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【化粧品関連株・銘柄】今後の見通しや注意点を解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年5月12日

化粧品株とは、化粧品を開発・製造・販売する会社の株です。化粧品株はディフェンシブ銘柄※1であり、景気の先行きが危ぶまれて、市場が弱気に傾いたときに買われやすい特徴があります。

※1 ディフェンシブ銘柄とは、景気に左右されにくい銘柄のことです。

日本は米国、中国に次ぐ世界有数の化粧品大国であり、国内市場の規模は3兆円弱と言われています。2020年からはじまったコロナ禍では、インバウンド(訪日外国人)需要が激減し、外出自粛やマスク着用が呼びかけられ、化粧品の出荷額は2019年比で7~8割程度の水準まで落ち込みました。

2023年に入り人々の行動制限や訪日外国人に対する水際対策※2が緩和され、化粧品市場はようやく本格的な回復に向かいつつあります。

※2 水際対策とは、伝染病などの上陸を防ぐために入国時に課す検疫や検査、待機などの対策のことです。

そこで、化粧品関連株の見通しを解説します。10銘柄をピックアップして紹介もしているので、ぜひ参考にしてください。

化粧品関連株・銘柄一覧

化粧品メーカー大手からは、国内売上1位~4位の資生堂(4911)花王(4452)コーセー(4922)ポーラ・オルビスホールディングス(4927)の4社を選びました。

また、男性用化粧品で知られるマンダム(4917)、無添加化粧品で販売を伸ばしたファンケル(4921)、通販から出発した新日本製薬(4931)をピックアップ。

さらに、新規上場した化粧品メーカー 上場から3年以内の新興株から、大学と共同研究を重ねるアルマード(4932)、中国の通販市場に強いアクシージア(4936)、エイジングケアに特化しているプレミアアンチエイジング(4934)の3社を取り上げました。

これら10銘柄の事業内容をかんたんにまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

銘柄名
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事業内容
花王(4452) トイレタリー大手。洗剤や衛生用品などのトイレタリー用品が主力。化粧品事業は売上の約6分の1であり、カネボウ、RMK、KATE、est、ソフィーナ、キュレルなどのブランドを展開している。化粧品の海外売上高比率は約4割。
資生堂(4911) 国内首位の世界有数の化粧品メーカー。化粧品事業を中心に、レストラン、保育事業も営む。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ、クレ・ド・ポー ボーテなどの有名ブランドを展開。海外売上高比率は約6割で中国市場に強い。
マンダム(4917) 男性用化粧品の国内トップメーカー。化粧品・香水、医薬部外品の製造および販売をおこなう。マンダム、ギャツビーなどの男性向けブランドで知られるが、近年は女性用化粧品の取り組みにも力を入れている。海外売上高比率は約4割でインドネシアに強い。
ファンケル(4921) 化粧品メーカー。化粧品・健康食品の開発、製造および販売をおこなう。防腐剤を入れない無添加の化粧品が強み。サプリメントや青汁などの健康食品が売上の4割弱を占めている。通信販売がメイン。
コーセー(4922) 化粧品メーカー大手。アルビオン、INFINITY、コスメデコルテ、雪肌精など高価格帯から手頃な価格帯まで幅広いラインを展開。メジャーリーグの大谷翔平選手を起用したCMが好評。海外売上高比率は約5割。
ポーラ・オルビスホールディングス(4927) 化粧品メーカー大手。ポーラとオルビスを中心に多様な化粧品ブランドを持つ。エイジングケア・美白を中心とした高機能商品が強み。傘下に海外化粧品メーカーのH2O PLUS(米国)、Jurlique(豪州)を擁する。
新日本製薬(4931) 化粧品メーカー。コラーゲンを使ったエイジングケア化粧品「パーフェクトワン」を中心に、青汁やサプリメントなどの健康食品、漢方薬やトローチなどの医薬品の製造販売もおこなう。
アルマード(4932) 化粧品メーカー。卵殻膜(卵の殻の内側にある薄い膜)を使った化粧品を中心に、サプリメント、医薬部外品の企画・開発・販売をおこなう。東京大学や東京農工大学と卵殻膜に関する共同研究を実施している。2021年上場。高配当株。
プレミアアンチエイジング(4934) 化粧品メーカー。化粧品および健康食品の企画・開発・輸出入・販売業務をおこなう。アンチエイジング化粧品「DUO」が主力ブランド。通信販売がメイン。2020年上場。
アクシージア(4936) 化粧品メーカー。高価格帯の化粧品の企画、製造、販売、卸をおこなう。中国での通信販売が売上の7割を占める。コロナ下で順調に売上を伸ばし、2023年7月期第二四半期累計では売上・利益ともに過去最高を達成。2021年上場。

