アナリストレポートの構成

証券会社が発行するアナリストレポートは、下のような構成で作られています。

  1. 目標株価(アナリストが予想した将来の株価)
  2. 投資判断(アナリストの投資判断。「買い」、「中立」、「売り」で表記)
  3. バリュエーション(PERPBRなどを使った割安性に関する見立て)
  4. 事業内容
  5. カタリスト(株価が変動するきっかけ)
  6. 業界動向
  7. 株価が下がる要因
  8. 財務データ

レポートの実物は、下の画像のようになっています。例として、SBI証券が発行したINPEX(1605)のアナリストレポートを見てみましょう。

<アナリストレポートの例>

SBI証券が提供しているアナリストレポート

(出典:SBI証券

上の画像は、アナリストレポートの1ページ目と2ページ目です。1ページ目から2ページ目の半分にかけて、目標株価や投資判断、バリュエーションなどアナリスト独自の見解が載っています。2ページ目以降には、事業内容や業界動向など、会社に関する情報が載っています。

アナリストレポートの構造上、最初に目標株価や投資判断などに目が行きがちですが、これらの情報は参考程度に見ておくようにしましょう。目標株価や投資判断は有益な情報ですが、最初に意識して見てしまうと、その価格や判断が頭の中に残ってしまい、自分で投資判断するのがむずかしくなるからです。

一方、事業内容や業界動向、カタリストなどの情報は、企業分析に役立つ情報です。自分で探すと時間がかかる情報がまとまっているので、気になっている銘柄ができたら、自分で分析する前に目を通しておくとよいでしょう。

アナリストレポートはどこで入手できる?

証券会社が発行するアナリストレポートは、各証券会社のホームページで入手できます。ただし、誰もが入手できるわけではなく、その証券会社に口座開設した人のみが入手できます口座開設の特典みたいなものですね。

今回は、SBI証券を使ってアナリストレポートを入手する手順を紹介します。SBI証券への口座開設が終わった前提で話を進めていくので、まだ口座開設していないという方は、【SBI証券】口座開設の方法・取引までの流れを見ながら手続きを済ませてください。

  1. SBI証券にログインし、画面の左上にある「マーケット」をクリックしましょう。

    「マーケット」をクリック
  2. マーケットのページが開きます。画面の上側にある「レポート」をクリックします。

    「レポート」をクリック
  3. レポートのページが開きます。個別銘柄のアナリストレポートは、「セクター別アナリストレポート」に載っています。画面の上側に目次があるので、その中の「セクター別アナリストレポート」をクリックしてください。

    「セクター別アナリストレポート」をクリック
  4. 下の画面が出てきたら、「セクター別アナリストレポート一覧」をクリックしましょう。

    「セクター別アナリストレポート一覧」をクリック
  5. アナリストレポートの一覧が表示されます。この中から、自分が気になる会社のレポートを探し、企業名をクリックするとレポートが読めます。

    アナリストレポート一覧

アナリストレポートが読めるおすすめ証券会社

ほとんどの証券会社がアナリストレポートを出しているので、選択肢が多く、どの証券会社を選べばよいかわかりづらいのが現実です。そこで、レベル別におすすめの証券会社を1社ずつピックアップしました。

アナリストレポートが読めるおすすめの証券会社
レベル 証券会社 特長
初級 SBI証券
レポート&2,500円
個別銘柄や経済動向などのアナリストレポートが掲載されています。情報がコンパクトにまとまっており、初心者でも無理なく読める分量です。
中級野村證券 個別銘柄や経済動向などを詳しく解説したアナリストレポートが読めます。脱初心者を目指している方におすすめです。
上級auカブコム証券
現金2,000円
個別銘柄の事業内容や今後の展開に加えて、その銘柄に関連した経済トピックがセットで紹介されています。より丁寧に企業分析したい方必見です。

私は、上記3社にすべて口座開設しており、レポートを読み比べています。証券会社によって書いてある内容に違いがあり、会社の事業内容や今後の展開に関する情報を手軽に知りたいときはSBI証券を、会社について詳しく知りたいときや、その銘柄に関連したマクロ経済の動向まで知りたいときは、野村證券auカブコム証券を使っています。

アナリストレポートを読んだことがない方や、株式投資をはじめたばかりの方は、SBI証券が提供しているアナリストレポートがおすすめです。個別銘柄の事業内容や今後の展開など、企業分析に必要な最低限の情報を手に入れられます。レポートの分量もそれほど多くはないので、アナリストレポートの入門としても最適です。

SBI証券のレポートに慣れてきたら、野村證券など他の証券会社に口座開設し、いろいろなレポートに目を通すのがおすすめです。上級に載せているauカブコム証券では、親会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券が作ったレポートが公開されています。個別銘柄の事業内容今後の展開だけでなく、その銘柄に関連した経済動向まで載っているのが特長です。本格的に、かつ入念に企業分析したい方が読むとよいでしょう。

<auカブコム証券が提供しているアナリストレポート>

auカブコム証券が提供しているアナリストレポート

(出典:auカブコム証券

また、auカブコム証券と当サイトは、限定タイアップキャンペーンを実施しており、口座開設+投資信託10万円以上の買付で現金4,000円をプレゼントします

キャンペーンに参加すれば、上級者向けのアナリストレポートを無料で読めるだけでなく、現金4,000円ももらえてお得です。現金も受け取りたい方は、タイアップキャンペーンの期限までに口座開設しておきましょう。

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口座開設料・年会費などは一切かかりません。

どのアナリストレポートも、証券会社に口座開設すれば誰でも無料で読めます。お金をかけずにプロの意見を入手できるので、口座開設しておかないとです。

また、証券会社ごとにいろいろなアナリストがいます。同じ銘柄のアナリストレポートであっても、分析するアナリストが違えば、出てくる意見も異なります。複数の証券会社に口座開設して、同じ企業のアナリストレポートを読み比べると新たな発見があるのでおすすめです。

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ひっきー

この記事の執筆者

ひっきー

投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。

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