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【ペロブスカイト太陽電池関連株・銘柄まとめ】再生可能エネルギーの本命?メリット・デメリットなどを解説
- お知らせ
- (2026年9月30日追加)倉元製作所(5216)は、ペロブスカイト太陽電池事業を進める子会社への第2回出資について、払込時期を2026年9月30日から2026年10月中旬の見込みへ変更したと発表しました。第2回出資額50万米ドルと総出資額590万米ドルに変更はなく、第3回以降の出資計画も現時点では維持されています。
※参考:ペロブスカイト太陽電池事業に関する当社子会社に対する合弁出資(全12回)の第2回出資時期の変更に関するお知らせ|倉元製作所
株式市場で注目を集める、ペロブスカイト太陽電池関連株をまとめました。
ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を持つ材料を使った、次世代の太陽電池です。薄くて軽く、曲げられるフィルム型や、建物の窓などに組み込めるガラス型の開発が進められています。
従来の太陽光パネルは、設置場所の広さや屋根の強度などによって導入が難しい場合があります。一方、ペロブスカイト太陽電池は、これまで太陽光パネルを設置しにくかった建物の壁面や窓などでも活用できる可能性があるのです。
日本でも実用化に向けた取り組みが進んでいます。2026年3月には積水化学工業がフィルム型ペロブスカイト太陽電池の事業を開始しました。また、9月にはパナソニックHDなどが神戸市の公共施設でガラス型ペロブスカイト太陽電池の実証運用を開始しています。
関連企業は太陽電池本体の開発メーカーだけではありません。発電に必要なヨウ素や特殊材料、製造装置、性能を調べる評価装置など、さまざまな企業が関わっています。ここからは、それぞれの事業内容とペロブスカイト太陽電池との関係を紹介します。
ペロブスカイト太陽電池とは?メリット・デメリットも解説
ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト構造を持つ材料を発電層に用いた次世代太陽電池です。薄く・軽く・曲げられる特性を活かし、屋根や壁面、窓、耐荷重に制約のある建物などでの活用が期待されています。
出典:積水化学
主要材料のヨウ素は、日本の生産量が世界シェアの約3割(世界第2位)とされ、サプライチェーン面での強みになり得ます。
ペロブスカイト太陽電池のメリット
ペロブスカイト太陽電池のメリットは、次の3つです。
ペロブスカイト太陽電池のメリット
- 軽量で柔軟性がある
- 塗布・印刷などの製法が期待される(低コスト化余地)
- 設置場所を広げやすい(壁面・窓・軽量屋根など)
フィルム型は軽量・柔軟性を活かし、従来設置がむずかしかった場所での導入拡大が見込まれます。
ペロブスカイト太陽電池のデメリット
ペロブスカイト太陽電池のデメリットは、次の3つです。
ペロブスカイト太陽電池のデメリット
- 耐久性(長期安定性)の確立が課題
- 大面積化・量産歩留まりなど製造課題が残る
- 鉛を含む材料系があり、封止・回収など管理が重要
実証や量産開発が進む一方、長期耐久・環境配慮(鉛)・量産コストは引き続き注視点です。
ペロブスカイト関連株は国策テーマの一つ
政府は第7次エネルギー基本計画(2025年2月閣議決定)で再生可能エネルギーの導入拡大を掲げ、ペロブスカイト太陽電池についても2040年までに20GW導入の目標が示されています。
参考:太陽光発電開発戦略 2025|NEDO、自然エネルギー財団
国内では適地制約もあり、軽量・柔軟などの特徴を活かして「壁面・窓・耐荷重の小さい屋根」などへ導入を広げる狙いがあります。
出典:再生可能エネルギーに関する次世代技術について(2023/9/8)|経産省
ペロブスカイト関連株・銘柄一覧
ペロブスカイト太陽電池を「開発・製造する企業」と、「材料・装置で支える企業」を取りあげています。
ここではピックアップした10銘柄を、事業内容・株価・指標・配当の4つの切り口で比較できるようにまとめました。タブをタップクリックすると表示内容が切り替わるので、気になるポイントから確認してみてください。
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 事業内容 |
|---|---|
| 日産化学 (4021) | 農薬や医薬品原料、電子材料などを手がける化学メーカー。ペロブスカイト太陽電池向けに、電荷の移動を助けるホール輸送材や、耐久性を向上させるコーティング材料を開発している。 |
| 伊勢化学工業 (4107) | 天然ガスやヨウ素、ヨウ素化合物を製造する化学メーカー。地下かん水から生産するヨウ素は、ペロブスカイト太陽電池の主要原料の一つであり、医療や電子材料などにも使われている。 |
| カネカ (4118) | 化学製品や食品、医療機器、太陽電池などを展開するメーカー。結晶シリコン太陽電池と組み合わせたタンデム型ペロブスカイト太陽電池を開発しており、2026年2月には量産技術実証事業がNEDOに採択された。2028年度の製品販売開始を計画している。 |
| 積水化学工業 (4204) | 住宅や高機能樹脂などを展開する化学メーカー。子会社の積水ソーラーフィルムを通じて、軽量で曲げられるフィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL」を展開。2026年3月に事業を開始し、公共施設などで設置実証を進めている。 |
