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成長株が失敗した例を教えてください

読者からのお悩み

成長企業に魅力があるのですが、投資をしても必ずうまく行くとは限らないと思います。成長株が失敗した例があれば教えてください。

管理人ひっきーからの回答

まず、「成長企業に投資をする」ということは、うまく行けば大きな株価上昇に乗れるというメリットがある一方で、成長期待で株価が割高になっていることが多く、成長鈍化のニュースが出れば、たちまち暴落してしまう危険性をはらんでいます。

成長株がこれまでのペースで成長を続けられるという保証はなく、一定の成長率を保ち続けるということは、並大抵のことではありません。成長はどこかで止まる可能性がありますし、たとえ、同じ金額で成長していても、率(%)で見ると「成長力が落ちている」と見られてしまうこともあります。よって、どこかで成長性にほころびが見えたら、すばやく売りで対応するというスキルが必要になります。

私の場合は、小売りや外食の株をメインに投資をしているので、外食産業を例にとって成長株の注意点を見ていきます。次の2つのシグナルが出たら、成長性に疑問を持つべきでしょう。

①既存店売上高を見ると、恒常的に100%割れが続いている

毎月、月次(1ヶ月分)の売上データを公表する会社がありますが、月次データは必ずチェックしましょう。既存店売上高が100%を割れている状態は、新規のお客さんやリピーターが減ってきている証拠です。一時的な100%割れは問題ないとしても、続いている状況は望ましくありません。過去には53ヶ月連続で100%割れという会社もあります。

直営店既存点の対前記比較
株価チャート

(ラーメンの幸楽苑は、既存店売上高100%割れが2018年9月まで続いていた)

②営業利益率がだんだんと下がっている

増収増益(売上・利益ともに増加)」は確保するものの、営業利益率が下がってきたら要注意です。営業利益率(%)は「営業利益÷売上高」で計算されて、本業が好調かどうかわかる指標で、数字が高いほうがよい経営と言えます。業種によってまちまちですが、10%以上あると、かなり優秀な会社と見ています。

下の図は、エーピーカンパニー(3175)という居酒屋主体の会社の業績です。経営は順調でしたが、2016年3月期から営業利益率が落ちてしまいました。それには兆候があり、①で示したように、既存店売上高が恒常的に100%を切っていました。出店効果でかろうじて増収は保っていたのですが、減益になってしまったのです。

(出典:マネックス証券銘柄スカウターより)

ちなみに、このような「増収減益(売上は増加、利益は減少)」は赤信号です。企業はさまざまな理由をつけて言い訳をしますが、単純に、昔出店した店舗が現状はうまく行ってないことを示しているので、そのうち店舗を閉めることになります。売上も頭打ちとなり、利益が出ずに赤字に陥ることもあるので要注意です。

※詳しい理由などはエーピーカンパニー(3175)分析ページを参照ください。

★月次データでの既存店売上高が100%を切り続けていたり、営業利益率が悪くなってきたりしたら、投資先をもう一度見直してください。もしかしたら、売却まで検討したほうがよいのかもしれません。

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管理人ひっきーのプロフィール

・投資歴14年の株初心者アドバイザー
・2005年からの投資成績+2億円突破
・ファイナンシャルプランナーの資格あり

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