1. ホーム
  2. テーマ株・関連株まとめ
  3. 【宅配ボックス関連株・銘柄まとめ】大手メーカーは非上場!上場する機械・ハウスメーカーも手がける宅配ボックス・ロッカーについて今後の見通しも解説

【宅配ボックス関連株・銘柄まとめ】大手メーカーは非上場!上場する機械・ハウスメーカーも手がける宅配ボックス・ロッカーについて今後の見通しも解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2025年7月9日

宅配ボックス関連株とは、宅配ボックス・ロッカーの製造・販売・メンテナンスをおこなう企業の株です。宅配ボックスとは、自宅で荷物を受け取れないときに、運送事業者が荷物を一時的に預ける箱のことです。

宅配ボックスの大手メーカーは「ナスタ(NASTA)」や「フルタイムシステム」などの非上場企業です。宅配ボックス専業の上場企業は存在しませんが、機械・部品メーカーやハウスメーカーなどが宅配ボックスも手がけています。

この記事では、宅配ボックス関連株にはどのような銘柄があるのか、今後どうなるのかを、株初心者向けにわかりやすく解説します。

宅配ボックス関連株が注目されている理由

宅配ボックス関連株が注目を集めている理由として、下の3つが挙げられます。

宅配ボックス関連株が注目されている理由

  1. 配達員の人手不足
  2. ガソリンの値上がり
  3. 再配達を減らすための政府の取り組み

特に注目したいのは、政府の取り組みです。

2025年6月には、国土交通省が「置き配(あらかじめ指定した場所に荷物を置いて配達を完了する方法)」を標準配達とするとの方針が一時報道され、大きな話題となりました。

その後、この報道内容は同省の大臣が否定しましたが、再配達や対面受け渡しに追加料金を求める案などが検討されており、宅配ボックス市場への追い風は続きそうです。

宅配ボックスは、オフィスや戸建て住宅、マンションのほか、駅前やコンビニなどのまちなかにも設置されています。

将来、配達員の人手不足で各戸配達がむずかしくなった場合、運送事業者が郵便局内や地域に設置した宅配ロッカーまで住民が取りに行くといった、欧米のスタイルが普及する可能性があります。

そうなれば、宅配ボックス・ロッカーは、再配達削減にとどまらず、配達そのものを支えるインフラとしても注目されることになるでしょう。

宅配ボックス関連株・銘柄一覧

宅配ボックスの普及率は、新築マンションは8割を超えているものの、戸建て住宅は約4割にとどまっています(国土交通省の三大都市圏の調査)。今後の伸びしろは大きいと言えそうですね。

宅配ボックスの普及率

出典:国土交通省 住宅局 | 令和5年度住宅市場動向調査報告書[PDF]

宅配ボックスの大手有力メーカーは、「ナスタ(NASTA)」 や「フルタイムシステム」などの非上場企業です。一覧に挙げた上場銘柄にとっては、宅配ボックス関連は数ある事業の1つなので、売買する場合には、本業の業績チェックをおすすめします。

機械・部品メーカー

機械・部品メーカーからは、住宅設備関連に力を入れるパナソニックホールディングス(6752)や電気設備メーカーの日東工業(6651)、ロボットメーカーのFUJI(6134)、半導体装置を作る東京精密(7729)をピックアップします。

ハウスメーカー

ハウスメーカーからは、大和ハウス工業(1925)を紹介します。同社は、宅配ボックスの普及に業界大手のナスタと共同で取り組んでいます。

建材・設備機器メーカー

建材・設備機器メーカーからは、業界首位のLIXIL(5938)と『三和シヤッター』で知られる三和ホールディングス(5929)をピックアップします。

運送事業者

運送事業者からは、郵便事業をおこなう日本郵政(6178)と、まちなかに宅配ロッカーを設置する宅配便大手のヤマトホールディングス(9064)を取りあげました。

オフィス用品販売

宅配ボックスを提供するオフィス用品メーカーから、小型株のナカバヤシ(7987)をピックアップします。

銘柄名
クリックタップで最新チャート)
事業内容
パナソニックホールディングス
(6752)
総合電機メーカー。宅配ボックス『COMBO(コンボ)』を展開している。日本初のマンション用「冷凍・冷蔵宅配ボックス」を2024年4月に発売。宅配ボックス老舗のフルタイムシステムと連携しDX(デジタル化)による再配達の削減に取り組む。
日東工業
(6651)
電気設備・機器メーカー。宅配ボックスの大手でもあり、キャビネット製品の一つとして戸建住宅用の宅配ボックスを販売している。防犯性の高いディンプル錠、捺印機能などが特長。
FUJI
(6134)
愛知県のロボットメーカー。マウンター(電子部品をプリント配線板の上に並べる機械)の世界的大手。ファミリーマート店舗に宅配ロッカー『ファミロッカー』を導入している。2次元コードをかざして荷物を発送・受け取る仕組み。
東京精密
(7729)
半導体装置・測定機器メーカー。子会社の東精ボックスが宅配ロッカー市場で高いシェアを占める。宅配ボックスの設計・製造・販売、点検・修理のアフターサービスまでおこなう。
大和ハウス工業
(1925)
大手ハウスメーカー。宅配ボックス大手のナスタと戸建住宅向け宅配ボックスを共同開発した。スマホと連動するスマートキーやヤマトホールディングス(9064)の発送サービスが利用できる。
LIXIL
(5938)
建材・住宅設備機器メーカー国内首位。戸建て用の宅配ボックスを展開している。スマートフォンを利用した荷物の受け取りと集荷に対応する高性能の宅配ボックスを開発した。高配当株。
三和ホールディングス
(5929)
建材・設備機器メーカー大手。中核会社の三和シヤッター工業が宅配ボックス付きのマンションドアを開発するほか、傘下の建築金物メーカーが郵便ポストや宅配ボックスを提供している。
日本郵政
(6178)
郵便局の運営会社。宅配ボックス大手のフルタイムシステムや三菱HCキャピタル(8593)と共同で、リース契約満了後の宅配ボックスを再配達の多い地域に設置する“リユース事業”を進める。
ヤマトホールディングス
(9064)
『クロネコヤマト』でおなじみの宅配業者大手。宅配ロッカー『PUDOステーション』を展開している。駅やコンビニ、駐車場など設置されている宅配ロッカーに荷物を発送・受け取りに行く仕組み。
ナカバヤシ
(7987)
文具・事務用品メーカー。製本技術を生かした手帳やノートなどの紙製品から、シュレッダーなどのオフィス用品まで幅広くあつかう。宅配ボックスには風雨に強い塗料と耐久性に優れた構造を採用している。高配当株。

