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植物工場関連株まとめ

株式市場で注目を集める、植物工場関連株をまとめました。

植物工場とは、建物の中で光・温度・水分といった植物の生育環境を制御して、植物の栽培をおこなう工場のことです。植物の生育状態や環境をモニタリングしながら、高度な環境制御と生育予測をおこない、計画的に野菜などを生産することができます。

また、大きく分けて太陽光を使用しない「完全人工光型」太陽光を使用する「太陽光利用型」の2種類があります。前者はレタスやほうれん草などの葉物類、後者ではトマトやパプリカといった果菜類の栽培に向いています。

東日本大震災以来、被災地の復興の一つの手段として、経済産業省や農林水産省が補助金を支給し促したため、植物工場ビジネスへの参入が増加しました。

注目株は、自社製品に使う野菜を栽培している「キューピー(2809)」、植物工場で栽培した野菜を自社の店舗で調理している「大戸屋HD(2705)」、植物工場で高級野菜の生産に取り組む「双日(2768)」、植物工場の建設を手がける「大成建設(1801)」などが注目されています。

関連株・銘柄一覧

銘柄名
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事業内容
キューピー(2809) マヨネーズやドレッシングで有名な会社。カット野菜や医療・介護食といった周辺事業にも拡大している。また植物工場を持っており、自社のドレッシング類やカット野菜などで使用する野菜の生産や品種改良も手掛けている。TSファームと呼ばれる独自の立体水耕栽培技術のもと、従来の水耕栽培よりも天候に左右されず、生産量や品質を一定に保ちながら野菜づくりができるようになった。
大戸屋HD(2705) 首都圏を中心に定食専門店「大戸屋ごはん処」を経営している会社。利用者に食の安全・安心を保証すべく、2008年に独自の植物工場「大戸屋GREEN ROOM」を建設。太陽光を使用しない「完全人工光型」の水耕栽培でミズナやサニーレタス、万能ねぎ、三つ葉などの栽培をおこなう。今後はタイへの植物工場展開も視野に入れている。
双日(2768) 自動車、航空機、食料などを取り扱う総合商社。2010年に千葉県の農業組合と共同で、植物工場を活用した農業ビジネスに参入した。低コストで栽培が可能な植物工場で、高級トマトなどの付加価値の高い野菜・農産物の栽培をおこなっている。またアイメック植物栽培と呼ばれる技術を活用し、糖度と品質の高い野菜や果物を消費者に届けられる点で、市場から高く評価されている。
大成建設(1801) 大手建設会社。省庁が民間企業の植物工場参入を推進したことを受け、ハード面やソフト面での支援に乗り出した。具体的には農業生産法人の設立方法から植物工場の建設、栽培技術の指導まで一括でサポートする。また太陽光を使わない完全人工光型植物工場向けに、LED植物工場ユニットも提供している。
カゴメ(2811) ケチャップなどのトマト加工品で最大手の会社。自然素材を活かした商品開発力を持っていることで一目置かれている。自前の植物工場は持たないものの、ドーム型植物工場の開発と運営を手掛ける株式会社グランパに出資、相互連携する方針を示したことで関連株に名を連ねた。カゴメがトマト事業で培ってきた大規模施設園芸の栽培技術と、グランパの植物工場の栽培技術が融合し、農業分野が活性化されることが期待されている。
三菱ケミカルHD(4188) 三菱系の総合化学持株会社。傘下の三菱化学が植物工場の設計から導入、栽培指導までハード面・ソフト面からサポートしているため、関連株として名前が挙がった。三菱化学では太陽光を使用しない完全人工光の閉鎖型植物工場の研究をすすめている。自前の工場ではミズナ・レドマスタードなどのベビーリーフから、グリーンリーフ・サンチュなどの葉菜類を栽培し、効率的な栽培方法の研究を進めている。
クボタ(6326) 農業機械、建設機械、エンジンなどで有名な会社。2010年に障がい者雇用と遊休農地の活用を目的として、植物工場による水耕栽培をおこなう会社を設立した。この工場で生産された野菜は、社内食堂やスーパーへ流通する。人工光ではなく太陽光を利用するため、簡単で重労働を軽減できる。そのため高齢者も働くことができ、少子高齢化社会である日本においては、定年退職後の高齢者の自立を促すことができる。

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やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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