| サカタインクス (4633) | 印刷インキや機能性材料を製造・販売する化学メーカー。低温・速硬化導電性接着剤を開発・販売しており、ペロブスカイト太陽電池の電流取り出し部でのコネクタ接合に採用実績がある。 |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 事業内容 |
| 倉元製作所 (5216) | ガラス基板の精密加工などを手がけるメーカー。ペロブスカイト太陽電池の事業化に取り組み、2026年7月には東北電力と共同性能評価を開始。同年8月には関連子会社への合弁出資に関する契約を締結した。 |
| AGC (5201) | 建築用ガラスや電子材料などを手がけるメーカー。パナソニックHDなどと共同で、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の量産技術開発・実証プロジェクトに参画。建材一体型太陽光発電ガラスの施工技術を活かし、構造設計や施工支援を担っている。 |
| パナソニックホールディングス (6752) | 家電や電池、産業機器などの事業を展開する企業グループ。建物の窓などに組み込めるガラス型ペロブスカイト太陽電池を開発し、2026年9月には神戸市の公共施設で発電ガラスを設置した実証運用を開始した。 |
| 堀場製作所 (6856) | 自動車や半導体、科学分野向けの分析・計測機器を製造するメーカー。ペロブスカイト太陽電池の膜厚や光学特性、元素分布などを分析する評価ソリューションを提供し、材料の性能評価を支援している。 |
| アイシン (7259) | 自動車部品やエネルギー関連製品などを開発・製造するメーカー。独自のスプレー塗布工法などを活用してペロブスカイト太陽電池を開発。2026年8月には量産技術開発がNEDOの事業に採択され、公共施設での実証にも取り組んでいる。 |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 市場 | 株価 (10/15終値10月15日終値) | 前日比(円) | 前日比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 日産化学 (4021) | 東証P東証プライム | 8,609円 | -346円 | -3.86% |
| 伊勢化学工業 (4107) | 東証S東証スタンダード | 3,540円 | -150円 | -4.07% |
| カネカ (4118) | 東証P東証プライム | 6,029円 | -60円 | -0.99% |
| 積水化学工業 (4204) | 東証P東証プライム | 2,529円 | -9円 | -0.35% |
| サカタインクス (4633) | 東証P東証プライム | 2,678円 | -10円 | -0.37% |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 市場 | 株価 (10/15終値10月15日終値) | 前日比(円) | 前日比(%) |
| 倉元製作所 (5216) | 東証S東証スタンダード | 125円 | -3円 | -2.34% |
| AGC (5201) | 東証P東証プライム | 5,468円 | -135円 | -2.41% |
| パナソニックホールディングス (6752) | 東証P東証プライム | 3,963円 | -297円 | -6.97% |
| 堀場製作所 (6856) | 東証P東証プライム | 23,445円 | -1,995円 | -7.84% |
| アイシン (7259) | 東証P東証プライム | 2,149円 | -27円 | -1.22% |
(2026年10月15日時点)
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 時価 総額 | PER (予想) | PBR (実績) | ROE | 自己 資本 比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日産化学 (4021) | 1.16 兆円 | 22.39倍 | 4.57倍 | 20.35% | 71.9% |
| 伊勢化学工業 (4107) | 1,817.8 億円 | 33.41倍 | 4.3倍 | 17.18% | 78.5% |
| カネカ (4118) | 3,798.3 億円 | 11.53倍 | 0.72倍 | 6.39% | 52% |
| 積水化学工業 (4204) | 1.03 兆円 | 13.43倍 | 1.2倍 | 9.07% | 59.6% |
| サカタインクス (4633) | 1,339.0 億円 | 11.09倍 | 1.04倍 | 10.03% | 52.8% |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 時価 総額 | PER (予想) | PBR (実績) | ROE | 自己 資本 比率 |
| 倉元製作所 (5216) | 68.3 億円 | - | 6.55倍 | -139.36% | 39.1% |
| AGC (5201) | 1.19 兆円 | 15.06倍 | 0.76倍 | 4.74% | 50.3% |
| パナソニックホールディングス (6752) | 9.73 兆円 | 20.56倍 | 1.71倍 | 3.83% | 51.2% |
| 堀場製作所 (6856) | 9,901.6 億円 | 19.7倍 | 2.7倍 | 11.21% | 67.1% |
