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【メタバース関連株・銘柄まとめ】メタバース投資は5Gの普及がカギ!今後の見通しを解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年2月6日

メタバースとは、仮想空間あるいは現実と融合した空間でさまざまな社会経済活動ができる仕組みやサービス、概念を指します。例えば「フォートナイト」は仮想空間において、「ポケモンGO」は現実の風景とデジタル画像をミックスした空間でプレイするゲームです。

これらのゲームで知られるメタバースの技術は、3D画像を多用する建設、製造、医療をはじめSNS、小売や教育など多くの場面で実用化が進んでいます。身近なところでは、アバター(仮想空間上のキャラクター)や3D画像のヒトが会議に出席するといったサービスが、すでに実装されているのです。

近い将来、仮想店舗で三次元の商品を手に取ったり、自宅に居ながらスポーツを気軽に楽しんだりできるようになるかもしれません。ただし、これらの実現には5G以上の高速・大容量通信や、高度な受信設備の普及が必要です。私たちがメタバースをいつでもどこでも利用できる時代の到来は、5Gの導入・定着がカギを握っています。

この記事では、メタバース関連株・関連銘柄や、今後の見通しを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

関連株・銘柄一覧

ここではメタバース関連株として、通信、ゲーム、SNS、広告の各銘柄を取り上げています。

通信からはKDDI(9433)ソフトバンクグループ(9984)を、ゲーム関連からはネクソン(3659)ソニーグループ(6758)任天堂(7974)スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)の4社をピックアップ。

メディアドゥ(3678)クリーク・アンド・リバー社(4763)IMAGICA GROUP(6879)はデジタルコンテンツを提供しています。広告大手の電通グループ(4324)はメタバースに積極的です。

メタバースの普及には 半導体、画像センサー、通信技術やVR(仮想現実)ヘッドセットなどハード面の向上も欠かせませんが、これらの業種は一般にメタバースを事業としていないので、今回の選定対象からは外しております。

銘柄名
クリックタップで最新株価)
事業内容
ネクソン
(3659)
韓国発祥の世界的ゲームメーカー。「メイプルストーリー」など50タイトル超のオンラインゲームを韓国と中国を中心に配信。没入型のマルチプレイヤー・オンラインゲーム※1のバーチャルワールド(仮想世界)を提供。
メディアドゥ
(3678)
電子書籍の取次業者。豊富なデジタルコンテンツを扱う。世界初のNFT※2電子書籍を提供。VRイベント「バーチャルマーケット」などを提供するHIKKY社と資本業務提携。
電通グループ
(4324)
国内首位の広告代理店。仮想空間でのVR広告や、メタバースの活用を推進。世界有数の没入型ソーシャルプラットフォーム※3を運営する米Roblox社とパートナーシップ契約を締結。
クリーク・アンド・リバー社
(4763)
映像制作会社。デジタルコンテンツの制作と人材派遣業が中心。クリエイター専用の交流やビジネスの場として日本初のメタバース「C&R Creative Studios Metaverse」を開設。子会社のVRジャパンが医療向けなどにAR(拡張現実)サービスを提供している。
ソニーグループ
(6758)
世界的な総合電機メーカー。ゲーム、音楽、映画に強み。ハイエンドゲーム機PlayStation5向けのVRヘッドセットを発売。人気ゲームのラインナップが待たれる。2023年度の経営方針では、コンテンツの強化およびVR や AI(人工知能) などのテクノロジーの活用に注力するとしている。
IMAGICA GROUP
(6879)
映像制作会社。AR/VR技術でオンラインライブやメタバース活用を支援。ファッションイベント「東京ガールズコレクション」のバーチャル版アプリの提供に協力。メタバース事業に10億円の投資をおこなう。
任天堂
(7974)
マリオで有名な世界的ゲームメーカー。ゲーム上の通貨を利用した仮想生活ゲーム「あつまれ どうぶつの森」がコロナ禍で人気を博した。メタバース時代の本格到来を前に人気ゲーム機Switchのハイスペック化が期待されている。
KDDI
(9433)
大手通信会社。通信とIT導入・活用支援が事業の中心。都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」がコロナ禍で話題を呼んだ。2023年春に、会話や音楽ライブ、ショッピングなどが楽しめるメタバース「αU(アルファユー)」をリリース。
スクウェア・エニックス・ホールディングス
(9684)
RPG(キャラクター育成ゲーム)で知られるゲームメーカー。人気ゲーム「ドラゴンクエスト」に続き「ファイナルファンタジー」をマルチプレイヤー・オンライン化し、ゲーム上の社会経済活動を実現した。AIを積極活用。
ソフトバンクグループ
(9984)
傘下の事業会社にLINE、ヤフー、携帯キャリア、ソフトウェアメーカーを持つ資産運用会社。AIやARなどの技術開発をグループ会社が手がける。同社の業績と株価は事業業績よりも投資運用成績に左右される。2023年最大の新規上場として話題を呼んだ英半導体設計大手アーム社の9割超の株式を保有。