宅配ボックス関連株・銘柄の見通し

宅配ボックス関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「良い」と言えます。宅配ボックスの普及率はまだまだ低いので、今後も関連業界の成長が見込まれるからです。通販の利用や小口注文の増加によって、宅配便の個数が年々増え続けていることも追い風となります。

それでは、宅配ボックス市場全体の見通しと、関連株一覧で紹介しきれなかった銘柄についてみていきましょう。

宅配ボックス市場全体の見通し

宅配ボックス市場全体の見通しを、下記2点に沿って解説します。

宅配ボックス市場全体の見通し

  1. 短期的な見通し
  2. 中長期的な見通し

① 短期的な見通し

短期的な見通しとして、宅配ボックス関連株には追い風が吹いています。

ドライバー不足を背景に、再配達率6%(現在は8%超)を実現するために宅配ボックスの設置が進んでいます。江東区などの首都圏の一部自治体では、新築マンションへの宅配ボックス設置義務化がスタートしました。この動きが全国の自治体に広がれば関連株には大いにプラスです。

② 中長期的な見通し

中長期的にも宅配ボックス関連株には追い風が吹くとみられますが、ドライバー不足をきっかけに荷物の受け取り方法が変化する可能性がある点に注意が必要です。

現在、宅配ボックスを増やし、再配達を減らす取り組みが進められています。しかし、近い将来、荷物が届きにくくなる時代がやってくるかもしれません。

野村総合研究所によれば、2030年には全国で35%のドライバーが不足する見通しです。中でも「ラストワンマイル(最後の1マイル)」と呼ばれる、“配送所から自宅までの配達”が課題となっています。

営業用トラックドライバー数の推移

出典:野村総合研究所 | 2024年以降も深刻化する物流危機[PDF]

この課題を解決するため、政府は自家用車での配達を許可するなど対策を進めています。しかし、民間の宅配業者にとって、人口が少ない地域では採算が取りづらく、撤退する業者が出てくるかもしれません。

一方、郵便局は全戸配達に法律上の義務を負っていますが、交通困難な地域では、例外として「住民が郵便受け箱(宅配ボックス)に取りに行く」方式が採用されています。

ラストワンマイルの採算が取りづらくなる中、このモデルが全国に広がるかが今後の注目です。

関連株一覧で紹介しきれなかった銘柄

続いて、下記4つの業界において、一覧にご紹介しきれなかった銘柄をいくつかご紹介します。

宅配ボックスに関連のある業界

  1. 機械・部品メーカー
  2. 建材・設備機器メーカー
  3. オフィス用品販売
  4. 商社

① 機械・部品メーカー

スチール製品メーカーの日本アイ・エス・ケイ(7986)は宅配ボックスを提供しています。ATM機器メーカーのグローリー(6457)は、JR東日本のロッカー予約サービスに対応した宅配ロッカーを開発しました。

② 建材・設備機器メーカー

一覧に挙げた銘柄以外では、建材会社のダイケン(5900)、アルミ建材大手の三協立山(5932)が宅配ボックスを作っています。

③ オフィス用品販売

工事用・自動車整備用資材のMonotaRO(3064)は、さまざまなメーカーの宅配ボックスをあつかう通販会社です。

④ 商社

エレクトロニクス技術商社のカナデン(8081)、産業用機器・住建材用品専門商社の山善(8051)などが宅配ボックスを販売しています。

テーマ株に投資するなら持っておきたい証券口座3選

まとめ

政府や自治体による宅配ボックスの設置支援や、一部地域での設置義務化の広がりは、宅配ボックス関連株の大きな追い風となるでしょう。

目下の課題は「再配達を減らす」ことです。しかし2030年以降はドライバー不足によって、再配達にとどまらず、自宅に届けるという配送方法そのものの維持がむずかしくなっていくかもしれません。郵便料金の値上げが続いていますが、宅配業者による戸別配送料も今後ますます値上がりしていくと考えられます。

加えて、戸別配送はコストだけでなくCO₂排出量をも増やすとして、海外ではすでに問題視されています。今後は、交通困難な地域だけでなく都市部でも、まちなかの宅配ボックスに荷物を取りに行くという、エコなスタイルが支持されるようになるかもしれませんね。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

ページ上部へ移動