収益性とは?

収益性とは?

担当・西尾

収益性とは、「会社の稼ぐ能力」のことです。収益性が高いほど、少ない資本で大きな利益を上げたり、売上高に対して大きな利益を上げたりすることができます。

収益性を身近なものでたとえるなら、「車の燃費」です。100万円で売っている車が2種類あるとして、片方はガソリン1リットルで1km走ることができ、もう片方はガソリン1リットルで2km走ることができます。この場合、後者は燃費が良く人気が集まることになります。

株式投資でも、まったく同じ原理がはたらきます。たとえば、100万円の資本で10万円の利益を上げる会社と、100万円の資本で20万円の利益を上げる会社があったなら、後者のほうが人気が集まります。株価は人気が高くなると上がるため、収益性の高い会社に投資すれば、株価の値上がり益が手に入るというわけです。

収益性が高い企業に投資する「メリット」

収益性が高い企業に投資するメリットは、次の2点です。

  • 優良企業に投資できる
  • 株主のお金を増やしてくれる

収益性が高いということは、その企業が取っている戦略や経営が優れていることを表しています。ビジネスモデルや経営戦略が優れている企業であれば、事業環境が変化した場合でも、柔軟に対応できると考えられます。長期的な目線で株式投資をする際には、収益性の高さも大事なチェックポイントです。

また、後半で説明しますが、株主のお金を増やしてくれるというのもメリットのひとつです。企業の利益は、最終的に株主資本に蓄積されます。株主資本は株主のお金なので、収益性の高い企業は株主のお金を増やしてくれる企業だといえるのです。

収益性が高い企業に投資する「デメリット」

デメリットはビジネスモデルの模倣で、利益が出ている企業は真似されやすく、価格競争にもちこまれると収益性の低下を招きます。高い収益性が保たれているかチェックしましょう。

優秀な無料ツールで、収益性の高い企業を見つけよう!

収益性の高い企業を見つけるには、指標を使って分析する必要があります。今回は、業績分析に役立つ、マネックス証券の『銘柄スカウター』を使って、収益性を分析する方法をご紹介します!このツールは高機能なうえ、証券会社に口座開設するだけで、無料で使える優れものです。

収益性の分析で使う指標は、「①売上高営業利益率」、「②ROE」の2つです。物語コーポレーションを例に、指標の見方を説明していきます。

①売上高営業利益率

本業の実力がわかる指標です。「営業利益率」と言ったりもします。基本的には、10%以上ある企業を優良企業だと考えます。計算式はこちらです。

売上高営業利益率=営業利益÷売上高×100

ただし、売上高営業利益率は業界やビジネスモデルによっても変わってきます。たとえば、商品を仕入れて販売するだけの卸売業は低く、低コストでサービス開発できるIT企業は高いです。そのため、企業が属する業界や、競合企業の売上高営業利益率と比べることが必要です。

売上高営業利益率は、マネックス証券銘柄スカウターでかんたんにチェックできます。

売上高営業利益率

(出典:マネックス証券の銘柄スカウター)

物語コーポレーションの売上高営業利益率は、直近決算の数字で6.44%です。10%を下回っているので、数字だけで判断すると、現段階では優良企業とは言いづらいですね。

続いて、業界の売上高営業利益率と比べてみましょう。一般的に、飲食店の売上高営業利益率は10~15%と言われています。そのため、飲食業界において物語コーポレーションの収益性は、少し低いことがわかります。

最後に、競合企業と比べてみましょう。SBI証券で提供されている会社四季報の比較対象企業を使います。

比較対象 売上高営業利益率
物語コーポレーション
(3097)
6.44%
あみやき亭
(2753)
8.18%
ブロンコビリー
(3091)
10.34%

競合企業と比べても、物語コーポレーションの売上高営業利益率が低いことがわかりました。

以上、売上高営業利益率を使って物語コーポレーションを分析すると、収益性は低いことがわかります。ちなみに、競合と比べて収益性が悪いのは、積極的な出店によってコストが掛かっているからです。

②ROE(自己資本利益率・株主資本利益率)

少ない資本でたくさん利益が出せているかをチェックする指標です。日本語に直すと、「自己資本利益率」や「株主資本利益率」となります。株主のお金を使ってどれだけ利益を生み出せたかがわかる指標でもあるので、投資家が重視したい指標ですね。こちらも10%以上あると良いと言われています。

ROEの計算式は、下のとおりです。

ROE=当期純利益÷自己資本×100

こちらも自分で計算する必要はなく、マネックス証券銘柄スカウターでかんたんに入手できます。

PBR

(出典:マネックス証券の銘柄スカウター)

物語コーポレーションのROEは16.77%でした。先ほど紹介した水準よりも高い数値となっているため、ROEから見た物語コーポレーションの収益性は高いことがわかりますね。

ただし、ROEを使うときは1点だけ注意が必要です。それは、財務健全性が低い可能性があるということです。かんたんに説明すると、多くの借金を抱えて自己資本比率が下がっている場合があるのです。

借金は悪いものではありませんが、借金が多くなると、金融機関に支払う利息が増え、負担が大きくなります。さらに、万が一事業がうまくいかなくなった場合、株主が借金の返済義務を負うことになります。上場企業なので倒産することは考えにくいですが、ROEが高いときは借金の比率もチェックするとよいでしょう。

以上、株式投資で大事な収益性について解説してきました。今回ご紹介した「売上高営業利益率」と「ROE」を使って、稼ぐ能力が高い企業に投資しましょう!また、これらの指標はマネックス証券の銘柄スカウターでチェックできます。無料で使えるので、口座開設しておくのがおすすめです。

また、サイト内で実在する企業の収益性を分析した結果を公開中です。興味のある人は、株初心者におすすめ!企業分析ツール活用法(無料)をご覧ください。

西尾のプロフィール

・やさしい株のはじめ方の資産運用担当
・ファイナンシャルプランナー2級、証券外務員の資格あり
・年間200銘柄以上を分析中

Twitter「@kabuotaku758」でも情報発信中です!