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新NISA(ニーサ)の金融機関変更をするとどうなる?2024年~2025年の変更タイミングを解説
最終更新日:2024年2月16日
2024年1月よりスタートした新NISA。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、証券会社選びは慎重におこないたいです。しかし、いざ新NISAをスタートしたものの、下記のケースのように、別の証券会社に変更したくなることもあるでしょう。
- お付き合いで近くの銀行で口座を作ったものの、よくわからない投資信託しかなかった…。
- 大手の店頭証券会社で口座を開いたが、株の手数料が高くて失敗した…。
- NISA口座を開いた金融機関では、買いたい商品(株・投資信託)の取り扱いがなかった…。
このように、なんとなくNISA口座を作ってしまった方も、選び直すことができます。このページでは、「失敗しないNISA口座の選び方」や「乗り換えの具体的な手順」などを見ていきます。
新NISAの金融機関変更を変更できるタイミング
金融機関を変更する場合、変更したい年の前年の10月1日からその年の9月30日までに手続きをする必要があります。
つまり、2024年中に金融機関を変更したい場合は、2023年10月1日から2024年9月30日までの間に手続きを完了させなければいけません。
ただし、2024年中に変更前の金融機関のNISA口座で一度でも買付をしてしまった場合、2024年中の変更はできなくなるので注意が必要です。
新NISAの金融機関を変更するとどうなる?
2024年にNISAの金融機関を変更する場合、「既に買付をしている場合」と「一度も買付をしていない場合」によって、対応が変わります。
2024年にNISA口座で買付をしている場合
既に2024年に一度でも買付をしている場合、2024年中に別の金融機関へのNISA口座の変更はできません。新しい金融機関でNISAによる買付が可能になるのは2025年からです。
変更手続きは、2024年の10月1日から2025年の9月30日までの期間内に行う必要があります。
なお、旧金融機関のNISA口座で購入した資産は、新金融機関のNISA口座に移管できません。売却するまで非課税対象として旧金融機関に残ります。
一度も買付をしていない場合
2024年に一度も買付をしていない場合、その年中でも新しい金融機関へのNISA口座の変更が可能です。変更手続きを完了させた後は、新しい金融機関でのNISAによる買付を開始できます。
乗り換え(口座変更)の具体的な手続き方法
現在、NISA口座を開設している「金融機関(A)」から、「金融機関(B)」にNISA口座を変更する場合の、具体的な手続方法をご紹介します。
- 金融機関(A)に、NISA口座を変更したい旨を伝える
- 「金融商品取引業者変更届(変更届出書)」が届くので、これに記入して返送する
- 「勘定廃止通知書」が届く
- 金融機関(B)で「非課税口座開設届出書」を請求する。その際、「勘定廃止通知書」を同封する
- 「勘定廃止通知書」、「非課税口座開設届出書」、「本人確認書類」の3点を金融機関(B)に送る
あとは、証券会社が事務手続きをおこなってくれます。詳しくは、各金融機関に問い合わせていただくと確実です。
(参考:マネックス証券)
NISA口座を変更する場合、新しい金融機関でNISA口座を作る前に、必ず通常の口座が必要となります。あらかじめ準備しておきましょう。 → ネット証券比較へ
NISA乗り換えに関するQ&A
- 銀行でNISA口座を作ったが、ネット証券(口座未開設)に乗り換えたい。
- まず、銀行に連絡して、NISA口座の「変更届出書」を送ってもらいましょう。(その間を利用して、希望するネット証券で口座開設をおこなっておくとスムーズです)。 変更届出書を銀行に返送すると、「勘定廃止通知書」が送られてくるので、この書類と、ネット証券から取り寄せた「非課税口座開設届出書」を同封して送るとNISA口座の移動ができます。
- 「非課税口座開設届出書」はどうやったら手に入るのか?
- 総合口座を作った後に、証券会社に「他社からNISA口座を移したい」旨を伝えてください。後日、郵送されてきます。わからない場合は、現在のNISA口座を作った金融機関にお問い合わせください。
- 金融機関を変更する際にNISA口座を解約する必要はありますか?
- いいえ、金融機関を変更する際にNISA口座を解約する必要はありません。必要なのは「勘定廃止通知書」です。
- 新NISAで金融機関を変更した場合、変更前の口座で購入した資産はどうなりますか?
- 変更前の金融機関で購入した資産は、そのまま非課税の状態で、変更前の金融機関の口座で保持されます。なお、これらの資産を新しい金融機関のNISA口座に移管することはできません。