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【ペロブスカイト太陽電池関連株・銘柄まとめ】再生可能エネルギーの本命?メリット・デメリットなどを解説
ペロブスカイト太陽電池関連株は、「ペロブスカイト構造を持つ材料を使った太陽電池(主にフィルム型・ガラス型)の開発・製造を行う企業」や、「材料(封止材・輸送材料・ヨウ素など)/評価・製造装置でサプライチェーンを支える企業」の株です。
参考:ペロブスカイト太陽電池とは(前編)|資源エネルギー庁
この記事では、ペロブスカイト太陽電池関連株の注目点や見通し、関連銘柄を紹介します。
- お知らせ
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積水化学はフィルム型ペロブスカイト太陽電池で、2027年に100MW級ライン稼働、2030年にGW級供給体制を目指す方針を示しています。
参考:ペロブスカイト太陽電池事業説明会(2025/1/7)|積水化学
ペロブスカイト太陽電池とは?メリット・デメリットも解説
ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト構造を持つ材料を発電層に用いた次世代太陽電池です。薄く・軽く・曲げられる特性を活かし、屋根や壁面、窓、耐荷重に制約のある建物などでの活用が期待されています。
出典:積水化学
主要材料のヨウ素は、日本の生産量が世界シェアの約3割(世界第2位)とされ、サプライチェーン面での強みになり得ます。
ペロブスカイト太陽電池のメリット
ペロブスカイト太陽電池のメリットは、次の3つです。
ペロブスカイト太陽電池のメリット
- 軽量で柔軟性がある
- 塗布・印刷などの製法が期待される(低コスト化余地)
- 設置場所を広げやすい(壁面・窓・軽量屋根など)
フィルム型は軽量・柔軟性を活かし、従来設置がむずかしかった場所での導入拡大が見込まれます。
ペロブスカイト太陽電池のデメリット
ペロブスカイト太陽電池のデメリットは、次の3つです。
ペロブスカイト太陽電池のデメリット
- 耐久性(長期安定性)の確立が課題
- 大面積化・量産歩留まりなど製造課題が残る
- 鉛を含む材料系があり、封止・回収など管理が重要
実証や量産開発が進む一方、長期耐久・環境配慮(鉛)・量産コストは引き続き注視点です。
ペロブスカイト関連株は国策テーマの一つ
政府は第7次エネルギー基本計画(2025年2月閣議決定)で再生可能エネルギーの導入拡大を掲げ、ペロブスカイト太陽電池についても2040年までに20GW導入の目標が示されています。
参考:太陽光発電開発戦略 2025|NEDO、自然エネルギー財団
国内では適地制約もあり、軽量・柔軟などの特徴を活かして「壁面・窓・耐荷重の小さい屋根」などへ導入を広げる狙いがあります。
出典:再生可能エネルギーに関する次世代技術について(2023/9/8)|経産省
ペロブスカイト関連株・銘柄一覧
ペロブスカイト太陽電池を「開発・製造する企業」と、「材料・装置で支える企業」を取りあげています。
ここではピックアップした10銘柄を、事業内容・株価・指標・配当の4つの切り口で比較できるようにまとめました。タブをタップクリックすると表示内容が切り替わるので、気になるポイントから確認してみてください。
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 事業内容 |
|---|---|
| 東レ (3402) | 素材・繊維大手。フレキシブルデバイスや太陽電池用途などを想定した超ハイバリアフィルムの開発を公表しており、封止材(耐水・耐酸素)用途で注目される。 |
| 日産化学 (4021) | 化学大手。ペロブスカイト太陽電池向けにホール輸送材や耐久性向上のコーティング材料を開発している。 |
| 伊勢化学工業 (4107) | ヨウ素サプライヤー。地下かん水を原料にヨウ素を生産し、ヨウ素・ヨウ素化合物を供給。主要材料(ヨウ素)テーマとして関連付けられる。 |
| 積水化学工業 (4204) | 化学大手。軽量フレキシブルのフィルム型ペロブスカイト太陽電池で、2027年に100MW級ライン稼働、2030年にGW級供給体制を目指す方針を示している。 |
| サカタインクス (4633) | 印刷インキ大手。印刷・塗工技術を活かし、ペロブスカイト太陽電池(フィルム系)の研究開発に取り組み、京都大学の「フィルム太陽電池研究コンソーシアム」参画を開示している。 |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 事業内容 |
| 富士フイルムホールディングス (4901) | 素材・ヘルスケアなど多角化。グループの富士フイルム和光純薬が、研究開発向けにペロブスカイト関連試薬を展開している。 |
| AGC (5201) | ガラス大手。建材一体型太陽光発電ガラス「サンジュール®」を展開し、建物のガラス部位での発電などBIPV領域で実績を持つ。ガラス型ペロブスカイトの量産・実証プロジェクトでも役割が示されている。 |
