大型連休前に信用取引で気を付けることはありますか?
信用取引の初心者ですが、GWやお盆、年末年始などの大型連休中、逆日歩や金利がどうなるのか心配です。連休中の扱いはどのような仕組みになっていますか?また気を付けたほうがよいことがあれば教えてください。
「連休明けの株価には、どんな傾向がありますか?」で書いたとおり、数日分の株価変動材料が、連休明けに一気に織り込むことになります。どう動くのかはわかりませんが、大きく動く可能性は十分にあります。
信用取引を使って買建てしている場合は、連休前に一旦手じまいをする(ポジションを清算する)のもありかもしれません。信用買いの場合は、連休中に世界的な株価下落が発生しても、対処することができないので、念のためレバレッジを低くしておくことは一つのアイデアです。また、数日分の金利がコストとして確実にかかります。
一方、信用売り(空売り)の場合は複雑です。現物株と組み合わせて、株価下落リスクをヘッジするという使い方は「あり」かもしれません。ただし、制度信用取引を使った場合は、逆日歩(ぎゃくひぶ)も頭に入れておきましょう。買い残に比べて、売り残が多い場合は逆日歩が付くことがあるので、要注意です。
逆日歩がついてしまったときは、市場が閉まっている数日分の支払いが必要になります。当然、金利(貸株料)も合わせて支払います。よって、信用売りは事前に清算しておくというやり方もあるでしょう。
※逆日歩 … 空売り(信用売り)の需要が高く、証券会社の貸せる株がなくなった状態で発生する手数料のこと
このように、信用取引をおこなっている場合は、「買建て」・「売建て」の双方とも、持ち越すことのリスクは存在しますが、どのようなポジションで迎えるのがベターなのかは、投資家自身がどのような読みをしているかに尽きます。結果的に、そのままのポジションで動かないのが、一番よかったということも十分にあり得ます。
★今のポジションを取り続けたときに、どのようなリスクが存在するかは、事前に理解しておきましょう。私の個人的な意見としては、少々無理したポジションを取っているのであれば、少し軽めにしておくのがよいのかなと思います。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。