成り行き注文で買い注文を出すと、想定よりも高い金額が表示されてしまう
初めて株を買おうと思い、夜間に成り行き注文で発注をしようとしたのですが、株価は800円なのに、確認画面ではトータル98,000円(100株)ぐらいと表示されたので、発注をやめてしまいました。これは手数料なのでしょうか?それとも現時点(夜間)での売り、買値の状況から、成り行きだと翌朝9時では980円ぐらいでしか買えない、ということを示しているのでしょうか?
まず、基本的なおさらいですが、株価とは、買い手と売り手のバランスが均衡したところで値が付きます。つまり、昨日の株価が800円であったとしても、何らかの材料が出て、翌日の寄付きの株価は900円になるかもしれません。800円という株価は、1つの目安にはなりますが、翌日800円で値段が付くという保証はどこにもありません。よって、買い注文を成り行き注文で出すときには、以下のような概算注文見積りが出てくるのです。
(出典:SBI証券)
これは、「じげん」という会社の株が774円のときに、成り行きで買い注文を出したときの概算注文見積です。コンピューターの計算上では927円と算出されました。現在の株価(774円)から見て、「+153円」とかなり余裕を見ている数字ですが、実際には774円近辺で買えると思います。なぜなら774円近辺にしっかりとした売り注文が入っているからです。
(出典:SBI証券)
100株の買い注文を成り行き注文ですぐに出せば、おそらく「775円~777円」の間では買えると思います。よって、概算注文見積を見るときは、最悪これくらいの金額になってしまうことがあるという認識を持ってください。
成り行き注文を出す場合の基本的なルールとしては、必ず板情報(買うときには売り注文の)を確認してください。やはりそれでも、いくらで寄り付くか心配なときは、成り行き注文ではなく、指値注文を使って、買いたい株価を提示してください。そうすれば買えないリスクは出てきますが、高値づかみをしてしまうリスクはなくなります。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。