こどもが投資をはじめるには、何を勉強すればよいですか?
10才のこどもが「投資をはじめたい!」と言っていますが、何から手をつけたらよいのかわかりません。勉強するよい方法などがあれば教えてください。
このご相談に対しては、まずは、次のことを頭に入れておく必要があります。
それは、「儲けを重視しない」ことです。投資をするからには、利益を出すことがゴールになりますが、お子様はまだ学生(生徒・児童)です。その年代で一番大切なことは、学校生活です。学校での勉強はもちろんのこと、塾などの習い事もあるかもしれません。投資を学ぶことで、より大切なことをないがしろにしてはいけません。
そこで私のおすすめは、投資のゴールをとりあえず、「経済に興味を持ってもらう」ことにシフトしてはいかがでしょうか?例えば、お子様の好きなおもちゃを例にして考えてみます。身近なものがいいでしょう。
(↑タカラトミーの株主優待)
- こども達の間で、最近、流行っているおもちゃがある
- そのおもちゃを作っている会社を子どもと調べたら、タカラトミー(7867)という会社だった
- タカラトミーの株を買うことは、その会社にお金を出資することだ
- こども(投資家)が出資したお金を使って、新しいおもちゃを作ることができる
- 新しいおもちゃが売れると、お金(売上)が会社に入り、また新しいおもちゃが作られる
- 会社が順調に儲かると、こども(投資家)にもお金(配当金)がもらえる
このような①~⑥のステップを理解・経験すると、経済に興味を持っていただけるような気がします。まずは、世の中のお金の流れを知っていただき、実際に投資で利益を出すのは、社会人になってからでも遅くないと思います。好奇心の強いこどものうちから、経済が回る仕組みを知っておくのは、将来的には役に立つでしょう。
また、実際に買う株は、お子様自身のお金で買うべきだと思います。もちろん、おこづかいやお年玉では、数十万円もする単元株を買うことはむずかしいので、1株から買える単元未満株がおすすめです。数千円あれば、ほとんどの株を買うことができます。お子様の専用口座※を作って、親御さんもいっしょに伴走されてはいかがでしょうか!?
※「未成年口座」を作るときには、親御さんがその証券会社に口座を保有している必要があります。
サイト内の参考ページ
- 単元未満株(ミニ株)とは?メリット・デメリットも解説
- 単元未満株(ミニ株)は手数料負けする?8社の手数料・スプレッドを計算して比較
- 未成年でも株式投資ができる、おすすめ証券口座を比較
- 未成年口座のメリット・デメリットとは?ジュニアNISAについても解説
この質問を見た人は、こちらも読んでいます
お悩みをキーワードで検索する
お悩み検索
他のお悩みを検索できます
投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。