| パナソニックホールディングス (6752) | 総合電機。グリーンイノベーション基金事業で「ガラス型ペロブスカイト太陽電池の量産技術開発とフィールド実証(2025年度~2029年度)」に着手している。 |
| 堀場製作所 (6856) | 分析・計測機器大手。膜厚・光学特性など、ペロブスカイト太陽電池材料の評価に関するソリューションを提示している。 |
| アイシン (7259) | 自動車部品大手。有機系太陽電池研究の知見を活かし、薄ガラス等を用いた構造で耐久性向上を目指すペロブスカイト太陽電池を開発し、自治体・企業と実証を進めている。 |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 市場 | 株価 (4/1終値4月1日終値) | 前日比(円) | 前日比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 東レ (3402) | 東証P東証プライム | 1,152円 | +51円 | +4.63% |
| 日産化学 (4021) | 東証P東証プライム | 6,174円 | +179円 | +2.99% |
| 伊勢化学工業 (4107) | 東証S東証スタンダード | 5,460円 | +230円 | +4.40% |
| 積水化学工業 (4204) | 東証P東証プライム | 2,680円 | +73円 | +2.80% |
| サカタインクス (4633) | 東証P東証プライム | 2,350円 | +83円 | +3.66% |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 市場 | 株価 (4/1終値4月1日終値) | 前日比(円) | 前日比(%) |
| 富士フイルムホールディングス (4901) | 東証P東証プライム | 3,078円 | +112円 | +3.76% |
| AGC (5201) | 東証P東証プライム | 5,719円 | +221円 | +4.02% |
| パナソニックホールディングス (6752) | 東証P東証プライム | 2,774円 | +189円 | +7.29% |
| 堀場製作所 (6856) | 東証P東証プライム | 18,615円 | +750円 | +4.20% |
| アイシン (7259) | 東証P東証プライム | 2,251円 | +83円 | +3.81% |
(2026年4月1日時点)
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 時価 総額 | PER (予想) | PBR (実績) | ROE | 自己 資本 比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東レ (3402) | 1.73 兆円 | 21.26倍 | 0.97倍 | 4.52% | 51.9% |
| 日産化学 (4021) | 8,322.6 億円 | 18.98倍 | 3.43倍 | 18.68% | 70.5% |
| 伊勢化学工業 (4107) | 2,803.8 億円 | 51.52倍 | 6.94倍 | 17.18% | 78.5% |
| 積水化学工業 (4204) | 1.15 兆円 | 15.4倍 | 1.32倍 | 10.24% | 60.7% |
| サカタインクス (4633) | 1,273.1 億円 | 9.78倍 | 0.97倍 | 10.03% | 52.8% |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 時価 総額 | PER (予想) | PBR (実績) | ROE | 自己 資本 比率 |
| 富士フイルムホールディングス (4901) | 3.83 兆円 | 14.01倍 | 1倍 | 8.01% | 63.8% |
| AGC (5201) | 1.24 兆円 | 15.77倍 | 0.82倍 | 4.74% | 50.3% |
| パナソニックホールディングス (6752) | 6.81 兆円 | 26.98倍 | 1.29倍 | 7.93% | 50.2% |
| 堀場製作所 (6856) | 7,861.7 億円 | 19.3倍 | 2.25倍 | 11.21% | 67.1% |
| アイシン (7259) | 1.71 兆円 | 13.37倍 | 0.77倍 | 5.23% | 46.1% |
(2026年4月1日時点)