化粧品関連株・銘柄の見通し

化粧品関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、良い」です。理由は次の5つがあります。

それぞれ、かんたんに解説します。

① インバウンド(訪日外国人)の回復 

コロナをめぐる水際対策の緩和で訪日外国人客が戻り、ドラッグストアや百貨店の売上が回復傾向にあります。2023年4月に、中国を対象とする水際措置の緩和で、回復に弾みがつくでしょう。

② 百貨店の販売が回復

水際対策と外出などの行動制限が緩和され、百貨店の来店客が増えています。化粧品メーカーは対面販売のタッチアップサービス(販売員がメイクやスキンケアなどを来店客に施す)を復活させるなど、対応を急いでいます。

③ 仕上げ用の化粧品が回復

コロナ禍では、スキンケアなどの基礎化粧品よりも仕上げ用のメイクアップ商品が大きな打撃を受けました。しかし、2023年の春からマスクの着用が個人の判断に任されるようになり、口紅やチークなどの売れ行きが大きく改善しつつあります。インテージ社の調べによれば、2023年3月の口紅の販売高は、前年3月比で81%増えました。

④ 海外の売上が回復

脱コロナが早かった欧米市場に続き、ゼロコロナ政策※3が終了した中国市場の回復が期待されています。

※3 ゼロコロナ政策とは、都市封鎖などの徹底した感染対策でコロナを封じ込める政策のことです。

⑤ 世界の市場規模が拡大

IMARC Group社によれば、世界の化粧品市場は年率4.9%のペースで拡大し2028年には5235億USドルに達すると予測されています※4。国内の人口減を見据え、日本の大手メーカーは円安を追い風に海外展開に意欲的です。

※4 参考:化粧品市場:世界の業界動向、シェア、規模、成長、機会、予測2023~2028年(IMARC Group社)

化粧品関連株の懸念材料

アジアの二大市場である日本と中国の回復が遅れています。両国ともまだマスク着用率が高く、脱コロナが社会的に受け入れられているとは言えない状況です。

今後は中国市場については人々の消費や雇用の回復、日本市場については材料高・物価高の動向に加え、脱マスクが進むかがポイントになるでしょう。

注意

記載の見通しは、当サイト編集部の見解なので、結果を保証するものではありません。いかなる不利益が生じた際にも当サイトは一切の責任を負いませんので、すべてにおける最終判断はご自身でおこなってください。

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まとめ

化粧品株の先行きは明るいです。脱コロナで国内外の売上の回復がいよいよ本格化すると考えられるからです。国内では訪日外国人客の急増にともない、ドラッグストアや百貨店の化粧品販売高が増えています。マスクの着用が自由化された影響で、メイクアップ商品の売上が急回復していることも明るいニュースです。

海外では脱コロナが先行している欧米に続き、中国市場の回復が期待されています。 化粧品株はすでに値を戻しつつありますが、先行きを考える上で注意すべき点は、物価の動向と脱コロナの浸透です。物価が落ち着きを取り戻せば、人々の脱マスクが日本市場の本格回復の鍵となりそうですね。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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