| アイシン (7259) | 1.56 兆円 | 10.27倍 | 0.71倍 | 8.22% | 48.8% |
(2026年10月15日時点)
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 配当 利回り (予想) | 1株配当 (予想) 1株配当(予想)とは、1株あたりに年間でもらえそうな配当金です。 予想配当金を発行済株式数で割って算出されます。 | 配当 性向 配当性向は、会社が稼いだ利益から、どれくらいの金額が配当に回ったかを示す指標です。 例えば、配当10円で1株あたりの利益が100円なら配当性向は10%となります。 高ければ高いほどよいというわけではなく、経営とのバランスが重要です。 | DOE DOE(株主資本配当率)とは、株主資本に対して、どれくらい配当の支払いがあるかを示す割合です。高配当株として評価されるのは、4~5%以上が目安となります。 | 連続増配 連続増配とは、毎年、配当金を増やし続けている状態のことです。 連続増配年数が長いほど、安定して利益を出し、株主還元に積極的な企業と見られます。 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日産化学 (4021) | 2.46% | 212円 | 54.85% | 11.20% | 2期 |
| 伊勢化学工業 (4107) | 1.13% | 40円 | 30.58% | 5.13% | 6期 |
| カネカ (4118) | 3.48% | 210円 | 31.92% | 2.65% | 2期 |
| 積水化学工業 (4204) | 3.2% | 81円 | 43.79% | 3.86% | 16期 |
| サカタインクス (4633) | 3.73% | 100円 | 40.38% | 4.20% | 3期 |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 配当 利回り (予想) | 1株配当 (予想) 1株配当(予想)とは、1株あたりに年間でもらえそうな配当金です。 予想配当金を発行済株式数で割って算出されます。 | 配当 性向 配当性向は、会社が稼いだ利益から、どれくらいの金額が配当に回ったかを示す指標です。 例えば、配当10円で1株あたりの利益が100円なら配当性向は10%となります。 高ければ高いほどよいというわけではなく、経営とのバランスが重要です。 | DOE DOE(株主資本配当率)とは、株主資本に対して、どれくらい配当の支払いがあるかを示す割合です。高配当株として評価されるのは、4~5%以上が目安となります。 | 連続増配 連続増配とは、毎年、配当金を増やし続けている状態のことです。 連続増配年数が長いほど、安定して利益を出し、株主還元に積極的な企業と見られます。 |
| 倉元製作所 (5216) | 0% | 0円 | 0.00% | - | - |
| AGC (5201) | 3.84% | 210円 | 64.38% | 3.07% | - |
| パナソニックホールディングス (6752) | 1.36% | 54円 | 49.27% | 2.54% | - |
| 堀場製作所 (6856) | 3.37% | 790円 | 50.93% | 9.59% | - |
| アイシン (7259) | 3.49% | 75円 | 30.09% | 2.47% | 2期 |
(2026年10月15日時点)
ペロブスカイト関連株・銘柄の見通し
ペロブスカイト太陽電池関連株の見通しは、政策目標の明確化と実証・量産投資の進展を踏まえると、現時点では「良い」と考えられます。一方で、耐久性・環境対応(鉛)・量産コストなどの不確実性も残るため、開発・規制・導入実績の進捗を見ながら判断したい分野です。
① プラス材料
プラス材料を2つ紹介します。
1.国の政策(導入目標の明確化)
第7次エネルギー基本計画に基づき、2040年までにペロブスカイト太陽電池を20GW導入する目標が示され、需要創出・規制整備・供給体制づくりが進む可能性があります。
2.量産投資・実証の拡大
積水化学は量産供給体制の構築(100MW級→GW級)を目指す方針を示しており、パナソニックHDもガラス型の量産技術開発・フィールド実証に着手しています。
参考:ペロブスカイト太陽電池事業説明会|積水化学
② マイナス材料
マイナス材料も2つ紹介します。
1.耐久性・量産歩留まり
長期耐久の確立や大面積化、量産工程での品質安定化は引き続き重要テーマで、導入拡大ペースに影響し得ます。
参考:日本の再エネ拡大の切り札、ペロブスカイト太陽電池とは?(前編)~今までの太陽電池とどう違う?|資源エネルギー庁
2.鉛(環境・規制対応)
材料系によっては鉛を含むため、封止技術や回収・リサイクル設計、ガイドライン整備の動向が注目点です。
テーマ株に投資するなら持っておきたい証券口座3選
まとめ
ペロブスカイト太陽電池の開発は大量生産に向けた実用化の段階にあります。軽く薄く曲げられるペロブスカイト太陽電池は取り付け場所を問わないので、工夫次第で太陽光の発電量を増やすことができます。太陽光発電を普及させる新たな手段としてペロブスカイト太陽電池には大きな期待が寄せられています。
ペロブスカイト太陽電池関連株を検討する際は、内外の政策や規制、各社の研究開発と量産化のタイミングやシェアの動向に目を配ることが大切です。技術開発で先端を走る日本のメーカには世界シェアの獲得をぜひ期待したいですね。