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 配当 利回り (予想) | 1株配当 (予想) 1株配当(予想)とは、1株あたりに年間でもらえそうな配当金です。 予想配当金を発行済株式数で割って算出されます。 | 配当 性向 配当性向は、会社が稼いだ利益から、どれくらいの金額が配当に回ったかを示す指標です。 例えば、配当10円で1株あたりの利益が100円なら配当性向は10%となります。 高ければ高いほどよいというわけではなく、経営とのバランスが重要です。 | DOE DOE(株主資本配当率)とは、株主資本に対して、どれくらい配当の支払いがあるかを示す割合です。高配当株として評価されるのは、4~5%以上が目安となります。 | 連続増配 連続増配とは、毎年、配当金を増やし続けている状態のことです。 連続増配年数が長いほど、安定して利益を出し、株主還元に積極的な企業と見られます。 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東レ (3402) | 1.74% | 20円 | 36.93% | 1.76% | - |
| 日産化学 (4021) | 2.92% | 180円 | 55.33% | 10.40% | - |
| 伊勢化学工業 (4107) | 0.73% | 40円 | 37.75% | 5.13% | 6期 |
| 積水化学工業 (4204) | 2.99% | 80円 | 45.97% | 4.27% | 15期 |
| サカタインクス (4633) | 4.26% | 100円 | 41.63% | 4.55% | 2期 |
| 銘柄名 (クリックタップで最新チャート) | 配当 利回り (予想) | 1株配当 (予想) 1株配当(予想)とは、1株あたりに年間でもらえそうな配当金です。 予想配当金を発行済株式数で割って算出されます。 | 配当 性向 配当性向は、会社が稼いだ利益から、どれくらいの金額が配当に回ったかを示す指標です。 例えば、配当10円で1株あたりの利益が100円なら配当性向は10%となります。 高ければ高いほどよいというわけではなく、経営とのバランスが重要です。 | DOE DOE(株主資本配当率)とは、株主資本に対して、どれくらい配当の支払いがあるかを示す割合です。高配当株として評価されるのは、4~5%以上が目安となります。 | 連続増配 連続増配とは、毎年、配当金を増やし続けている状態のことです。 連続増配年数が長いほど、安定して利益を出し、株主還元に積極的な企業と見られます。 |
| 富士フイルムホールディングス (4901) | 2.27% | 70円 | 31.85% | 2.60% | 15期 |
| AGC (5201) | 3.67% | 210円 | 57.92% | 3.07% | - |
| パナソニックホールディングス (6752) | 1.44% | 40円 | 38.91% | 2.09% | 2期 |
| 堀場製作所 (6856) | 2.63% | 490円 | 50.81% | 5.95% | - |
| アイシン (7259) | 2.89% | 65円 | 38.61% | 2.50% | - |
(2026年4月1日時点)
ペロブスカイト関連株・銘柄の見通し
ペロブスカイト太陽電池関連株の見通しは、政策目標の明確化と実証・量産投資の進展を踏まえると、現時点では「良い」と考えられます。一方で、耐久性・環境対応(鉛)・量産コストなどの不確実性も残るため、開発・規制・導入実績の進捗を見ながら判断したい分野です。
① プラス材料
プラス材料を2つ紹介します。
1.国の政策(導入目標の明確化)
第7次エネルギー基本計画に基づき、2040年までにペロブスカイト太陽電池を20GW導入する目標が示され、需要創出・規制整備・供給体制づくりが進む可能性があります。
2.量産投資・実証の拡大
積水化学は量産供給体制の構築(100MW級→GW級)を目指す方針を示しており、パナソニックHDもガラス型の量産技術開発・フィールド実証に着手しています。
参考:ペロブスカイト太陽電池事業説明会|積水化学
② マイナス材料
マイナス材料も2つ紹介します。
1.耐久性・量産歩留まり
長期耐久の確立や大面積化、量産工程での品質安定化は引き続き重要テーマで、導入拡大ペースに影響し得ます。
参考:日本の再エネ拡大の切り札、ペロブスカイト太陽電池とは?(前編)~今までの太陽電池とどう違う?|資源エネルギー庁
2.鉛(環境・規制対応)
材料系によっては鉛を含むため、封止技術や回収・リサイクル設計、ガイドライン整備の動向が注目点です。
テーマ株に投資するなら持っておきたい証券口座3選
まとめ
ペロブスカイト太陽電池の開発は大量生産に向けた実用化の段階にあります。軽く薄く曲げられるペロブスカイト太陽電池は取り付け場所を問わないので、工夫次第で太陽光の発電量を増やすことができます。太陽光発電を普及させる新たな手段としてペロブスカイト太陽電池には大きな期待が寄せられています。
ペロブスカイト太陽電池関連株を検討する際は、内外の政策や規制、各社の研究開発と量産化のタイミングやシェアの動向に目を配ることが大切です。技術開発で先端を走る日本のメーカには世界シェアの獲得をぜひ期待したいですね。






