合わせています。
初心者向け
銘柄スカウターに搭載されている初心者向けの機能は以下の3つです。各機能について、銘柄スカウターライトと銘柄スカウターの違いを表形式で整理しました。
機能 | 銘柄スカウター ライト |
銘柄スカウター |
---|---|---|
① 基礎情報 | ||
② 企業情報 | ||
③ 通期・四半期の業績推移 (売上高と利益のグラフ表示ができる「業績」タブ) |
銘柄スカウターライトでは、基礎情報の一部が表示できない仕様になっていますが、それ以外は銘柄スカウターと同等の機能が使えます。
実際にトヨタ自動車のページを確認すると、予想経常利益やレーティング、目標株価、ROICが非表示となっています。
<トヨタ自動車(7203):基礎情報>
これらの情報は、投資判断を下す際の重要度としてはそれほど高くはありません。株初心者の方にとっては非表示でも問題ないでしょう。
脱初心者向け
次に、銘柄スカウターに搭載されている脱初心者向けの7つの機能について、銘柄スカウターライトではどのような制限がかかっているかを見ていきましょう。
機能 | 銘柄スカウター ライト |
銘柄スカウター |
---|---|---|
① 今期進捗状況 | ||
② 業績推移の詳細表示 (前期比・指数・利益率・変動要因など) |
||
③ キャッシュフロー推移 | ||
④ 貸借対照表の内訳表示 | ||
⑤ セグメント情報・海外業績 | ||
⑥ 業績予想修正履歴 | ||
⑦ 予想PER・PBR・配当利回りのグラフ |
脱初心者向けの機能になると、銘柄スカウターライトではできないことが増えてきます。特に「⑤ セグメント情報・海外業績」が確認できない点が大きなマイナスポイントではないでしょうか。
株式投資において、投資先企業の事業内容をしっかりと把握することが大切です。初心者向け機能の「企業情報」で詳しい事業内容が確認できますが、展開している事業がそれぞれ売上高の何割を占めているかまではわかりません。
このため、企業のイメージが先行してしまうと実体を見誤ることがあるのです。例えば、東京都西南部や神奈川県に鉄道路線(東横線や田園都市線など)を持つ東急(9005)は、鉄道を含む交通事業が売上高に占める割合は約2割しかなく、主力は東急百貨店や東急ストアなどの生活サービス事業となっています。
<銘柄スカウター:東急のセグメント構成>
(出典:マネックス証券|銘柄スカウター)
したがって、東急を分析する際には、鉄道会社としての視点に加えて小売業としての視点も必要になります。企業の実体を正しく捉えるためにもセグメント構成の確認が大事なので、マネックス証券に口座開設して銘柄スカウターを使えるようにしておきましょう。
このほかにも、本家の銘柄スカウターには投資判断を下す際の強力な支えになる機能が豊富です。優秀な機能2つ(業績推移の詳細表示/業績予想修正履歴)を紹介しますね。
優秀な機能1:業績推移の詳細表示
「業績推移の詳細表示」では、営業利益率やROEの時系列データをグラフで確認できます。
<銘柄スカウター:トヨタ自動車の営業利益率の推移>
(出典:マネックス証券|銘柄スカウター)
最大で2007年以降のデータが確認できるので、「2010年ごろまで営業利益率が20%あったが、直近では10%まで低下している」といったことが読み取れます。
銘柄スカウターライトでは直近1年間の数値のみの表示なので、「営業利益率10%※2だから問題なし」と誤った判断を下してしまうかもしれません。こういった事態を防ぐためにも、すべての機能が使える銘柄スカウターの利用がおすすめです。
※2 当サイトでは、投資判断を下す際の営業利益率の目安を「10%」としています。
優秀な機能2:業績予想修正履歴
「業績予想修正履歴」では、過去の上方修正や下方修正の履歴を確認できます。この情報をうまく使うと“強気の来期予想を出す会社か、弱気の来期予想を出す会社か”が判別できるのです。
例として、自動車向けのコーティング剤の製造販売などをおこなう中央自動車工業(8117)の業績予想修正履歴を見てみましょう。折れ線が企業が発表した業績予想を、灰色の背景が実績を表します。
中央自動車工業の場合、期中に折れ線が上に折れ曲がっている様子が読み取れますね。つまり「弱気の業績予想を出し、期中で上方修正する傾向にある」と言えるのです。
<銘柄スカウター:中央自動車工業の業績予想修正履歴>
(出典:マネックス証券|銘柄スカウター)
投資判断を下すためには、さまざまな角度から情報を集める必要があります。銘柄スカウターライトでは得られる情報に限りがあるので、マネックス証券に口座開設して銘柄スカウターを使えるようにしておくのがおすすめです。
中・上級者向け
中・上級者向けの機能12個について、銘柄スカウターライトと銘柄スカウターを比較します。
機能 | 銘柄スカウター ライト |
銘柄スカウター |
---|---|---|
① 設備投資・減価償却費・研究開発費の推移 | ||
② 有利子負債の推移 | ||
③ 各種回転率の推移 | ||
④ 従業員数・1人当たり業績の推移 | ||
⑤ 配当・株主還元 | ||
⑥ 理論株価 | ||
⑦ 業績ニュース | ||
⑧ 適時開示(過去5年分) | ||
⑨ 複数銘柄の「株価指標」や 「業績進捗率」などを一括比較 |
