NISA特集

NISA(ニーサ)口座、毎年変更できるように

NISA口座の乗換えが可能に

(2019年5月23日更新)

2015年より、NISA(ニーサ)口座別の金融機関に乗り換えられるようになりました。それまでは、NISA口座開設後、4年間は変更できないルールでした。この制度改正により、下記のような問題を抱えた方が救済されます。

  • お付き合いで近くの銀行で口座を作ったものの、よくわからない投資信託しかなかった…。
  • 大手の店頭証券会社で口座を開いたが、株の手数料が高くて失敗した…。
  • NISA口座を開いた金融機関では、買いたい商品(株・投資信託)の取り扱いがなかった…。

このように、なんとなくNISA口座を作ってしまった方も、選び直すことができます。このページでは、「失敗しないNISA口座の選び方」や「乗り換えの具体的な手順」などを見ていきます。

1.失敗しないNISA口座の選び方

NISA口座を作るときに失敗しないためには、金融機関のことをもっとよく知る必要があります。銀行が身近な存在であるため、銀行でNISA口座を作ってしまう方が多いようです。ですが、次のようなデメリットがあります。

  • (1)銀行では株取引ができない
  • (2)投資信託の取り扱い数も非常に少ない
  • (3)投資信託の購入時手数料(販売手数料)が高いことが多い

このように、投資先の選択肢が限られます。銀行へ行ってもデメリットは教えてくれないので、これらの点は要注意です。まじめに資産形成を目指す方は、株取引ができて、投資信託の取り扱いも豊富な“証券会社”からNISA口座を作るべきだと思います。

その証券会社も大きく2つに分けられます。野村証券、大和証券などの店頭証券楽天証券松井証券などのネット証券です。名前が売れていて、有名な“大手証券”のほうが安心感があるように思いますが、現実は違います。まず、株式売買手数料はネット証券が圧倒的に安いです。仮に、NISA口座で100万円株取引した場合、野村証券で計算すると、11,081円(税抜)になります。一方、楽天証券の場合は、なんと無料です!1万円以上も手数料に差が出るので、大手証券を選ぶのは経済的ではありません。

投資信託を見てみると、購入時手数料が無料となる投資信託の取り扱い本数も、野村証券42本、マネックス証券764本と大きな差があります(2019年5月現在)。購入時手数料は3%以上(100万円買ったら、3万円)かかることもザラなので、それが無料になるというのは、投資家にとってはコスト削減となります。投資家への“おもてなし”と捉えることもできるので、手数料無料の投資信託(ノーロード投信)が多いほうがサービスが行き届いていると言えるでしょう。

<NISA口座での取り扱い金融商品とその特徴>

ネット証券※ 取り扱い商品 特徴
国内
株式
外国
株式
投資
信託
積立
投資
楽天証券 ◎ ○ ○ ○ ・国内株式の売買手数料完全無料
 ※永久に無料
・金融商品の取り揃え◎
SBI証券 ◎ ○ ○ ○ ・国内株式の売買手数料完全無料
 ※永久に無料
・金融商品の取り揃え◎
auカブコム証券
(旧 カブドットコム証券)
○ × ○ ○ ・国内株式の売買手数料完全無料
松井証券 ◎ × ○ ○ ・株式売買手数料完全無料
 ※永久に無料
 (通常口座でも50万円以下の株取引は無料
・投資信託は100円から積立
店頭証券
(野村・みずほなど)
△ △ △ △ ・株式、投資信託ともに、手数料が非常に高い
銀行全般 × × △ △ ・株式の取り扱いはない
・投資信託は種類も少なく、手数料が非常に高い

※NISA口座は1年間で1人1つまでですが、通常の証券口座は、複数作ることができます。

2.乗り換え(口座変更)の具体的な手続き方法

現在、NISA口座を開設している「金融機関(A)」から、「金融機関(B)」にNISA口座を変更する場合の、具体的な手続方法をご紹介します。

  • 金融機関(A)に、NISA口座を変更したい旨を伝える
  • 「金融商品取引業者変更届(変更届出書)」が届くので、これに記入して返送する
  • 勘定廃止通知書」が届く
  • 金融機関(B)で「非課税口座開設届出書」を請求する。その際、「勘定廃止通知書」を同封する
  • 勘定廃止通知書」、「非課税口座開設届出書」、「本人確認書類」の3点を金融機関(B)に送る

あとは、証券会社が事務手続きをおこなってくれます。詳しくは、各金融機関に問い合わせていただくと確実です。

NISA変更手続き

(参考:マネックス証券

NISA口座を変更する場合、新しい金融機関でNISA口座を作る前に、必ず通常の口座が必要となります。あらかじめ準備しておきましょう。 → ネット証券比較へ

3.NISA乗り換えに関するQ&A

  • 銀行でNISA口座を作ったが、2015年からは、ネット証券(口座未開設)に乗り換えたい。

    まず、銀行に連絡して、NISA口座の「変更届出書」を送ってもらいましょう。(その間を利用して、希望するネット証券で口座開設をおこなっておくとスムーズです)。 変更届出書を銀行に返送すると、「勘定廃止通知書」が送られてくるので、この書類と、ネット証券から取り寄せた「非課税口座開設届出書」を同封して送るとNISA口座の移動ができます。

  • 「非課税口座開設届出書」はどうやったら手に入るのか?

    総合口座を作った後に、証券会社に「他社からNISA口座を移したい」旨を伝えてください。後日、郵送されてきます。わからない場合は、現在のNISA口座を作った金融機関にお問い合わせください。

  • NISA口座の金融機関の移動はいつからできるか?

    2015年1月1日から受付開始しています。

  • 2014年にNISA口座で買い付けた株や投資信託は、他の金融機関に移管(移動)できますか?

    移管することはできないので、そのまま運用・売却などをすることになります。