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NISA(ニーサ)口座、毎年変更できるように
最終更新日:2021年2月9日

2015年より、NISA(ニーサ)口座を別の金融機関に乗り換えられるようになりました。それまでは、NISA口座開設後、4年間は変更できないルールでした。この制度改正により、下記のような問題を抱えた方が救済されます。
- お付き合いで近くの銀行で口座を作ったものの、よくわからない投資信託しかなかった…。
- 大手の店頭証券会社で口座を開いたが、株の手数料が高くて失敗した…。
- NISA口座を開いた金融機関では、買いたい商品(株・投資信託)の取り扱いがなかった…。
このように、なんとなくNISA口座を作ってしまった方も、選び直すことができます。このページでは、「失敗しないNISA口座の選び方」や「乗り換えの具体的な手順」などを見ていきます。
失敗しないNISA口座の選び方
NISA口座を作るときに失敗しないためには、金融機関のことをもっとよく知る必要があります。銀行が身近な存在であるため、銀行でNISA口座を作ってしまう方が多いようです。ですが、次のようなデメリットがあります。
- 銀行では株取引ができない
- 投資信託の取り扱い数も非常に少ない
- 投資信託の購入時手数料(販売手数料)が高いことが多い
このように、投資先の選択肢が限られます。銀行へ行ってもデメリットは教えてくれないので、これらの点は要注意です。まじめに資産形成を目指す方は、株取引ができて、投資信託の取り扱いも豊富な“証券会社”からNISA口座を作るべきだと思います。
その証券会社も大きく2つに分けられます。野村證券、大和証券などの店頭証券と楽天証券、松井証券などのネット証券です。名前が売れていて、有名な“大手証券”のほうが安心感があるように思いますが、現実は違います。
まず、株式売買手数料はネット証券が圧倒的に安いです。仮に、NISA口座で100万円株取引した場合、野村證券で計算すると、14,300円(税込)になります。一方、楽天証券の場合は、なんと無料です!1万円以上も手数料に差が出るので、大手証券を選ぶのは経済的ではありません。
楽天証券、SBI証券、auカブコム証券、松井証券は、すべての投資信託に購入手数料がかかりません(2021年2月現在)。購入時手数料は3%以上(100万円買ったら、3万円)かかることもザラなので、それが無料になるというのは、投資家にとってはコスト削減となります。投資家への“おもてなし”と捉えることもできるので、手数料無料の投資信託(ノーロード投信)が多いほうがサービスが行き届いていると言えるでしょう。
ネット証券※ | 取り扱い商品 | 特徴 | |||
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国 内 株 式 |
外 国 株 式 |
投 資 信 託 |
積 立 投 資 |
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楽天証券 | ![]() |
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・国内株式の売買手数料完全無料 ※永久に無料 ・金融商品の取り揃え◎ |
SBI証券 | ![]() |
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![]() |
・国内株式の売買手数料完全無料 ※永久に無料 ・金融商品の取り揃え◎ |
auカブコム証券 | ![]() |
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![]() |
![]() |
・国内株式の売買手数料完全無料 |
松井証券 | ![]() |
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・株式売買手数料完全無料 ※永久に無料 (通常口座でも50万円以下の株取引は無料) ・投資信託は100円から積立 |
店頭証券 (野村・みずほなど) |
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・株式、投資信託ともに、手数料が非常に高い |
銀行全般 | ![]() |
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・株式の取り扱いはない ・投資信託は種類も少なく、手数料が非常に高い |
※NISA口座は1年間で1人1つまでですが、通常の証券口座は、複数作ることができます。
乗り換え(口座変更)の具体的な手続き方法
現在、NISA口座を開設している「金融機関(A)」から、「金融機関(B)」にNISA口座を変更する場合の、具体的な手続方法をご紹介します。
- 金融機関(A)に、NISA口座を変更したい旨を伝える
- 「金融商品取引業者変更届(変更届出書)」が届くので、これに記入して返送する
- 「勘定廃止通知書」が届く
- 金融機関(B)で「非課税口座開設届出書」を請求する。その際、「勘定廃止通知書」を同封する
- 「勘定廃止通知書」、「非課税口座開設届出書」、「本人確認書類」の3点を金融機関(B)に送る
あとは、証券会社が事務手続きをおこなってくれます。詳しくは、各金融機関に問い合わせていただくと確実です。

(参考:マネックス証券)
NISA口座を変更する場合、新しい金融機関でNISA口座を作る前に、必ず通常の口座が必要となります。あらかじめ準備しておきましょう。 → ネット証券比較へ
NISA乗り換えに関するQ&A
- 銀行でNISA口座を作ったが、2015年からは、ネット証券(口座未開設)に乗り換えたい。
- まず、銀行に連絡して、NISA口座の「変更届出書」を送ってもらいましょう。(その間を利用して、希望するネット証券で口座開設をおこなっておくとスムーズです)。 変更届出書を銀行に返送すると、「勘定廃止通知書」が送られてくるので、この書類と、ネット証券から取り寄せた「非課税口座開設届出書」を同封して送るとNISA口座の移動ができます。
- 「非課税口座開設届出書」はどうやったら手に入るのか?
- 総合口座を作った後に、証券会社に「他社からNISA口座を移したい」旨を伝えてください。後日、郵送されてきます。わからない場合は、現在のNISA口座を作った金融機関にお問い合わせください。
- NISA口座の金融機関の移動はいつからできるか
- 2015年1月1日から受付開始しています。
- 2014年にNISA口座で買い付けた株や投資信託は、他の金融機関に移管(移動)できますか?
- 移管することはできないので、そのまま運用・売却などをすることになります。