||
⑩ 「上方修正」や「下方修正」を 発表した銘柄を検索 |
||
⑪ 過去10年分の業績をスクリーニング | ||
⑫ 米国株と中国株にも対応 |
中・上級者向け機能は、銘柄スカウターライトだとほとんど使えません。脱初心者を目指したい方や高配当株投資に興味がある方、米国株・中国株投資に興味がある方にとっては、銘柄スカウターライトでは役不足です。マネックス証券に口座開設して、すべての機能が使える銘柄スカウターを使いましょう。
高配当株投資をするなら「銘柄スカウター」を使おう
先ほど説明したように、高配当株投資では、できるだけ長期間の配当履歴を確認する必要があります。銘柄スカウターライトでは過去5年間の年間配当履歴しか確認できないので、下の画像のように最長2013年からの年間配当履歴が確認できる銘柄スカウターを使うほうが望ましいでしょう。
<銘柄スカウター:トヨタ自動車の年間配当履歴>
(出典:マネックス証券|銘柄スカウター)
米国株・中国株の銘柄スカウターも使える
マネックス証券に口座開設すると「銘柄スカウター米国株・中国株」も使えるようになります。米国株や中国株に投資する方には欠かせないツールです。
銘柄スカウター米国株・中国株が登場するまで、米国株や中国株を分析するためには英語や中国語が読めなければなりませんでした。また、決算書の構造が日本株とは異なっており、情報収集の難易度がとても高かったのです。
銘柄スカウターがあれば、英語や中国語が読めなくても、決算書の構造を知らなくても、米国株や中国株の分析ができます。さらに、日本株と同じ形式で情報が整理されているため、戸惑うことなくスピーディーに分析できてしまうのです。
<銘柄スカウター米国株:Appleの通期業績推移>
(出典:マネックス証券|銘柄スカウター)
このように、銘柄スカウターは無料で提供されていることが信じられないほど機能が充実しています。マネックス証券に口座開設するだけで誰でも無料で使えるので、この機会に口座開設しておきましょう。
銘柄スカウターライトがおすすめな方
銘柄スカウターライトがおすすめな方は「株式投資の未経験者」です。
銘柄スカウターライトは、株初心者の方が最低限見るべき指標に限定して作られています。他のマニアックな指標に気を取られないので、企業分析に慣れるためのツールとして活用したいですね。
銘柄スカウターライトがおすすめでない方
以下の2つの条件に当てはまる方は、銘柄スカウターライトの利用をおすすめしません。
銘柄スカウターライトがおすすめでない方
- 企業分析に慣れてきた方
- 脱初心者以上のレベルの方
銘柄スカウターライトは、良くも悪くも必要最低限の機能に限定されています。投資判断を下すために見ておきたい営業利益率やROEの推移、セグメント情報などが見られないため、上の2つに当てはまる方にとって、銘柄スカウターライトは役不足でしょう。
このような方には、すべての機能が使える『銘柄スカウター』の利用がおすすめです。マネックス証券に口座開設すれば誰でも無料で使えます。このあと詳しく説明しますが、当サイト限定のキャンペーンを実施しているので、ぜひ有効活用してくださいね。
マネックス証券に口座開設して銘柄スカウターを使いこなそう
銘柄スカウターライトは、株初心者向けの企業分析入門ツールと言えます。必要最小限の企業分析ができますが、投資判断を下すためには不十分です。マネックス証券に口座開設し、すべての機能が使える『銘柄スカウター』を使いましょう。
銘柄スカウターにはたくさんの機能が搭載されており、誰でもプロ並みの分析が可能です。しかし「どうやって指標の見方を勉強すればよいかわからない」、「使いこなせる自信がない」という方も多いのではないでしょうか。
そのような方に向けて、『銘柄スカウター 完全攻略マニュアル』を作成しました!銘柄スカウターの機能と使い方をていねいに解説した一冊です。こちらのマニュアルは、当サイト経由でマネックス証券に口座開設した方限定のプレゼントとなります。ぜひこの機会にマニュアルもゲットして、企業分析のプロを目指しましょう。
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マネックス証券さんと、タイアップ企画を実施させていただいています。私がいつも使っている銘柄スカウターの機能と、その使い方をまとめた『銘柄スカウター 完全攻略マニュアル』を無料でプレゼント中です。
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まとめ
銘柄スカウターライトの主な機能と銘柄スカウターとの違いについて解説しました。銘柄スカウターライトを使えば必要最小限の企業分析ができるので、株初心者の方は企業分析の入門ツールとして使ってみてください。
ただし、投資判断を下すためのツールとしては役不足です。マネックス証券に口座開設して、すべての機能が使える『銘柄スカウター』を使うことをおすすめします。当サイト限定のタイアップ企画で銘柄スカウターの機能を完全解説したオリジナルレポートをプレゼント中です。ぜひレポートをゲットして銘柄スカウターを使いこなせるようになりましょう。
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