※1 マルチプレイヤー・オンラインゲームは、多人数が同時にプレイできるオンラインゲームです。
※2 NFT(非代替性トークン)とは、「本物」であることが証明されているデジタル資産のことです。発行数が少なければ希少性が高まります。
※3 プラットフォームとは、メタバースを実現するための仮想空間です。

メタバース関連株・関連銘柄の見通し

メタバース関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「良い」と言えます。政府の後押しもあり、メタバースの導入や定着に必要となる「5G」の環境が整いつつあるからです。

5G(ファイブジー)とは、「5th Generation」の略称で、携帯電話などに用いられる次世代通信規格の5世代目です。高速大容量、多数同時接続、低遅延通信などが実現されます。

KDDI(9433)などの携帯電話会社各社は5G対応端末への本格移行を見据えて料金の引上げに踏み切っており、収益改善が期待できそうです。

また、通信の完全5G化を前に、ソフトバンクグループ(9984)スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は、仮想の社会・経済圏を体験できるゲーム「ザ・サンドボックス」に出資しています。「ザ・サンドボックス」は仮想空間上の土地の高額取引が海外で話題となりました。

ザサンドボックス

出典:サンプルサイト公式ページ

日本の会社がメタバースの社会・経済圏を作るためには多くのコンテンツと参加者が必要となります。デジタルコンテンツやAR/ VR技術を持つIMAGICA GROUP(6879)クリーク・アンド・リバー社(4763)などの制作会社もメタバースの実現に欠かせない存在です。

ゲームメーカー各社はプレイヤーを、ソフトバンクグループ(9984)は傘下のLINEやヤフーなどに多数のユーザーを抱えており、メタバース関連事業の拡大が期待できます。これらの各会員は、仮想空間での交流がすで実現しています。

このような仮想空間が増えると、そこに広告を出して自社の製品やサービスを宣伝しようとする会社も出てくるでしょう。広告大手の電通グループ(4324)は、仮想空間の広告枠の販売に乗り出しています。テレビや新聞、検索エンジン、SNS、You Tubeといった従来の広告チャネルに仮想空間が加わり、新たなビジネスチャンスが広がりつつあります。

注意

記載の見通しは、当サイト編集部の見解なので、結果を保証するものではありません。いかなる不利益が生じた際にも当サイトは一切の責任を負いませんので、すべてにおける最終判断はご自身でおこなってください。

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まとめ

メタバース関連株の先行きは明るいです。矢野経済研究所によれば、メタバースの市場規模は現在の2,851億円(2023年度推計)から2027年度には2兆円超に拡大する※4と予想されています。5Gの利用の広がりが前提となるので、官民による5G普及推進の動きを見守る必要があるでしょう。

※4 参考:メタバースの国内市場動向調査を実施(矢野経済研究所)

コロナ禍を経てメタバースブームが一段落し、関連銘柄の株価も落ち着きを取り戻しているところですが、メタバース関連には引き続き強い成長が期待できそうです。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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